小学校受験 ママのモヤモヤ飛んでけー!

お受験という造語の中で揺れるママ達。小学校受験指導、20余年間の経験から、ズバリ!悩めるママ達に真のアドバイスを。

小学校受験 ー 成長のチャンスを逃さない

2023年01月15日 | お受験ママへのアドバイス
 小学校受験を「辛い期間」「受験の準備」として捉え、子供の成長のチャンス、として認識したり、そのようにしよう、とされるご家庭は決して多くはありません 私は、それをとても残念に思っています。志望校に合格することだけが目的、目標で、それ以外のことを考えられないご両親・・・多すぎです・・・
 受験の準備は、子どもの成長のチャンスです いえ、もっと言えば、小学校受験をしようとしまいと、毎日の暮らしを「豊かに感じる感性」をご両親が持っていれば、子どもは日々の生活から、どんどん成長をしていきます
 高価な月謝を支払ったり、時間のやりくりをして、特別のお稽古事や何や、そういうものが「成長のチャンス、成長の糧」と思い込み、そういうものだけに期待をかけてしまうもの。それでは、あまりに残念です
 
 昨日の出来事です。
土曜日の朝の電車、特に各駅停車は空いていました 私が乗った次の駅から、親子4人が乗り込んできて、私の前に座りました。上のお嬢さんは4歳?いや、まだ3歳数か月というところでしょう。下のお嬢さんは2歳弱。ママは、下のお嬢さんのお世話にかかりきりでした。
 電車は、その次の駅に到着しました。アナウンスがあって「特急電車の待ち合わせをいたします。しばらく停車をいたします」電車のドアは、上のお嬢さんの横のドアは開いたままになっていましたが、彼女が前を向いて座っている時に見える正面のドアは閉まっています。そちら側を特急電車が通過するから、ですね。
 彼女は、電車が止まってしばらくすると、「ねえパパ、どうしてあのドア、開かないの?ねえ、パパ、どうしてドア、開かないの?電車、止まったよ!」とパパの方を向いて言いました。
 私は、賢いお嬢さんだなあ、と思いました 幼いお嬢さんではありますが、今までに何度か電車に乗った経験から、「電車が止まる→ドアが開く」ということを自ら学習していたわけ、です
 そういう学習によって、彼女は「電車が止まった、なのにドアが開かない。どうしてなの?」という疑問に繋がった、ということ。こういう思考のサイクルは、決して「当たり前の事」ではないのですよ とっても「すごいこと」なのです。
 ところが・・・あまりにも残念なことに、パパはスマホに熱中。もちろん、休日ではあっても、大事なお仕事をされていたのかもしれません。でもね、パパは、そのお嬢さんが3度も繰り返してたずねた質問をスルー 3度目の質問時、「電車は静かに乗るんだよ」と答えただけ、でした。
 はい、確かに電車では騒いではいけません。他の乗客の迷惑にならないように、静かに乗っているべき、です。パパがお嬢さんに伝えたことは、正しいことです。大事なマナーを教えました。

 でも・・・私は残念だと思いました
心の中で「あなた、お利口さんねえ。電車が止まったら、ドアが開くんだってこと、よく知ってるわねえ、すごいそれに、今は電車が止まっているのに、ドアが開いていないってことにも気づいたのね。じつはね、見て見て ほら、あなたの横側のドアは開いてるのよ。ねっ ドアは、こっち側とあっち側にあって、駅によって、どちら側のドアが開くかって、決まってるのよ。この駅は、あなたの見える方のドアは開かないことに決まっていたのね。さてさて、次の駅はどっち側のドアが開くのかな?楽しみね おばさんは、次の駅で降りるから、どっち側のドアが開くのか、見ていてね、ふふふ」と、そのお嬢さんに話していました もちろん、私は何も言わず、その親子を眺めていただけ、ですが・・・

 身の回りからの学び たーくさんあります。どんなことからだって、学びがたくさんあるのです
親がそれに気づいてさえいたら・・・ 子どもの「ふしぎだなあ」「すごいなあ」「へんだなあ」そんな「???」「!!!」をキャッチできれば、子どもは毎日、たーくさんの学びを得るはず、なんですね。
 小学校受験が終わり、入学を前にした時、「あの準備の期間は何だったのか」と思うのは、もったいない。
数字を書くようになれば、数えた数を〇で描く、ということは二度とないでしょう。文字を書けるようになれば、絵を見てしりとりをして、その順番に線で絵を結んでいく、なんてこともない。
 小学校受験準備を「成長のチャンス」として捉え、そして、日々の暮らしから親子で楽しい時間を過ごす・・・是非ぜひ実践してもらいたいこと、です

