新作 ～ 「レジナルド氏の憂鬱月」 １１

ども、お今晩は～。

今日は祝日でしたね。

まかろん、今日も所用あって外出したのですが、
ついでだからデパ地下寄って、チョコレート買おうか、と思ったら。

すんごい人だった。

えっ、これみんなバレンタインチョコのために来たの？
と目を疑う人出でした。

いやまあ、まかろんもその一人だったんですが。

別のデパートやお菓子屋さんもすごい混みようで、
うーん、日本経済、結構安泰なんじゃ、と思いたくなりました。

バレンタインももうすぐですね。
皆さま、存分にお楽しみ下さい。

では当店の茶菓子も、どーぞ。


2014年2月1日～ブログ直接投稿　「レジナルド氏の憂鬱月」その１１

　　この辺だよね？　ハトが聞いた
　　ああ多分　あのパン屋を右に曲がって・・・
　　ぐぅっと　レジナルド氏のお腹が鳴った
　　急がなきゃね　君らは空腹に弱いんだろ？
　　ハトは慌てて　大きく羽ばたいた

＜つづき＞

ハトはすぅっと　滑るように飛んだ
雪降る街は静かで　羽毛はふかふか
お腹は空き始めてたけど　良い気持ちだった
あっと思った時には　レジナルド氏は
ハトの背中から　転がり落ちてた

レジナルド氏は　数十フィートを落下した
奥さんと子供たちの　笑顔が見えて
・・・何も見えなくなった
ネズミ君！　ハトが空から矢のように降りた
雪が　動かぬネズミの身体に落ち始めた

ネズミ君　しっかりして
ハトは　ネズミをくちばしでつついた
けど　小さな身体はぐにゃりとして
呼んでもつついても　ぴくりともしなかった
薄く積る雪に　どろりと赤い血が広がった

僕が　余計なおせっかいをしたから
ハトはぽたりとつぶやき　空を見上げた
兄弟よ　来て僕を助けてほしい
ハトが静かに言うと　ややあって
ハトとネズミの前に　ぼんやりした光が現れた

光はゆっくりまとまり　形をとった
それは　広場の天使像の姿だった
また何をしでかしたのだ　兄弟よ
先ほど　私の像の所にいたようだが
天使は柔らかな光の中　ハトに言った

うん・・・　この子を助けてほしいんだ
僕の不注意で　空から落としちゃって
ハトは弱々しく　天使に言った
素敵な奥さんが　この子を待ってるんだ
助けてくれるだろう？・・・アンテロス

＜つづく＞


人気ブログランキング　←　チョコも融けるような熱気でした。