小学校受験 ママのモヤモヤ飛んでけー!

お受験という造語の中で揺れるママ達。小学校受験指導、20余年間の経験から、ズバリ!悩めるママ達に真のアドバイスを。

小学校受験 考査日のお天気

2008年10月24日 | お受験ママへのアドバイス
 秋晴れ・・・何とも良い響きですね。聞いただけで、すっきり晴れ渡った澄んだ青空、少し色を錦に変え始めた木々をさわさわと渡る風・・・そんな様子が感じられます
 こんな、本来は気持ちの良い秋に、小学校受験の時期はぶつかっているのですね その現実だけで毎日が不安ばかり。気分は重く、緊張が続くのだから、せめて、面接な考査に出かける日は、こんな秋晴れに恵まれて欲しい
 お母様の、心からの叫び、心からの悲痛な願いでしょう。

 でもね。
雨は、万物にとっての「恵み」です
あたたかい光は大切ですが、それ以上に、動物にも植物にも、「水」は欠かせないもの。
 私たちは、太古の昔から、十分にそのことを知り、古今東西を問わず、恵みの雨を乞い、恵みの雨に感謝をしてきました
 では、いったい、いつから私達は、「ここぞ!」という日に、晴天を望むようになったのでしょうか?
 私は、あらためてそんなことを考えていて・・・気づきました
きっとそれは、人が「楽しみ」というものを求めるようになった時から、ではないか、と。
 
 生きていく、という究極の行為に立ち戻れば、「ここぞ!」の日だからこそ、という理由で、晴天を望む必要がありません。
 要するに、人は、楽に生きられるようになり、豊かになった時から、「ここぞ!の日の晴天」を望むようになったのでしょう。

 雨もまた良し、です
私は、以前、自分の教室のブログの中で「雨の音」について書いたことがありますが、最初から雨を嫌われもの扱いするのではなく、「恵みの雨」と好意的に眺めると、たくさんのものを感じることができます。

  レインコートを用意しなきゃいけない!
  長靴を履かせていったら、どこかで革靴に履き替えないといけないの?
  長靴を入れるならば、普通の上履き袋ではダメでしょう・・・
  雨具を入れるために、また私が別のバッグを用意しないといけない・・・
  靴下がぬれるかもしれないけど、どこで履き替えさせる?
  交通機関に問題あるかもしれないから、もっと早く家を出ないといけないじゃない・・・

 きっとみなさんは、ひと手間も、ふた手間も余分にかかってしまうことを考え、辟易となさっているでしょうね。確かに、ママにかかる負担は、かなり大きくなるのは事実です
 でも、こんな時にこそ、発想の転換をしてみませんか?

 ちなみに。
我が家の子どもが小学校受験の面接の日は、夕刻から関東地方に台風が再接近する・・・という日の午後でした
 駅から15分あまりの道のり。親子3人、土砂降りの雨の中、私の靴が歩くたびに「グジュッ!グジュッ!」と鳴ると言っては笑い・・・パパの歩き方が内股だよ、と言っては笑い・・・
 あの日から、15年以上の年月が流れた今も、とても奇異で滑稽だった紺装束3人の時間は、涙が出るほど懐かしい思い出になっています

 お母様の笑顔が、子どもにとっての最高の環境です・・・これは、私の持論です
 お母様が、「雨も、また楽しい」と本当に思われた瞬間、きっと、その気持ちはまっすぐに、本能的に我が子に届き、「うん、雨も楽しい」と思えるはずです。

  傘に当たる雨の音・・・耳を澄ませば、案外、傘によって違う音がしているのですよ。
  道路を、水しぶきを上げて通り過ぎる車のタイヤ。見ていると、おもしろい水しぶきの形です。
  雨に打たれて、花壇はちょっぴり下向き加減ですが、木々は葉っぱがつやつやになっています。
  町には、いろんな色、いろんな模様の傘がたくさんです。よく見ると、傘を開いた時にカーブも、いろいろな角度があるのをご存知ですか?