小学校受験 ー コロナ禍での志望校選び

2022年02月13日 | お受験ママへのアドバイス
 小学校受験での最大の難題は「志望校選び」と言っても過言ではありません。
世の中では、最初に志望校ありき、から小学校受験をスタートさせる方のほうが一般的かもしれませんが、その考え方はリスキー・・・足元をすくわれる原因に成り兼ねません せっかく親子でがんばっていくのに、スタートの時点からボタンの掛け違いをするのは、あまりにも残念です
 もし、ご両親のどちらかが、その小学校で教育をお受けになったご卒業生であれば、母校を志望校にする、という願いは理解できます。しかし、そうでない限り、「食べたことのないものの味は、わからないもの」ではありませんか?
 以前、私はこのブログの中で「両親で、教育について話し合う」を書き、その中では志望校選びのキーポイント的なことを記しました。是非、そちらにも目を通してみてください。そこに書いた志望校を選んでいく上での最大のポイントは「学校を五感で感じて欲しい」ということでした。
 ところが、このコロナ禍にあって、学校説明会はリモートとなり、学校に足を運ぶことそのものが難しくなっています。そもそも、以前は見学が可能であった学校行事さえ、開催が危ぶまれるご時世ですからね

 それでも
学校を「感じること」が大切である、ということを、どうぞ覚えていてください
大切な我が子を、最低でも6年間託す大事な環境です。まだまだ無垢な若木は、毎日を過ごす環境によって大きく変化します。〇〇の教科が何時間ある、とか、考査の内容が~~だ、とか、そういうことに目を奪われるのではなく、本当に深い意味を持つことに目と心を向けることを忘れてはいけません。
 コロナ禍であるからこそ、身支度を整えて学校に足を運ばなくても、リモートで説明会に臨むことも可能です。実際に学校を訪れ、その場所からいろいろと感じることは出来ませんが、リモート参加によって諸々のチャンスが増えることもあるでしょう。
 コロナ禍のマイナスを嘆くばかりでなはもったいない。いろいろな「プラスの要素」を上手に取り入れ、志望校選びに役立ててください
 
         

 このブログの他の、お役立ちホームページのご紹介

   幼児教室マナーズ http://www.madoka-manners.com/ 
   まどか先生の親と子の相談室 http://www.manners-sodan.com/
   0歳からの小学校受験 http://www.madoka-smile.com/
   働くママ・ワーキングマザーの小学校受験  http://www.hataraku-mama.com/

コロナ禍での小学校受験 ー ネット情報に関して

2021年05月20日 | お受験ママへのアドバイス
 小学校受験は、ここ10年で大きく様変わりをしてきました。
それは、取りも直さず「インターネット環境」の充実によるもの、です。志願者側にとっても、学校側にとっても、これは利便性以上に効果的なものになっています。
 志願者が小学校の情報を調べたい、と言う場合にも、今ではすべての学校が立派なホームページをお持ちですからね。そのサイトを見るだけで、学校の様々な情報が画像と一緒に見ることができ、「楽しめる」時間にもなりました。
 ただ、「ホームページがある」とは言え、学校によってそのホームページは様々。手作り感が漂う、ほのぼのとしたものがある一方で、動画満載の最先端をいくものまで、本当にいろいろ、です。
 見る側としては、やはりホームページの「見栄え」についつい目がいきがち・・・そんなことはありませんか?ホームページは、あくまでも一つのツールでしかありません。決して、その学校そのものの評価を左右するものとなってはいけないもの、です。

 もう1点。
とても大事なことがあります。それは、「匿名性の高いサイト」や「出所の不確かなコンテンツ」を鵜吞みにしないこと。
 例えば・・・「我が家は~~~で合格を果たした!」のような書き込み。その反対もありますね。「うちの子は~~~だったのに、不合格だった。」こういう内容は「読み物」としてサラリと読むには良いですが、それらに過剰に反応し、「なるほど!じゃあ、~~~しよう!」とか「そうなのね。それでは、~~~は避けよう。」等々。
 大変失礼な表現をお許しいただくならば、昔から「勝てば官軍」と言うように、合格者家庭は、ご自分達の判断で、ご自分達したことのすべてが正しくて、そうしたが故に合格した、というふうに思いがちです。
 また、残念な結果に終わったご家庭は、ご自分達の「ひっかかったところ」を不合格の原因に違いない、と考えるもの。
 けれど、双方、決して「その通りです。それが合格の(不合格の)ポイントでした!」言われたわけではありません。
 人は誰でも「自分は何者か」を明らかにせずに話す時には、少々気が大きくなったり、多少の誇張をしたり、勝手な論理を展開したり・・・ということもありますね。
 確かに、インターネットは便利なものですが、誰も責任をとれないようなサイトやコンテンツには、自ら注意をはらうようにしましょう。

