この人生、なかなか大変だぁ

日々の人生雑感をつれづれに綴り、時に、人生を哲学していきます。

USスチール問題はトランプにスルーすれば~Ⅱ

2025-01-11 08:27:08 | 意見がありますけど
USスチールの買収にバイデン大統領がストップをかけた。
まもなく大統領の任期がおわるのに、まぁ余計なことをしてくれたと思う。
わたしはこの買収が成功しようが、失敗しようが、どちらでも良かった。
単なる経済活動の一環と見ていたからだ。
ただ、両社がウインウインにもかかわらず、全米労組が反対し、それに乗じてトランプが口をはさんできたことで、反発を覚えたのだ。

日本製鉄は整理解雇をしないと約束しているから、労組の反対は無理筋だ。
トランプは「偉大なアメリカを再び」というスローガンのために、日本企業に買収されるのを反対しているだけ。
ならばこの買収を阻止することでUSスチールが倒産でもしたら、その責任を負えばいいと思ったのだ。
だから、バイデン大統領は面倒な決断などせずに、トランプ次期大統領に流せばいいと言ったのだ。

ところが、バイデン大統領は何を血迷ったのか自ら判断してしまった。
アホやなあと思ったが、アメリカ大統領が阻止したにもかかわらず日本製鉄側が違約金を支払わなくてはならないという報道があった。
そんな馬鹿な!?
ただ、一方で支払わなくてもいいという意見もある。契約条文を誰も目にしたわけじゃないようだから、確たることはまだわからないのだ。
普通売買などの契約では、契約解除がなされた場合違約金を支払う義務が生じるが。「ただし、契約不履行が社会通念上相手方の責めに帰することができない事由によるものであるときは違約金を請求することはできない」等の一文は必ずあるはずだ。アメリカでも同じだと思うけどね。

わたしは、5億6500万ドル(約800億円)の違約金は心配することないと思うけど。またこの金額は買収金額2兆円の4%にすぎない。もし取られたとしても、日本製鉄には蚊に刺されたようなものだろう。一方、USスチールにとってはの再建に役立つほどの金額ではなさそう。
別の米鉄鋼会社クリーブランド・クリフス社が全米労組と組んでUSスチールとの合併を画策しているという話もあるが、日本製鉄との合併の場合は市場占有3位となるが、USスチール(24位)とクリフ社(25位)が合併しても9位ぐらいにしかならないようだ。スケールメリットはない。

この買収劇がどういう顛末となるのか高みの見物といこう。

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