こんなコンサートもあるんだと思ったのは昨日のことだった。
市のホールで開催されたフィルムコンサートで何の予備知識も無く、友人からチケットをもらって行ってみることになった。
その「フィルムコンサート」は、松本市のホールで開催される「サイトウキネン フィルムコンサート」のこと。あの巨匠の小澤征爾氏が創設されたサイトウキネン オーケストラのコンサートがLIVE形式で全国の会場10か所で放送(?)された。
曲目は、モーツァルト:セレナード第10番 変ロ長調 K361(370a)<グランパルティーダ>
これは指揮者なしの管楽器のアンサンブル形式
ベルリオーズ:幻想交響曲op.14は小澤氏の指揮によるものだった。
体調に気を遣いながら曲間にはスペシャルドリンクを飲みながらだったけれど、いつも笑顔を絶やさず優しさが感じられ、演奏も素晴らしいものだった。
驚いたのは、楽譜なし(!)の暗譜だった。さすが巨匠!こんな指揮者は見たことがない。
最後には楽団員一人一人に手を差し伸べて握手をされていた。
観衆も臨場感いっぱいの「フィルム コンサート」に大きな拍手を送っていた。
初秋の宵 心地良い風に吹かれたような気持ちになった。