コロナ禍での小学校受験 - 子ども編①

2021年05月13日 | お受験ママへのアドバイス
 コロナ禍での小学校受験の「親の準備編」を前回は書きましたが、今日は「子どもの準備」について考えたいと思います。
 昨年度の秋の考査は、どの学校でも手探り状態。志願者の目、志願者の意識、ということにも気を遣われたことと思います。
 当時は、まだまだ「三密」という表現を頻繁に目に、耳にした時期ですから、たとえ考査という特別な状況ではあっても、「グループでの行動観察」は、なし、という学校が少なくありませんでした。
 しかし、今年の秋の考査では、十分な感染対策をした上で、ある程度は「行動観察」「グループ行動」も実施されるのではないでしょうか。
 子どもの「素顔」が如実に見える、というのが行動観察、ですからね。

 さて。
 みなさんは「行動観察」「グループ行動」とお聞きになり、我が子にどういう行動をさせたい、とお考えになるでしょうね?
 私の教室でも、まだまだ準備を始めてから日の浅い親御さん達に上記の質問をすると、大抵が「正しい行動をさせたい」「教室で正しい行動を教えてもらいたい」というお返事が返ってきます。
 では、みなさんがおっしゃる「正しい行動」とは、どういう行動でしょうか?
 これが、幼稚園や保育園というような、子どもにとっての社会性の高い環境下であれば、「他の子に意地悪をしない」とか「相手が嫌だと思うであろうことを言ったり、したりしない」のように、「正しい」は道徳観、倫理観に見合った行動、ということで分かり易いですね
 しかし、考査中の「課題」に取り組む場合、それがどんな課題であったにせよ、「正しい」「正しくない」という正誤に見合うような行動、というものは、ないのではないでしょうか? もちろん、課題そのものが理解出来ずに、仕方なくトンチンカンな行動をとってしまった、ということは稀にあるかもしれません。ただ、5,6歳ともなれば、自分の理解力が不十分だった、と思えば、「まわりの様子を見て、何となく理解できなかった分を補い、それなりの行動をする」ということは出来る場合は多いものです。

 話を元に戻し、結論からお話をしましょうね。
大事なことは、「○○をしてみてくれるかな」や、「あなたは、こんな時はどうする?」のような言葉かけが先生からあった時、子ども自身が「ぼくは、どんなふうに思うかなあ・・・どんなふうにしようか・・・」「わたしだったら、どうするかな?」と、自分自身で考え、そして、どのようにアクションを起こすか、起こせるか、です

 ここ10年ほど、子ども達は「こじんまり」としてきました
良くも悪くも、突飛なことをしたり、言ったりしない、ということでしょうか。「突飛」という言葉には、マイナスのイメージがありますが、でも、その突飛さの中には、時には「クスっと笑える、空気を和ませる言葉だったり、行動だったり」「ああ、子どもらしくて、いいな」と感じられるもの、でもあります。しかし、そういうことは極端に少ないですねえ。
 また、子どもに課題を与えた時、そこに親がいる場合には、多くの子ども達は自分の言ったこと、したことが親から評価されるか、否か?がとても気になるらしく、必ず親の法をチラッと見て、顔色を確かめる?
 パパやママが喜んでくださる表現をすれば、とても「模範的なお子さん達」です
 もし、いつもいつもそうであったとしたら、「キラっと光る時間」はいつ、でしょうかね・・・このような、教えられたような、模範的な行動を、もし「それこそが良いこと」として大人から強いられたとするならば、残念ながら「想像力の低下」「発想力が乏しい」という面が目立っていくことでしょう。

 「こんな時には、~~~しないさい!」
こういうふうに教え、その教え通りに繰り返し、繰り返し練習をしたとしても・・・そういう「Aならば、Bのようにしなさい」という教えでは、対応できないことのほうが多いのです。それは、考査でも同じです。

 あまり例を上げずに、抽象的な書き方をしたために、あまりピンとこないかもしれませんね。次回は、いろいろと例をあげてみることにしましょう。
とは言え、前回に書いた「親の準備編①」も、今回のトピックスも、万事に通じる大切なことです。読み込んでみて、ご自分のお子様への対応と照らし合わせてみてみてくださいね。きっと、いろいろとヒントは見えてくるはず、です。

「教える」ではなく、「考えさせる」を
 「慣れさせる」のではなく、「考える習慣」を
 こんなものもご参考に

 

まどか先生の教室「幼児教室マナーズ」

小学校受験は、子どもが大きく成長するまたとないチャンスです。
知識の詰込み、繰り返す訓練、長時間の強要・・・そんな親子共に苦しい準備を「うれしくはないけれど、それが正しい準備」などと、ある意味での諦めの境地で取り組む受験準備ではなく、子ども自身の頭で考え、判断し、行動できる力「人間力」を育てる受験準備。それが、幼児教室マナーズが27年間実践し、成果をあげてきた「まどか先生メソッド」です。小学校に入学した後も、親子共にいつでも相談に帰っていける場所、それが幼児教室マナーズです