 よくみなさんは、「感性の豊かな子どもに育て欲しい!」とおっしゃいますね。
感性は、幼い頃から本物を選んで、良いクラシック音楽を聴かせたから・・・素晴らしい芸術作品を、わざわざ展覧会に足を運んで見せたから・・・そういうことをしたから、豊かになる、というものではありません。
 もちろん、素晴らしい芸術は、子どもの感性を豊かにしてくれに違いありません。ただ、それを聴きっぱなし、見っぱなしにしなければ、という注釈つきですが
 でもね、そんな大変な労力を払わなくても、日常生活の中にはたーくさんの音、色、現象があって、それらの一つ一つを「心を込めて」眺めたり、聞いたりしていると、それらはすべて驚きと感動で感じることができるものばかりです
 普段から、嫌われる雨も、風も、じつは、とっても素敵な天からの贈り物です

 親の発想の転換は、とっても大事です。
そして、手抜きからは、手抜きされたものしか生まれてはきません。

 面接の日、考査の日が雨だったら・・・
まずは窓を開けて、雨の音を聞いてみてください。そして、目を閉じて深呼吸。晴天の日にはない、雨の香がします
 そして、「ああ、何て我が家は不幸なんだ・・・」などと思わず、心の中でつぶやいてみてください。
 「雨・・・万物の恵みの雨

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小学校受験 考査当日の言葉かけ

2008年10月21日 | お受験ママへのアドバイス
 小学校受験 - 当日の言葉かけ

 子ども達が招集され、試験会場へと向かっていく・・・その我が子に、何と声をかけてやるのか?
 私は、よくお母様方からご質問を受けます。
「先生、何て言ってやるのが、一番良いのでしょうか?」
 むー、『一番良い』のがどんな言葉かけか?それはわかりません。

 言葉というのは、本当は「心」・・・私はそう思っています
 私が、自分の生徒達に、何よりも言葉遣いに気を付けさせ、ご家庭でも言葉をあらためて大切にしてください!とお願いをするのは、そういう私の強い思いからなのです。
 語彙を増やし、正しい日本語を使うべく、たくさん「言語」の分野の学習をするのも、ここ数年の考査の傾向が「言語重視」になっているから、という理由からだけではなありません。
 むしろ、考査が「言語重視」にならざるを得ない原因となっている「日本語の乱れ」「言葉の稚拙化」を憂い、その責任を大いにご家庭に感じているのです

 ・・・ということで、話しは横道に逸れてしまいましたが、とにかく「一番良い言葉かけ」「効果のある言葉かけ」という考え方自体が、ちょっと母の思いとして不純である、というか、ある意味、お母様の「お心」を濁らせてしまうような気がしてしまい、お返事に窮してしまいます
 
 ですから、まさにその時、お母様が、思わず言ったひと言が、「お母様のお心」なんだと思います。それがママの我が子への本当の言葉であれば、こんなに尊いものはありませんよね

 ちょっと論点を変えて。
私達日本人が頻繁に使う言葉は、どういう言葉かご存知ですか?
  ひとつめが「よろしくお願いします」
  ふたつめが「がんばって、がんばれ」
だそうです。
 どちらも、なかなか英語に直訳することはできません。確かに、それに見合う言葉はありますが、ニュアンスまでは伝わらない・・・そんな気がします。
 では、そのふたつめ。私達が比較的、安易に使っている「がんばって!」

 考査に向かう、という子ども達に向けて使う言葉としては、理に適った言葉です。ただ、みなさんが迷われることは・・・だからこそ、敢えてその言葉をかけるかどうか?ということでしょう

 別れ際、いろいろと思い悩んでいたはずなのに、やっぱり思わず口をついて出た言葉が「○○ちゃん、がんばって!」だとすれば、私はそれで良いと思いますよ
 ただ、きっと、それなりに準備を進めてきた子ども達の場合は、当然のこととして、すでにその場の雰囲気を察知し・・・
 「今日は、一番がんばらないといけない・・・」
と気づいているはずです。
 それならば、もっと別のことを言ってやりたい

 もし、私がその場にいたなら・・・きっとこう声をかけるでしょうね
  「○○ちゃん、せんせい、ずーっと応援してるからね

 考査に向かう子ども達。
彼らが、一番必要としているものは、時にはプレッシャーのようにのしかかる「がんばれ!がんばれ!」の思いではなく・・・
 守られている、愛されている、と感じることのできる安心感、後押し、応援の思い、ではないのかな、と思っています


小学校受験 ちょっとしたお役立ちグッズ

2008年10月16日 | お受験ママへのアドバイス
 小学校受験 - いよいよ、面接や考査がやってきます。

人事を尽くして天命を待つ・・・けれど、人事を尽くしはしたものの、当日、思わぬアクシデントが発生 すっかり気が動転し、いざこれから!という時に、頭の中が真っ白!むー、これでは、当日に人事は尽くせません。

