町田・相模原の司法書士・行政書士の宮下です。
魂の重さを21gと突き止めたダンカン・マクドゥーガルという医師がいました。
人は死んだ瞬間、約21g体重が軽くなる。
水分や血液などの水分とは異なる重さによって軽くなっている。
これは人が死ぬと魂が抜けるからであり、魂の重さが21gということだ。
これは1907年の学会で論文が発表されたようですが、今では否定的な見解が多いようです。
そもそも、この医師がした実験はかなり杜撰だったようで、実験と呼べるようなものではなかったとか。
面白い試みではありますけどね。
さて、信託フォーラムの中で、新井教授と沖野教授の対談が掲載されていました。
お二人とも今の信託実務家への不安感を吐露されていました。
司法書士や弁護士などの信託実務家によって信託の健全な発展が阻害されるのではないかと。
辛辣ではありますが、しっかりと受け止めなければいけない。
また、沖野教授は、東京地方裁判所平成30年9月12日判決 について、確かに契約書は杜撰ではあったが、周りが言うほど悪いスキームではないという見解を持たれていました。
これは僕も同意見です。
信託を組んだ意図、組むタイミング等はいったん置いて、周りが「信託の濫用だ!」と批判するほど方向性としては悪くないんじゃないかと思うんです。
信託の可能性を十分に発揮しようとしたけれども、問題はそれに応えるだけの作りこみができていなかった。
医学的実験にしろ、信託にしろ、発想や方向性が良くても、それを実行する技術がなければ叶わない。
信託は本当に奥が深く難しいなと改めて恐怖に襲われる感覚を味わいました、
それと同時に、自分の発想力のなさに恐怖を感じました。
なお、新井教授も沖野教授も、当該判決については、裁判所の信託への理解不足を指摘し、もはや誰にも止めることができない無双状態と化していました。
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