 

コロナ禍での小学校受験 - 親の準備編① 

2021年05月12日 | お受験ママへのアドバイス
  小学校受験をする、と決めたら、このコロナ禍であっても準備は不可欠です。
今まで「普通」に出来たことが、ほぼほぼ出来ない今の状況下で、ご両親の焦りのお気持ちを思うと、胸がつまります
 こんな現状で、みなさんがとても大切にされるものが「インターネット」ですね。いやー、本当に便利です。居ながらにして、たくさんのことが可能になる 今まで時間をかけ、足を運び、集めていたような情報までもが、まさにパジャマのまま、真夜中にでも手に入れることが出来るのですから。
 2020年春のコロナの拡大以降、いろいろと志願者募集や説明会、行事見学等に模索をされていた学校側も、2021年に入ってからは、多くの学校が「自校の方針」をお決めになり、比較的スムーズに執り行われるようになっています。

 ただ、やはり決定的なマイナスは「学校を五感で感じること」ができないこと、だと私は考えています。 
私は、自分の教室のホームページの中にも何度も書いているように、「ご家庭と学校のフィット感」は非常に大切なものです。子ども達には、確かに生来の個性はありますが、まだまだそれらは確定的なものではなく、今後の様々な経験の中で養われ、培われていくものであり、小学校受験をする年齢では「柔らかい個」が存在するだけ。
 むしろ、小学校に入学後、その子の個性は新しい教育環境の中で「その学校の子ども」として育っていくもの、です
 しかし、如何せん、親は完成品。良くも悪くも、なかなか完成された個性は、新しい何かからは影響を受けにくく、そうなるとそこには「違和感」が生じてくる・・・親は「この学校って、実際にはこんな感じだった訳え?」と不快感を感じ、学校側も「困ったものだ・・・やっぱりあの親はちょっと違ったかな。」と感じ始める?

 いかがでしょうか?
少しだけでも「ご家庭と学校のフィット感」ということの意味を、感覚的にわかっていただけたでしょうか?
 昔から「百聞は一見に如かず」という諺があります
例えは良くはないかもしれませんが・・・引っ越しを考え、家を選ぶとき、ネット上で「これしかない!」「これに決めよう!」と思っていた物件に実際に足を運んでみたら、「何となく違うかな・・・」と感じた。こんな経験はありませんか?
 間取り良し、環境よし、価格よし でも、どうも何かが違う・・・

 とは言え、今は以前のように「実際に行って、感じる」ということの出来ない状況です。仕方がありません
でも、そういう状況下だからこそ、上記のようなことが本当は大切なんだ、ということを知っておき、そういう感覚を持ち、そういう感覚を研ぎ澄ませた上で、たとえそれが「インターネット上」であっても、万事に向き合っていただければ、と思っています。

 

まどか先生の教室「幼児教室マナーズ」

小学校受験は、子どもが大きく成長するまたとないチャンスです。
知識の詰込み、繰り返す訓練、長時間の強要・・・そんな親子共に苦しい準備を「うれしくはないけれど、それが正しい準備」などと、ある意味での諦めの境地で取り組む受験準備ではなく、子ども自身の頭で考え、判断し、行動できる力「人間力」を育てる受験準備。それが、幼児教室マナーズが27年間実践し、成果をあげてきた「まどか先生メソッド」です。小学校に入学した後も、親子共にいつでも相談に帰っていける場所、それが幼児教室マナーズです



小学校受験 ― 私立小学校に何を求めるのか?

2020年08月28日 | お受験ママへのアドバイス
私立小学校に何を求めるのか?

 私がこの「小学校受験、ママのモヤモヤ飛んでけー!」のブログを始めたのは2006年の6月でした。それから何と、14年の歳月が流れていたなんて… 当の本人の私も驚きです。
 その年に小学校受験に臨まれたお子様は、今年、新成人?大人の仲間入りをするのでしょうか。私の教室でも、昨年、初めて結婚第一号!となる卒業生のお嬢さんがおいでになりました。美しい花嫁姿・・・私は大感動でした。
 立派なお医者様になられたそのお嬢さんが、私のクラスではにかみながら、車好きのパパと休日に出かけたお話を一生懸命に「あのね・・・あのね・・・」と話してくれていたことを、今でもはっきりと思い出せます。
 そのお嬢さんにとっての小学校とは、どんな時代で、幼い心にどんな影響を与えた6年間だったのか?そのお嬢さんのご両親は、小学校の6年間に何を求められ、今、十数年前の小学校時代を思い返し、それが想像通りの豊かな6年間だったのか?
 今、このブログを読んでくださっているご両親の目の前には、まだまだ幼い坊ちゃん、お嬢さんがおいでになることでしょう。その目の前の我が子が十数年間の学校生活を終え、お父様お母様の元を巣立っていく日など、きっと想像も出来ないでしょうね。
 しかし。今日の日は明日につながり、明日はあさってに、一月後に、1年後に、5年後に、10年後につながり、立派に巣立っていかれる日につながっています。

