風の強い一日だったが、早朝の雲の形状や動きにその兆しがあった。
早朝は風はあったものの窓ガラスを揺らすような風ではなかったが、
夏場に急速に発達し寄せてくる雷雲のように雲が広範囲で乱れていた。
上空の風(気流)が強い証拠である。
風が強かったために、予報では午前中は「曇り」となっていたが、
7時前には青空に覆われ、風もやや強めとなった。
風が強くては自転車にも乗れず、
街路樹の多い近所を散歩するにも、
枯木の落下などがある為危険で「君子危うきに近寄らず」である。
ということで、
昨日と一昨日に撮った野草などを紹介。
「コウゾリナ(顔剃菜)」
初めて見る花だったので撮影したのだが、
名前が不明だったので調べると、
茎にある小さな棘が鋭く、顔も剃れそうであることからこの名前が有るという。
「米粒詰草(コメツブツメクサ)」
この季節あちこちで咲いているのを見かけるものの、
写真に収めるほどの魅力はなかった。
が・・・・。
下の写真のように広場を埋め尽くすほどに繁茂して居るとやはり気になる。
名前も知らなかったが、名前のように小さな花で立っていては、
黄色いドットが無数にあるのみで、花か蕾かは判らない。
下の写真には小さな虫も写っているのだが、撮った時には気付かず、
結果的には名前もわからない。
「苦菜(ニガナ)」
ニガナには何種類かあるようだが、こちらがニガナだった。
「蒟蒻の花」
不思議な棒のようなものが葱畑に出ていた。
良く見ると花のようであるため、写真に収めたが、
これが私にとっては初見の蒟蒻の花だった(巻頭の写真も同じ)。
葱と比較してもわかるようにその花の大きさと異様さには驚かされた。
蒟蒻の花の咲いていた農地の近くの遊休地では、
長実雛罌粟の数多の実が風に揺れていた。
この実の数から察するに、開花時期には長実雛罌粟の花で覆われていたであろう。
開花時期に写真に撮りたかった・・・・・
長実雛罌粟は年々増えているように思われるが、
雑草として処分されないのは、その何気ない美しさのためかも知れず、
密集して咲いて居ると、ついつい撮ってしまう花でもある。
最近は秋の野の風物詩となってしまった「セイタカアワダチソウ」のように、
やがて長実雛罌粟も春の風物詩になっていくのかもしれない。