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大学時代:男声合唱組曲「雪明かりの路」に感動!

2006年10月19日 | 音楽のルーツ
この初練習の時にこの年の定期演奏会の最終ステージで演奏するという男声合唱組曲「雪明かりの路」から1曲目の「春を待つ」を我々1年生に聴かせてくれました。
まだ、練習中の曲ではありましたが、歌い出しが特に印象的で鳥肌が立ちました。
この時の感動は今でも覚えています。

この組曲は、小樽の作詩家伊藤整氏の詩集に多田武彦氏が作曲したもので、雪国で暮らす人々に捧げた情緒豊かな作品に仕上がっています。
雪の多い北海道の冬のある日、久しぶりに晴れた日光のもとで、春への憧れを語るように歌っていくものです。
多田武彦氏は男声合唱では非常に有名な作曲家で、このあとも数々の多田作品を我々は歌っていくことになるのですが、この「雪明りの路」は大学4年間の中でも特に思い入れの深い曲として心に残るのでした。

最初の頃は私も合唱を少しやっていたというだけでほかの連中を少しだけリードしているような優越感がありましたが、そんなおごり高ぶりは練習をしていくうちに跡形もなく消えていきました。

はっきり言って、1年目の時の自分はほとんど使い物にならなかったと思います。(苦笑)まず、何曲も歌いこなせるだけの体力がありませんでした。すぐ声が続かなくなってしまうのです。その点に置いてもI君は数段上を行っていました。
早くも力の差を見せ付けられる自分ではありましたが、まだ、グリークラブに全精力を注ぐだけの情熱もなかった事も事実でした。