 時代はすっかり変わってしまいました。
2020年の年明けには、当たり前に来ると思っていた東京オリンピックが延期となり、マスクは暮らしの必需品となり、外食や旅行は「かなり憚られる特別な機会」となっています。
 小中高を問わず、世の中の「学校」は教育の在り方を模索し、ベストを目指しつつも「ベター」を積み重ねていくことで新たなベストを見つけ、そこに向かって努力されているようです。

 私立校である限り、入学試験という選抜がなければ新入生は誕生しません。一つ前のブログでは、コロナ禍にある今だからこそ、粛々と家庭力に磨きをかけること、とお伝えしました。
 しかし、コロナの時代に我が子が就学の時期を迎えることになったからこそ、是非、あらためて考えてみてください。
 「何を私立小学校に求めているのか?」ということを。

 少人数での手厚い、目の行き届いた教育を求めるのでしょうか?
ネイティブスピーカーによる外国語教育を求めるのでしょうか?
熾烈な中学受験を回避するための小学校受験でしょうか?

  少人数の手厚い教育であれば、今時は超都心の公立小学校のほうが、1クラスの人数が少ない場合が多くあります。
  現在は、多くの公立小学校で、ネイティブスピーカーによる英語教育が盛んです。
 一部の公立校では、小中の一貫校も出てきています。
 それでも、私立小学校受験を!とお考えになるのであれば、あらためてご両親でしっかりと考え、お二人で答えを出してみてください。

 コロナという厄介な災難は、思わぬ形で、「当たり前のように歩き続けていた人の足を止めさせ、考える時間を与える」ことになりました。これを幸いなチャンスと捉えて「なぜ我が子に私立小学校で学ばせたいのか?」を考えてみませんか?

 

まどか先生の教室「幼児教室マナーズ」

小学校受験は、子どもが大きく成長するまたとないチャンスです。
知識の詰込み、繰り返す訓練、長時間の強要・・・そんな親子共に苦しい準備を「うれしくはないけれど、それが正しい準備」などと、ある意味での諦めの境地で取り組む受験準備ではなく、子ども自身の頭で考え、判断し、行動できる力「人間力」を育てる受験準備。それが、幼児教室マナーズが27年間実践し、成果をあげてきた「まどか先生メソッド」です。小学校に入学した後も、親子共にいつでも相談に帰っていける場所、それが幼児教室マナーズです

with Corona の年の小学校受験

2020年06月12日 | お受験ママへのアドバイス
 「なんて不幸なこと!こんな年に受験をすることになるなんて・・・自粛の時期の分を取り戻さなくてはいけないどうすれば良いの
 そんなお声があちこちから聞こえてきます。そうですね、そう思いますね。よりによって、なんで我が家の年なのと焦りますよね。
でも、焦りは禁物
 これは、どんなことにでも言えることです。

 小学校受験、中学受験、高校受験、大学受験、就職活動・・・このような、合否を伴うことへの準備の場合には、特に、何か予期せぬアクシデントが起こってしまうと、ついつい冷静さを失い、焦ってしまうものです。当然です。よくわかります。
 何事も起こらなくても、常に緊張感の中で心ざわつき、平常心ではいられない状態なのですから。それでも、やっぱり原点にもどれ!「焦りは禁物」です。
 どんなことに向かう時でも、臨む時でも、最も大事なことは「心の平安」。そう思われませんか?
 焦り、じたばたすることで、何かが好天するのであれば、じたばたも良し。けれど、どんな時でも、常に物事に「粛々と向かう」姿勢ほど大切なことはありません。

 私は、教室の在室生、卒業生の保護者の方々とお話をする時に、この「粛々と、今できることに、粛々と向かいましょう」と話します。保護者の方々の悩みや不安、ご相談の内容はそれぞれ違っていても、なぜかすべてにおいて、この「粛々と向かいましょう」という言葉がキーポイントになるのです。

