まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

新作 ~ 「レジナルド氏の憂鬱月」 14

2014-02-14 21:06:30 | 「レジナルド氏の憂鬱月」 2014バレンタイン
ども、お今晩は~。

めっちゃ降ってますね~。
皆さま、今日はお仕事いかがでしたか。
ちゃんとおうち帰れてますか。

お菓子屋さんには残念なバレンタインシーズン最終日と
なってしまったかもしれませんね。

どのお仕事の方も、お疲れ様でした。

今日の塩コンブに、こんなものはいかがでしょう。

 YouTube:槇原敬之「Chocolats et Sweets」

槇原さん、こんな曲作ってたんですねー、ご存じでした?

YouTubeに載せた人が作った手書きのイラストも、すんごく可愛くて、是非。

ちなみに、フランス語訳して女性歌手が歌うバージョンもありました。

 YouTube:Clementine/ Chocolats et Sweets


さあほっこりしたところで、お茶菓子の続きをどーぞ。


2014年2月1日~ブログ直接投稿 「レジナルド氏の憂鬱月」その14

  ハトの姿はそれでか と天使は言った
  お前はあの頃から 神の姿に戻らなくなった
  ハトは 天使にうなずいた
  そう お前の神髄を持ったまま
  僕が神として 動くことはできない

<つづき>

お前を殺すことになるからね
ハトは 天使をじっと見た
弱ったお前の神髄は 僕の中に溶けて
お前は存在を 完全に喪ってしまっただろう
そう致せば良かったのだ と天使は小さく言った

人間の愛を喪った愛の神に 何ができる?
私はお前の影だ 原初の頃からそうだった
天使の光は すすり泣くようにさざめいた
今からでも良い お前が私の神髄も持て
さすれば地上は 全き愛の神の力で満ちるだろう

そう言うだろうと思ったから
ハトは そっと息をついた
お前に 矢を返せなかったんだ
世界とお前は 傷つき過ぎてて
矢を返しても また捨て去りそうだった

でも聞いてくれ とハトは強く言った
僕がお前の神髄を得ても 全き者にはなれない
お前の神髄は 人間の思う僕の力に曲げられて
しだいに 違う何かに変わっていく
そして地上は永遠に 尊いものを喪うんだ

尊い・・・尊いか と天使は苦々しげに言った
地上の誰が そう思うのだろうな
僕が思う とハトが答えた
それと 地上の多くの者が
天使は弱々しい光の中でうつむき 頭を振った

そこまで思わせたのは 僕のせいだね
ハトは ふいに優しく天使に言った
僕は・・・永いこと 幼く考えなしだった
天から与えられた力が ただ嬉しくて
お前が何をしてるのか 考えようともしなかった

<つづく>


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