日日の幻燈

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【note】調布市郷土博物館へ行ってきました

2015-06-13 | 日日の幻燈



甲州街道を内藤新宿から高井戸宿まで歩いた件については、前々々回、前々回、前回と書いた通りです。で、次は高井戸から次の宿場町の布田五宿まで歩いてみようかと。その下調べに調布市郷土博物館へ行きました。
そもそも、布田五宿ってどんな宿場町だったのか?事前に知っておきたかったので。

最寄駅は京王線の京王多摩川駅。歩いて10分くらい。私は調布駅から歩きましたが、それでも20分くらいです。
住宅地の中に違和感なく溶け込んでいる博物館。
入館料は無料です。
建物に入ってすぐ右手に、ドドーンと近藤勇の巨大坐像があります。そうそう、彼の生家は布田五宿のひとつ、上石原でした。

今年、調布市は市制60周年を迎えたそうです。1階ではそれにちなんでの特別展示でした。この60年(もっと古く戦前からといった感じでしたが)の調布を振り返る的な展示。実際に使われた道具やその時々の写真、まさに郷土博物館といった感じです。


2階が常設の展示室。古代から昭和に至るまでの展示です。
土器、板碑、古文書等々。詳しい解説シートも充実しています(カラー版ですが、もちろん「ご自由にお持ちください」です)。
いちばん目に付くのは、近藤勇の生家の模型。かなり大きいです。

さて、当初の目的の布田五宿についてはというと…。
若干、古文書の展示がありましたが、この件に関してはちょっと期待外れ。
布田五宿は甲州街道の宿場町とは言いながら、実際は農村に近い感じだったようなので、調布市としても力を入れてアピールする魅力に欠けるのでしょうかね。



博物館の方に布田五宿に関する資料がないか尋ねたところ、やはり宿場単独でのものはなさそうでした。それでもおススメの資料を紹介していただいたので、それを手に博物館をあとにしました。
「甲州街道」は博物館が無料で配布している小冊子で、タイトル通り、甲州街道全般にわたる解説書。
「調布の古道・坂道・水路・橋」は調布市教育委員会の編纂。古道や坂道など詳細な地図が4枚もついて1000円は安い。ただ、この中で甲州街道はほとんど扱われていません。鎌倉道、品川道など、調布市には古道がかなりあるようで、そちらにスペースを割いています。それらの古道を辿ってみたら、それはそれで面白いだろうな…と思うのでした。

そんな感じで、布田五宿についてはほとんど事前リサーチができないまま(あと頼るべきはネットの情報かな)、現地踏破となりそうな今日この頃なのでした。





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