 この「粛々」の「粛」という漢字は、ここ数か月はよく目にしたはずの漢字ですよ。そうです「自粛」の「粛」です。この漢字は、「つつしむ」「物音を立てない」「身が引き締まるほど厳しく」というような意味です。「粛々と」は、そんな意味の漢字が、二つも重なっているわけです。
 粛々と・・・に似た言葉には「淡々と」という言葉があり、その言葉を思い浮かべられた方もおいでになるでしょうね。でもね、確かに似た言葉ではありますが、実際には、「粛々と」と「淡々と」には大きな違いがあるのです。
 「淡々と」とは、単に「冷静に」「気持ちの起伏なく行う」ということであるのに対し、「粛々と」は、向かうこと、臨むことに対して「厳かな(おごそかな)気持ちで」という意味が含まれます。ここには「敬意」というニュアンスも入っているかもしれませんね。
 何があっても、心静かに、おごそかな姿勢で事に向かう・・・それが「粛々と向かう」という意味です。

 今、これを読んでくださっている方の中には「この人、何言ってんの そんな精神論はどうでもいいのよ。この時期、こんな時に受験に当たってしまった私達はどうすれば良いのか!を的確に教えて欲しいだけ」と閉口されている方も少なくはないでしょう。ただ、こんな時期だからこそ、浮足立つことなく、我が子の、ご家庭の「真の力」に磨きをかけること、こそ大切です
 相手を大切に思うこと。
 心を込めて人と接すること。
 自分の話す言葉を大切にすること。
 どんな言葉にも誠意を持って聞こうとすること。
 出来る出来ない、わかるわからないには関係なく、一生懸命に目の前のことに向かうこと・・・等々。
こういう「人として」の基本の姿勢こそが、その人の柱です。それは、大人でも子どもでも同じこと。

 阪神の震災の時も、東日本の震災の時も、多くの人に様々な難儀、難題が降りかかりました。もちろん、その難儀の大小には、大きな違いはありましたが。そんな状況下でも、自分の難儀にばかり目を向けるのではなく、自分よりもはるかに、もっともっと辛い思いをされている方々がいる、ということに気づけ、そういう方々に心を運べる優しさ、祈ることのできる心の広さ、深さがあれば、今の自分の現状に文句を言わず、今できることに粛々と向かえがはずです。

 まさに今この時にも、新型コロナウイルスに罹患され、その病床におられる方がいて、その方を思うご家族がいらっしゃる・・・そういう方々のために昼夜を問わず、必死に責務を全うされている医療関係者の方がおいでになり、その方々を一生懸命にサポートするご家族がいらっしゃる・・・
 今、私達がwith Coronaの時代に生きることになったからこそ、愛する我が子の「知ろうとする力」「人を思う心」を育んであげる時なのだ、と思えてなりません。

 どんな私立小学校の先生方も、それぞれの学校の尊い建学の精神のもと、幼い子ども達の心を育み、将来を担う立派な人に育てようと日々精進されています。入学試験という過酷な機会ではあっても、そういう先生方、学校の前にご家族が向かわれるからこそ、受験のためのスキルを磨くことだけに心奪われるのではなく、お子様の、ご家族の「真の力」を磨いていきませんか

 

まどか先生の教室「幼児教室マナーズ」

小学校受験は、子どもが大きく成長するまたとないチャンスです。
知識の詰込み、繰り返す訓練、長時間の強要・・・そんな親子共に苦しい準備を「うれしくはないけれど、それが正しい準備」などと、ある意味での諦めの境地で取り組む受験準備ではなく、子ども自身の頭で考え、判断し、行動できる力「人間力」を育てる受験準備。それが、幼児教室マナーズが27年間実践し、成果をあげてきた「まどか先生メソッド」です。小学校に入学した後も、親子共にいつでも相談に帰っていける場所、それが幼児教室マナーズです

小学校受験 - 合格、考査の後にすること

2019年11月19日 | お受験ママへのアドバイス
 小学校受験を終え、ホッとされているご家庭、諸々の縛りから解放されて自由を満喫されているご家庭。いえいえ、まだまだ考査中、これから国立小学校の考査が始まるというご家庭。毎日、静かに祈る思いで繰り上がりをお待ちになっているご家庭、もおいでになるでしょう。
 とにかく、この時期は「いろいろな状況下のご家庭」が、今までとかわらぬ顔で暮らしていらっしゃいます。
 私は、是非ぜひ、そのことをあらためて感じて欲しい、考えて欲しい、と、いつもこの時期になると思います

 この一つ前のブログ「小学校受験 - 合否をぺらぺらと子どもに話さない」では、ご家庭の「品位、品格」という面でお話をいたしました。
 今回は、そういう面ではなく「先取り教育」「就学前の準備」に関して、少しお話をしたいと思います。
 私が常に考えていること、それは「学びとは、ワクワクすること」ということです。こういう「ワクワク」の感情は子ども達だけのものではなく、私達大人でも「初めて見るもの」「初めて知ること」には高揚感がありませんか?
 「わあ、すご~い」「きゃー、見て見て見て」こんな目を見開き、耳をダンボにし、誰かに言いたくなる・・・そんな興奮です。

