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養生訓(Ⅳ)

2022年03月28日 09時49分10秒 | 未来
★ふだん心気を養う法

養生の術は、まず心気を養うべし。
心を和らかにし、
怒りと欲をおさえ、
憂い・思いを少なくし、
心を苦しめず、
気をそこなわず、
これ、
心気を養う要道なり。

また臥すことを好むべからず。
久しく眠り臥せば、
気滞りてめぐらず。
飲食いまだ消化せざるに、
早く臥し眠れば、
食気ふさがりてはなはだ元気をそこなう。
戒めるべし。

又若き時より、色欲をつつしみ、
精気を惜しむべし。
精気を多く費やせば、下気の気よわくなり、
元気の根本たえず命短し。

もし色欲・飲食の慎みなくば、
日々補薬を服し、
朝夕食補をなせども、益なかるべし。
また、
風・寒・暑・湿の外邪をおそれ防せ、
起居・動静を節にして、つつしみ、
食後に歩行して身を動かし、
時々動引して、
腰・腹をなでさすり、
手足をうごかし、
労働して血気をめぐらし、
飲食を消化せしむべし。
一カ所に久しく安座すべからず、
これ、
養生の要なり!

  『養生訓より引用』

  《解説》
益軒の養生の根本は、
すべて欲を制うることにあり、
すべて控えめにすることを第一とする。

かといって、
何もしないで、安逸をむさぼるのではなく、
適度の行動、毎日の健全なる規律正しい、
労働が必要である。

たとえば、
喜怒哀楽の感情の動きを、つとめて平静にし、
鳥越苦労やあせり、不安など、心痛をしないことは、
セリエ博士のストレス学説からも、
感情の中枢である間脳をゆがめるような心痛は、
その下にある脳下垂体を刺激し、
さらには、
全身のホルモン系にアンバランスをもたらし、
ついには、
臓器の故障や疾病の原因になり、
免疫力の低下をもたらすことになる。

そう解説されています。
それらのことは、
身体と心の相関性がよく説明されていると思いますね。


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