町田・多摩センターの司法書士ミヤの開業ブログ~生き生きと生きる~

『司法書士法人まちたま』の代表です。多摩センターと町田の2拠点で活動。備忘録として書きます。

見えてよかったと思いたくない

2024年12月06日 23時28分07秒 | 雑感
町田・多摩センターの司法書士・行政書士の宮下です。




信託口口座の開設までの流れや、やりやすさなどの情報が少しずつ弊所に蓄積されてきました。

信託口口座は民事信託(家族信託)において1つの検討事項になりますが、相談の中で銀行の取り扱いを含め引っ掛かりのない話ができるように心がけています。







今日は電車で片道約2時間半かかる場所まで行ってきました。

出張があっても、事務所に司法書士、スタッフがいるという安心感はすごくありがたい。

そして、事務所に戻ってきたのが17時。

そこからいろいろ処理して20時半。

力尽きました。






さて、久々の電車移動ということで本を読むいい時間ができました。

今回のお供は「目の見えない精神科医が、見えなくなって分かったこと」です。

(以下一部内容に触れるのでご注意を。)


僕も””に関しては、まぁいろいろと事情がありまして、人一倍関心があります。

目の見えない方が書いている本は今までも何冊か読んできましたが、やはり、日常に溢れている生きる喜びを彼らは人一倍感じているような気がします。

当たり前などないということを思い知らされます。

もう一度目が見えるなら”という項目で、目が見えたらやりたいことや、感じたいことを列挙している最後に「見えてよかったと思いたくない」という1行に1ページを使っていました。

僕はシビれました。

しかも文字を太字にするなど誇張して書いているわけではなく、改ページをする流れで自然な1行として書いています。

たまたまでしょうか。

僕はその自然さに不自然を感じ、そこに筆者の叫びが込められているような気がしました。

筆者がどのような思いでこの1行を書いたのかは僕にはわかりませんが、目の見えなくなった自分を受け入れ、やっと納得して人生を歩み始め、目の見える人には見えないモノや感じにくいモノを感じ、自分にしかできない能力を活かして日々充実させている。

しかし、目が見えることでそんな自分をどこか否定してしまうような感情を抱きたくない。

今、こうして全て納得して受け入れているようだけど、でも心の奥底では必死で生きている部分があり、もしかしたら目の見えなくなった自分を受け入れたくないという感情が1ミリでもあるのかもしれない。

やっぱり目が見えた方がよい人生だという感情を抱くことで今のやっと充実させている人生、ひいては自分を否定したくない。

そんな筆者の想いがあるのではないかと勝手に想像し、心打たれました。



常日頃から、当たり前を当たり前と思わないと意識して過ごしていますが、今日はよりその気持ちが強くなりました。

当たり前ではない土日休みを堪能します。





興味のある方はぜひ。











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