 小学校に入学すること。それは、すべての子ども達にとって「小学校1年生」として、長い長い学びの期間のスタート、なのですね。
これは、中学、高校、大学入学とは、全く意味の違うものだと思えてなりません。
 たとえば、長い準備期間の末、中学受験に挑み、それを乗り越えての中学入学。たくさんの誘惑に打ち勝ち、手にする高校入学。泣きたいほど頑張った予備校での時間を経て、勝ち取った大学入学。すべてが尊い事実です。しかし、すでに「勉強する」ということに対して、それぞれの思いを持っているこういう入学とは違い、小学校への入学は、子ども達みーんなが「学校が始まるー」「小学生になるんだ」というキラキラした思いの中で迎えるもの
 だからこそ、入学後には、たくさんの「ワクワク」や「驚き」があって然るべき・・・そうは思われませんか?

 よく小学校の先生方が苦笑の面持ちでおっしゃいます。「あー、これ知ってるー」「これかんた~ん、できるもん」「こんなの、みーんなやったことあっる~」こんな子ども達の言葉を聞くと、とても残念だ、と

 転ばぬ先の杖、と言いますね。
今の親達は、我が子が辛い思いをしないように、悲しい思いをしないように、と、事前に万全の体制を取られます。もちろん、それはとても大切なこと、です。今の世の中、たくさんの「危険」がありますから、様々な場面を想定し、いろいろな「杖」を準備するお気持ちはよく理解できます
 しかし、「うちの子は、ひらがな、カナカナなんてすでに完璧に書けます!文字もスラスラと読めます!」という就学前準備や先取り家庭教育が、我が子の「子どもらしいワクワク感」を失わせ、学びの意欲を削ぐことにならないように
 準備をし、両手を広げて入学を楽しみに待っていてくださった1年生の担任の先生の「あーあ」とならないように
 是非、考えてみてください。

  「幼児教室マナーズ」のホームページが新しくなりました。 是非一度、ご覧ください。 



小学校受験 - 合否はぺらぺら子どもに話さない

2018年10月26日 | お受験ママへのアドバイス
 小学校受験の合否も、今では中学受験と同様に「考査当日にネットで」という形式も出てきました。
 昭和の時代の合格発表は、多くが学校に出向き、「掲示された番号や氏名を見る」もしくは「受験票と引き換えに封筒を手渡される」ということでした。
 ですから、発表時間から少し遅れて学校に出向くと、駅から学校への道で、すでに発表をご覧になった志願者家族とすれ違い、その表情からよけいに緊張感が高まったものでした
 
 さて。
私は、どんなに古いと言われようが、何だか意味不明と今時の保護者の方に笑われようが、合否は「家庭と学校との『縁』」だと考えています
 中学受験や高校受験、大学受験は、「縁」などというものではありません。そこにあるのは「点数だけ」です。
どんなに根性の曲がった子でも、どんなに母親がモンスターペアレントであっても、求められた点数に達していれば「合格」です。
 しかし、小学校受験の合否は、本当に同様のものだと思われますか?

 決して、合否には裏がある、という意味ではありません。
 私は、幼児教室マナーズのホームページの中にも、「働くママ・ワーキングマザーの小学校受験」「0歳からの小学校受験」の中でも触れている通り、伝統ある私立小学校というものは、ご家庭と学校とのフィット感を非常に大事に考えています。だからこそ、親子揃っての面接があったり、願書の中に詳しくいろいろなことを記入したり、学校からのアンケートの小作文的なものを提出したりしているのです。

 考査が始まり、発表が出始めると、幼稚園や保育園、お稽古ごとのあちこちで、意味も分からずに、ぺらぺらと言いふらしている子どもがいる・・・と聞きます
 「ねえねえ、ぼくね、〇〇小学校に合格したんだよ、すごいでしょう
 「あのね、私、〇〇学園のテストに通ったの。でも、まだ△△小学校のテストも受けるの

 我が子が、そんなふうに、ところかまわず、誰かれかまわず、触れまわっている姿を想像してみてください どうですか?うれしいですか?
 
