仕事帰りに立ち寄る港の近くのスーパーだが、駐車場の一角でホームレス風の男たちが座り込んで酒盛りをしていた。車を走らせるわずかな時間に見ただけだが、日本酒のカップを前に並べて三人で楽しそうに飲んでいた。
東京にいるとき競馬開催の折、帰りに西船橋や府中本町のキオスク(駅売店)あたりで一杯やっている集団をよく見かけたが、この沖縄ではなかなか見ない光景だった。
与儀公園あたりで4、5人ぐらいが車座になって酒盛りしているのはよく見かけるが、一般のスーパーの敷地内というのはめずらしい。
この冬一番の冷え込みと天気予報で話している日のことだった。
一般の人なら風紀上から眉をひそめることだろうが、酒好きのわたしには微笑ましい光景に見えた。
あまりお金もなく、きっと一杯か二杯ぐらい飲んでひとしきり談笑し終わったら、それぞれねぐらに戻って行くのだろう。
なんだろう。いい感じに見えた。自分の行く末だから共感できるのだろうか。
昔、田園都市線の高津駅近くの工場に勤めていたことがある。駅前の酒屋の店頭で立ち飲みができた。一升瓶を店内価格の安さでボトルキープができたし、つまみにソーセージや缶詰を店内価格で食べることができた。仕事を終えた工員たちがちょっと一杯ひっかけてから帰路に着くというのが常だった。
途中入社したわたしの歓迎会をそこでやったことがある。最初は吃驚したが、そんな飲み方も感じ良かった。庶民の慎ましやかなお酒の楽しみ方だと思った。
彼らはその日その日が勝負だ。収入が無ければ食べるのを我慢すればいい。幾許かの実入りがあればワンカップを買ってささやかな酒宴が繰り広げられる。
世間体を気にせず、老後の心配をしないで今を生きるなら、わたしはこれ以上おいしいお酒の飲み方を知らない。
東京にいるとき競馬開催の折、帰りに西船橋や府中本町のキオスク(駅売店)あたりで一杯やっている集団をよく見かけたが、この沖縄ではなかなか見ない光景だった。
与儀公園あたりで4、5人ぐらいが車座になって酒盛りしているのはよく見かけるが、一般のスーパーの敷地内というのはめずらしい。
この冬一番の冷え込みと天気予報で話している日のことだった。
一般の人なら風紀上から眉をひそめることだろうが、酒好きのわたしには微笑ましい光景に見えた。
あまりお金もなく、きっと一杯か二杯ぐらい飲んでひとしきり談笑し終わったら、それぞれねぐらに戻って行くのだろう。
なんだろう。いい感じに見えた。自分の行く末だから共感できるのだろうか。
昔、田園都市線の高津駅近くの工場に勤めていたことがある。駅前の酒屋の店頭で立ち飲みができた。一升瓶を店内価格の安さでボトルキープができたし、つまみにソーセージや缶詰を店内価格で食べることができた。仕事を終えた工員たちがちょっと一杯ひっかけてから帰路に着くというのが常だった。
途中入社したわたしの歓迎会をそこでやったことがある。最初は吃驚したが、そんな飲み方も感じ良かった。庶民の慎ましやかなお酒の楽しみ方だと思った。
彼らはその日その日が勝負だ。収入が無ければ食べるのを我慢すればいい。幾許かの実入りがあればワンカップを買ってささやかな酒宴が繰り広げられる。
世間体を気にせず、老後の心配をしないで今を生きるなら、わたしはこれ以上おいしいお酒の飲み方を知らない。
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