まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

新作 ~ 「レジナルド氏の憂鬱月」 13

2014-02-13 20:45:26 | 「レジナルド氏の憂鬱月」 2014バレンタイン
ども、お今晩は~。

うふふふ、いよいよ明日ですよー。
男子フィギュアスケートが?
いえ違います。(違くはないけど)

バレンタインが。

男子の方も女子の方も、覚悟はいいですかー、
と言いたいところですが。

なんと、関東はまたしても大雪の可能性が。

通勤の皆さま、別の意味で覚悟が要りそうです。

さて、今お付き合い頂いてるバレンタインの茶菓子、
読んできてお分かりのように、明日じゃ絶対終わりません。
わはは。(ごめんなさい)

でもまあ、天使も出てきたし。

明日はリアル天使のお嬢さまたちも、
雪でチョコを出し控えるかもしれません。

なので、代わりに当店の天使たちから愛を込めて。

今日明日週末と、皆さまの心に喜びが満ちますように。


2014年2月1日~ブログ直接投稿 「レジナルド氏の憂鬱月」その13

  天使はふいに ネズミを見た
  時間がない この小動物を救わねば
  やめろ とハトは鋭く言った
  取り繕うのはやめろ アンテロス
  それでは誰をも 救えないぞ

<つづき>

救えぬと? 天使の光がぎらりと光った
慈愛の神である この私が?
地上の苦しみに 差し伸べられる手であれと
神代の刻から課してきた 私が?
遊び回っていたお前に 何が分かる

お前が苦しんでいるのが 分かる
ハトは きっぱりと言った
お前が無力さに 段々すり減っていってるのが
そして そんな自分を責めて
また苦しんでいるのが 分かる

ああ 愛欲の神らしからぬではないか
天使は 皮肉げに言った
人の苦しみを癒すのは 私の仕事
誰も求めぬ矢を失った神を 憐れんで
肩代わりでも して下さると?

雪がさらさらと 二人の間に降っていった
お前の矢は 僕が持っている
ハトが 降る雪のように静かに言った
お前が? 天使が驚いて言った
なぜお前が それに今までどうして・・・

刻が至らなかった とハトは言った
あの頃人間は 日に日に友愛を投げ捨てていた
ついにお前の矢が 捨てられた時
僕はそれを拾って 僕の神体に封じた
人が信じる僕の中なら まだ保ってられたから

ハトの姿はそれでか と天使は言った
お前はあの頃から 神の姿に戻らなくなった
ハトは 天使にうなずいた
そう お前の神髄を持ったまま
僕が神として 動くことはできない

<つづく>


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コメント
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