 これは、私の勝手な価値観ですが、こういうことを平気で許しているご家庭は「品位に欠ける」と感じられてなりません
 子どもは無邪気ですからね。うれしいこと、ほめられたことは、誰かに伝えたいと思うもの。それは非常に自然な行為です。
 しかし、こと小学校受験に関しては、子どもが無邪気だからこそ、安易に合否を伝えてはいけない、と思うのです。
 
 すでにご承知のことと思いますが、合否が出る、ということは、不合格も出ている、ということにほかなりません。そして、不合格者の数は、合格者の数よりもはるかに多いのですよ
 「合格した~~~~」と飛び跳ねて喜んでいるご家庭の陰に、その何倍もの残念な結果に落胆し、涙しているご家庭があるのです。
 
 多くの方々は、願書に書いたり、面接で述べられたのではありませんか?「人の気持ちのわかる、優しい子どもに育って欲しいと願っております」と。
 合格した~~~と飛び跳ねて喜び(もしくは、「はい、これで一安心。さあ次」というふうに合格を軽んじる)、子どもにもそのことを伝え、平気でいるあなたは、「人の気持ちのわからない、人の気持ちに寄り添えない、傲慢な人」です

 私は、教室の子ども達には「あなたの行く学校はね、天の神様が一つ、決めてくださるのよ。その時まで、一生懸命にお話を聞いて、一生懸命に考えて、がんばりましょう」と。
 果たして、これがベストかどうかはわかりません。
しかし、少なくとも無邪気で悪意のない子ども達が、無意識のうちに人を傷つけてしまうような子どもにはなりません・・・ ぼくって、わたしって、すんごくおりこうさんだから、〇〇小学校にごうかくしたの、という空気をプンプンだして、傲慢に語る子どもにはならない・・・

 小学校受験に限らず、じつは中学受験でも、高校受験でも、大学受験でも、そう、就職試験でも、相手のことを考えず、安易に「〇〇校に合格した~~~」とはしゃぐ子にはなってほしくないな、と思います。
 「品位と優しさ」を大事にするご家庭ならば、きっとこの私の思いは、少しは伝わるのではないでしょうか。

小学校受験 - 「慣れさせる」のではなく、「考える習慣」を

2018年03月12日 | お受験ママへのアドバイス
 小学校受験準備=ペーパー学習、と考えておられるご家庭がほとんどです。
そして、「うちの子は、ペーパーが得意だから安心」「うちの子は、ペーパーが苦手だから心配」という考え方に直結してしまい、どんどんと本質から離れたところで傲慢になったり、卑屈になったりする親がどんなに多いことか・・・ 私は、そういう現状を心から残念に思っています

 本来、ペーパーとは「考える力を養うための一つの手段」です。
それがどういう内容であっても、目の前のペーパーを注意深く見て、出題される言葉をよく聞き、「考え」なければなりません そのためにあるのです。
 しかし、現在はたくさんの枚数のペーパーをさせることによって、それぞれの問題を「解くことに慣れ」させ、考えて解くというよりも、慣れによって出来るようにする・・・そういう準備をする親が主流になっています。これでは、本末転倒、だと思いませんか?

 ペーパー学習でも、工作でも、絵でも、「慣れた子」はすぐにわかります
なぜならば、その子には「新鮮な驚き」や「あって不思議ではない不安さ」や「わかった!という喜び」の表情が見られないから、です
 「あー、知ってる」「やったことある」「すぐにわかる」そんなことをしたり顔で言っている子の表情は大人びて、時には高飛車で、少なくとも豊かな表情ではありません。

 学校が求めている力は「慣れて、出来る力」ではなく、「一生懸命に考える姿勢」であり、「わからなくてもくさらず、諦めず、一生懸命に考え続ける姿勢」です。

 以前、こんなことがありました。
毛糸や折り紙、クレヨン、糊やホッチキス、セロハンテープなどを使い、工作をさせた時のこと。課題を出すと、子ども達は口々に「なーんかいも、やったことある~」と言い、やっつけ仕事のように課題に向かいました。
 そして、たった2㎝程度の色紙を台紙に張るために、ビビーッと10㎝近いセロテープを出して、切って・・・「もったいないことをしちゃったあ」という様子もなく、ワクワクと次はどんなふうに、何をしようか?と考える様子もなく、とにかく、「ここにあるものを使って、作ればいいんでしょ?はいはい」的な空気感・・・どんな素敵なものにしようか?と考えている様子はなく・・・ルーティン的な時間が過ぎていきました。
 私は悲しかったです・・・

 あなたは、どんなふうに感じますか?

 「幼児教室マナーズ」のホームページが新しくなりました。 是非一度、ご覧ください。 

 

まどか先生の教室「幼児教室マナーズ」

小学校受験は、子どもが大きく成長するまたとないチャンスです。
知識の詰込み、繰り返す訓練、長時間の強要・・・そんな親子共に苦しい準備を「うれしくはないけれど、それが正しい準備」などと、ある意味での諦めの境地で取り組む受験準備ではなく、子ども自身の頭で考え、判断し、行動できる力「人間力」を育てる受験準備。それが、幼児教室マナーズが27年間実践し、成果をあげてきた「まどか先生メソッド」です。小学校に入学した後も、親子共にいつでも相談に帰っていける場所、それが幼児教室マナーズです