 今では、すっかり便利な時代になり、道を歩いていれば、きっと駅を降りてから志望校までの間に、コンビニの1つや2つはある時代です。いざという時には、コンビニに飛び込めば何とかなる!そんなことは多いでしょう。
 でも、実際には、そんなに首尾良く事が運ばないことは多いものですよ。何しろ、時間的猶予がなく、それ以上に、気持ちの上での余裕がないのですから

 そんな時、あると便利なものをいくつかご紹介しましょう。
ミニお裁縫道具、をバッグにいれましょう!
 電車に乗って、ちょっとボタンをさわったら、なぜか取れてしまった!
 あんなに注意していたのに、あれれ?ボタンが少し揺れてる?!と思って、恐る恐る引っ張ってみると、なぜかするすると糸がほどけてポロリ・・・
 こんな時に、あたふたとしなくて良いのが、ミニお裁縫道具、です 電車を降りたら、すぐにベンチにでも座って、つけてあげれば良いですね。備えあれば憂いなし

 薄手で、少し大ぶりのマフラー、をご用意ください
 このマフラーは、何???と思われましたか?
これは、結構重宝します。付き添いのお母様が、子どもの考査中、指定された場所で待っている時、かならずしも「適温」とは限りません。しかし、最近ではエアコンのおかげで、暑い寒いは上手くコントロールされて、ほとんど困ることはないでしょう
 しかし、そんな時も、案外、足もとは冷えていたりするものですよ。また、我が子が今、考査中なんだというお気持ちで待っている間は、本を読もうと出したはみたものの、同じページを何回読んでも頭に入ってこなかったり・・・そんな緊張も手伝って、足もと、足先は冷たい、ということがあります
 こういう時に、マフラーは、簡易ひざかけに変身 薄手の一枚であっても、足先の冷たさなどには十分に効き目にはなります。
 また、考査が終わり、急に緊張から解放された子どもが、エアコンで適温になった学校から外に出たとたん、ブルっと寒気を感じ・・・
  「ママ・・・ちょっと寒いよ!」
などと言われた時も、首もとを巻いてあげるだけですっかり「あたたかく」なります
 その日が、考査の初日であったとしたら、ここで風邪を引かせてしまったら、後の考査に支障をきたします。考査が始まったら、絶対に風邪を引かせることはできません。

  「おまじない」の○○!の用意をしましょう
 どんなに受験の準備をした、意識の高い、しっかりとした子どもでも・・・やっぱり、子どもは子ども、です。
 また、それに、準備をした子どもだからこそ、面接や考査に向けて、それなりの思いや意識もあり、緊張し、平常心ではいられなくなる、という場合も多いのですね
 言葉を大切にしたい私としては、あまり「今どきの言葉」を使いたくはないのですが、今ではよく「壊れる」という表現。
 精神面で、心が壊れてしまう、というような深刻な問題ではなく、なぜかハイテンションになって、手が付けられないほど調子に乗ってしまう・・・というような時に、「うちの子ったら、この間、~~で、すっかり壊れてしまって・・・まいっちゃったわ」のように、お使いになりませんか?

 面接前、考査前、この「壊れる」状態になる子どももよく見られます。
これは、極度の緊張から、自分で上手に気持ちがコントロールできなくなってしまっているのです。
 いずれにしても、親も子も、「平常心」ではいられない、極度の緊張をほぐすためには、理性に訴えかける方法では、もう無理です 
 「大丈夫、ママがついているから!」
なんて言ったところで、たぶん、子どもにとっての大きな救いにはならないでしょう

 そんな時は、理性や頭ではなく、全く違う「感性」に訴えかける「おまじない」的なものが、思いのほか効果的なんですよ。
 いかがですか?甲子園の球児が、大事なシーン、バッターボックスやピッチャーマウンドで、胸のお守りを握る・・・そんな光景、思い出されませんか?あそこで、お守りを握ったからと言って、鋭いストレートで三振を誘えるか?大きいホームランが打てるか?正直、わかりませんよね。あくまで、それは技術の問題なのですから。
 そんなこと、誰もがわかっていることです。でも、彼らだって、もう、そうせずにはいられない・・・
 どうぞ、僕にパワーをください!
 どうぞ、僕を落ち着かせてください!
そういう、祈る思いで、ああしてお守りを握るのです。

 さあ、みなさんにも、球児のお守りに替わる「何か、○○」を作ってください、持ってください
 おまじないの呪文でもいいですし・・・おまじないのキャンディー(私は、さっさと食べられるグミをお勧めしますが)でもいいですし・・・
 
