す町田・多摩の司法書士の宮下です。
これは難しい問題ですよね、とは僕は全く思わなくて、僕の答えは以前から決まっていて、安楽死という選択を認めるべきというスタンスです。
この話題については、生きることが苦しくて辛くてもういなくなりたいというような立場の人と、人生最高だぜーハッピー!!って人と、両者は同等の発言権を持っていて、そのパワーも全く同じです。
ただ、共通しているのは生きることも死ぬことも他者に強要すべきことではないということ。
生きていることが精神的・身体的に辛く痛いという状況がある。
食べることも、寝ることも、話すことも、目を開けることも、指を動かすことも。
そして、記事にもあるように体が動かなくなってしまう病気もある。
死にたくても死ねない人もいる。
そんな状況の人に僕は死んじゃだめだ!生きろ!とは言えません。
そして、安楽死を選択するべきだとも言えません。
もし仮に、それが家族や友達であれば、生きててほしいけどこんなに辛く痛い毎日を送るのであれば・・・という思いが生じることは想像に難くない。
安楽死を認めないということは、生を強要していることにはならないでしょうか。
生きたくても生きれない人がいるのに死を選ぶなんて失礼だ
命を粗末にするな
そんな言葉はキレイことです。
死を選ぶことがすなわち命を大切にしている、という意識が存在する。
死を選ぶ時、それまでに至る数秒、数分の苦しみを避けたいがために安楽死を選ぶ。
しかし、その苦しみを受け止めてでも死を選びたい時、それが本当に自ら死を選択する時なのだと。
安楽死という逃げるような方法を選ぶな。
そんな根性論をぶつけるのでしょうか。
本記事では、安楽死制度に反対の立場として死を安易に選んでほしくないという意見を載せています。
例えば、安楽死という選択肢がある世界で、失恋をしてそのショックから安楽死を選ぼうとしている者がいたとする。
この場合は安易に死を選ぶな!と止めますよね。
その一時的な辛さはやわらぎ、また輝かしい新たな出会いや人生が待っていることは人類の歴史が証明している。
このレベルの話であればわかりやすい。
しかし、人の辛さや痛みは千差万別であり、その感じ方も様々。
こういったケースなら安楽死を認める、という事例集を作るのはおそらく難しい。
誰が見ても辛い苦しい状況という人であれば認める・・・う~ん、具体性に欠け、認否に差が生じそうです。
家族や友達、全員が同意すれば認める・・・う~ん、その範囲が曖昧だし、意思を表示できない者などがいた場合はどうするか。
家族は全員同意してるのに、友達が拒否したらどうする。
そもそも本人の意思はどうなる。
自分の死を悲しんでくれる人がいる。
しかし、その悲しんでくれるような人でさえも安楽死を認めてくれるような状況。
その状況はもはや本人もそれを見ている周りの人間も耐え難い苦痛なのでしょう。
生きることに希望を見出すのであれば、死ぬことに希望を見出すこともあるんだと思います。
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