みなさん、おはようございます。今日も天気が悪いですね。さっきも書きましたが、台風21号が着々と近づいています。今年最後に日本に近づいてくる台風のようです。みなさん、気をつけてお過ごし下さい。
さて鹿児島本土を散歩してきた鹿児島散歩は昨日も書きましたが、鹿児島市を除くと最後の自治体、出水郡長島町の散歩を始めます。(鹿児島市は最後に後回しにしています)長島町を散歩している間に300箇所目に辿り付きますかね?長島町最初の散歩先は「うずしおパーク」でにしました。長島町へは出水市ではなく阿久根市から渡ります。渡りますと書いたように、日本三大急潮の一つ「海峡黒之瀬戸」をつなぐ「黒之瀬戸大橋」を渡って長島に着きますが、橋が架かる前は定期船でしか行けなかったそうなので、不便だったと思います。1974年にできた橋の建設費回収のため自動車・バイクから徴収していた通行料は建設費用の数倍といわれる通行収入を上げたそうですから、いかに便利になったかという事ですね。1990年9月から無料になって、私たちも当たり前のように橋の恩恵に浴しています。うずしおパークへは道の駅「黒之瀬戸だんだん市場」の駐車場奥から歩いて上がれます。車でも上がれるようですが、道の駅にもセットで行ける歩いて上がる方法を選んだ方が良いかもしれません。坂を登りきった展望台からの景色が添付写真です。景色の良さが良くわかると思います。「黒之瀬戸大橋」が良く見えています。
◎隼人の 瀬戸の巌も 鮎走る 吉野の滝に なほしかずけり 大伴旅人「万葉集第六巻」
大伴旅人は奈良時代の728年に大宰帥として任官しています。太宰府から長島までやってきて詠んだ句なんでしょうね。「隼人の住む黒之瀬戸の急流も鮎走る 吉野の宮滝の激流にはなお及ばない」黒之瀬戸と吉野川を比べるって大胆ですが、望郷の念のなせる句だったのでしょう。うずしおパークには長田王の歌「隼人の薩摩の瀬戸を雲居なす遠くも我は今日見つるかも」「万葉集第3巻」の句碑も掲げられています。
こちらは、時の天皇の命令で九州に下った長田王がこの地に赴いて、あの隼人の住む薩摩の瀬戸を、空の彼方の雲のように、遠くはるかな思いのあったあの瀬戸を、今日はじめて見ることが出来ました。という意味、やはり、こちらもはるか南の地という感じが良く出ています。
-出水郡長島町山門野4093番地