 これは、一つの「暗示」です。でも、意外と、効果はありますよ。もちろん、これは、事前に子どもにも見せたり、話したりしていると、もっともっと効果的になります。
 ちょっと違う袋、たとえば、いかにもって感じの袋などに入れた数粒のグミを見せ、「これはね、不思議なパワーが出て、気分を落ち着かせてくれるものなのよ。お試験の日に、一粒食べよう!」とか「あのね『~~~、~~~、パッ!(ポニョ、ポニョ、ポヨン、でもいいじゃないですか)』はね、おまじないの言葉でね。天の神様がパワーをくれる呪文なんだって!」などと教えておく・・・
 もちろん、お守りをすりすりして、目を閉じる・・・でもいいわけです
 ご自分が作ったものなのに、案外、ママ達にも効果があったりするのが不思議です

 私の長年の経験で、どれも「転ばぬ先の杖」として、受験時に役に立ち、好評だったものです
 どうぞ、だまされたと思ってご準備してみてください


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小学校受験の面接

2008年10月04日 | お受験ママへのアドバイス
 小学校受験の面接。
受験準備をしている中で、ママがいやだなあ・・・と思うことはいくつもあるでしょうが、中でも、その代表格が「面接」ではないでしょうか
 親子のお洋服に始まり、いろいろと準備するものは多いし、何より、人前で話すことに慣れない、という方にとっては、我が子のために「変なことはできない!」と思えば思うほど、心臓バクバク、頭はキンキン・・・でしょうか

 でもね、この緊張は、あなただけではないんです。
たぶん、どのお母様も「我が子のために、がんばらなければ」と思い、緊張感を一層強くしてしまっているんですよ。
 要するに、どのママにとっても緊張するのは「同じ条件である」ということです。だから、大丈夫!
 なにを隠そう・・・こんなに度胸があり、話すことが仕事の私でさえ、娘の幼稚園受験の時の面接では、心臓が音を立てるくらいにドキドキし、実際、園長先生からのご質問にお答えしている時、すっかり何について話し始めたのか?がわからなくなってしまったのでした
 子どもを思う母親とは、そんなものです。

 でも、ここでちょっと、一緒に考えて見て下さい
今度、あなたのご家庭では、車を買うことになりました あなたは意気揚々と、望む性能、自分の好みにあったスタイル、ファシリティーなどをチェックするために、いろいろなところを見てまわりました

 ところが・・・どこに行っても、何を見ても、展示されている車はほぼ全部が同じようなスタイル、同じような色、同じ程度の排気量、同じくらいの価格・・・
 あまりの「差のなさ」に失望し、今度は車の内装を見ようとドアを開けてみたものの・・・今度は、真っ黒のビニールのシートがカバーのようにかぶせられていて、内装も見えません。
 これでは、各車の魅力もあったものではありません 確かにそこにあるのは、ピカピカの新車であることは確かで、どれもこれも磨き上がった美しいものです。
 でも、個性はない・・・ 特徴もない・・・ 悪くはないけど、良くもない・・・ どれもこれも大差ない、魅力に欠ける、単なる新車・・・がっかりですよねえ

 さあ、いかがでしょう?
私が言いたいこと、そろそろおわかりになったのではありませんか?

 どうぞ、みなさんは、面接の虎の巻に書いてあるような、何の魅力もない、個性もない、可でもなく不可でもない、どの人も似たり寄ったり・・・という、つまらない面接の時間にしないでください

「何を言えば有利になるのか?何が不利になるのか?」そんなことを考えて話すあなたのお言葉は、聞き手にとると、何と浅はかで、つまらない、温度のない無機質なお答えであることか・・・
  そのことに気づかないのは、あなただけ、ですよ。

 お話しを聞かれるお相手は、教育者です
何百人、何千人の立派な生徒を世に輩出されてきた教育者です
 没個性の、ひな形式のお返事、お答えが、意味のあるはずがありませんし、そんな、小手先のお答えが、心のこもった真実の言葉なのか、心のこもらないまがい物の言葉なのか、わからないはずはないのです

 あなたの大切な「ご家庭の温度、ご家庭の空気」を、大事に大事にお見せする気持ちで、愛情いっぱいに育てたお子様の面接にお臨みくださいね。
 学校に、真摯に、真心を込めて向かうこと。それこそが、面接の最大のテクニック、かもしれません

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