ビストロ レアール

石川県小松市にある「ビストロ レアール」のシェフがつづるあんなことこんなこと

あんなこと9話

2006年09月09日 | フランス以外でのお仕事


大詰になってきた

あんなこと

さて前夜

船尾のピアノバーで美声をご披露した私

眠い目をこすりながら

船のデッキに向かい

潮風にあたりこれからいよいよニューヨークに

みなさんの中でご存知の方が何人いらっしゃるかは解りませんが

船のデッキで

私はこう感じたのです

”アメリカ横断ウルトラクイズの優勝者みたい”

アメリカを訪れる方は何千人も何万人もいらっしゃるとは思いますが

海から

それも

フランスからアメリカニューヨークに入った日本人は

数少ないのではないでしょうか



ゆっくりと船がニューヨーク湾に入り

左手に見えました~

自由の女神!



パンフレットに写っているものより小さく見えます

離れているからですが

それにしても実際みると小さく感じました

これはフランスが送った物で

パリにも同じ物が橋の袂にあるのです知っていました?

ニューヨークで私が初めて耳にした音

何だと思います?

それは

パトカーのサイレン

こちらでも

そして

あちらでも

そして 

あっちのほうでも

ニューヨークに来たぞって感じがヒシヒシと感じて

ここで

師とマダムと記念写真





ハイ!

バター

でベターに撮れました

船着き場には音楽隊が

チャヤーン ドン ドン 

パパ パパパ パッ パッ パー

パパ パパパ パ パ  パー

っとお出迎え

抜かりないです

クラブメッド



ニューヨークに着いてから次の日のフライトまで余裕があるので

街中を見物にエーベルランのアシスタントと

コートド サンジャックのアシスタントの

マークとジャンと出かけるのですが

その前に船のクルーのお客様係りのフィリップに呼ばれ

説明を受けたのです

それと言うのも

我々アシスタントとクラブメッドの応援に来ていた

シェフ達のパリまでの飛行機のチケットが予約日が間違って

2日後の日付けになっていてアシスタント全員と応援に来ていたクラブメッドのシェフ達と

空港でキャンセル待ちして搭乗して下さいと説明を受けたのです



ニューヨークに着いたからなのか

フィリップは私に英語で説明していたのです

私がキョトンとして説明の内容が解らない顔をしていると

フィリップは右手の手のひらをおでこに当てて

頭をやや右上に傾け目をつぶり




オ~~ナンデ オレハ マサニ エイゴデ シャベッテ イルンダー!!



そして彼はフランス語に切り替え

フィリップ:マサ 解った?

私:解らない。

当然 中学英語もままならない私

やっと内容が解って

クラブメッドも抜かりがありました

さて

街にタクシーで出かけました

そこは映画で見た景色と同じ

タクシーの運転手はドアの横を叩き

渋滞する車に罵声を浴びせ

隣の車の黒人は大音響でダンスミュージックを流し首でリズムをとり

リムジンがイエローキャブが

それにしてもアメ車の広いこと

そして道の凸凹のひどいこと

ティファニーでは朝食は採らず前を歩いただけで

エンパイヤステートビルも横目でチョロッと

そしてなんとかという有名なデパートをぐるっと一回り

男性化粧品売り場に行って

マーク達はオーデコロンに目が釘付け

私はそこの店員に目が釘付け

店員さん男性

だけど

口紅

長いまつげにマスカラ

マニキュア

物腰がやたらと







マーク達に注がれる









きゃ~~~~~~~~

ここでもサントロペやディジョンの再来かと

三歩引いてしまいました

そしてデパートを後に

マーク達の目指すはカーオディオのディスカウントショップ

そこで彼らはなんやら店員さんと交渉中

私はひとり店を見回していると

黒人の細めの店員さんとデブの店員

デブは肩で歩いてきて(日本人かーといった感じで)

デブ:ヘーイメーン ユア ナントカ カントカー

私:アイ アイ アイ どんと いんぐりっしゅ 

 あい すぴーく ふれんち

デブ:へーイ 

と相棒の細身さんを呼ぶと

細身:ボンジュール ヴーゼット>>>>>(こんにちは あなたは・・・・)

私:ウイ マントナン クロワジエール >>>>>(はい 今 航海でニューヨークに・・・・・)

デブ:まったく解っていないできょとんと

国籍問わずフランス語をしゃべれると

一目置かれると私の親友からもらった手紙に書いてあったのを思い出して

ニヤッとしてしましました

そして

船までまた戻って

いよいよフランスへ帰国しますが

まだありますエピソード

また

つつ"く