熊本地震からほぼ半年経った。熊本には度々訪ずれているけれど、今年はどうもその気にならなかった。けれど、この連休に娘達に誘われて、天草の旅行を兼ねて行くことになった。
旅行から帰って、娘たちのマンションに行ってと、入口付近の道路は一部デコボコになり歩道のレンガは剥がれて、エントランスの管理人室の上の壁も一部剥がれ落ちていた。震災時の娘の話しでは、部屋の中は、お風呂のお湯が揺れて廊下まであふれ出て、食器棚が倒れて中の食器が飛び出して割れてしまった。旅行の記念に買ってきたウエッジウッドのティーセットも全部割れてしまった。と、言うこと以外はあまり聞いていなかった。ところが、実際、部屋の中を見てみると、いろいろな被害が見られた。私が、ビックリして何も言えないのを見て、「怪我もなく無事だったから良かったのよ」逆に私を慰めてくれるような・・・。
一応、気を取り直して、いつも行っている熊本城周辺に皆で散歩に行って来た。恐る恐るその惨状を見ると言う気持ちだったけれど、幸い?にも城壁の崩れ落ちたところは侵入禁止になっていた。勿論、天守閣近くには近付くことすらできない。ただ、一カ所だけ二の丸駐車場から入り、その奥の「戌亥櫓」の石垣の崩れは見ることができた。もう、ここまで来ると見たくない!と言う気持ちは失せて、目に留めておこうと言う気持ちになっていた。
熊本城までの道では、ビルにはヒビが入ったり、「赤紙」(危険)「青紙」(半壊)等などと言う紙が貼られていたりした建物が何軒かあった。家が古くて倒壊した家の跡は駐車場になっていた。
半年も経ったのに、施工業者が足りないとは言え、まだ惨状はそのままだった。