小学校受験 ママのモヤモヤ飛んでけー!

お受験という造語の中で揺れるママ達。小学校受験指導、20余年間の経験から、ズバリ!悩めるママ達に真のアドバイスを。

小学校受験 なぜ、お勉強をしているのでしょう?

2009年03月25日 | お受験ママへのアドバイス
 私の教室では、常に子ども達に「新しいことを知るっていることは、とっても楽しいわね」「わからない、知らないってころに出会えて良かったね。これで、新しいことを学べるじゃない?」と話しています 子ども達も、嬉々として学び、一生懸命に取り組みます
 本来、学ぶということは、とてもステキで、楽しいことなんですよね

 小学校生活から始まる12年間、16年間の、延々と続く「学びの生活」。学ぶことが苦痛なこと、イヤなこと、辛いことになってしまうのは、あまりに悲しいではありませんか

 小学校受験を目指す子ども達は、とても幼い時期から「机に座って学ぶ」ということをしています。
 お母様達は、4,5歳児を相手に、平気で「お勉強」などをおっしゃいますが、なかなか、これはすごいこと、ですよ
 それだけでも、かなりすごいことなのに、わが子が間違ったり、わからなかったりするたびに「こんなことじゃ、テストに受からないわよ」とか「また間違ったのね。ちゃんと賢くならないと、○○小学校には行けないわよ」などと怒鳴られる方がおいでになる・・・

 でもね。果たして、そうでしょうか?
その問題が解けなかったら、本当にテストに受からないのでしょうか?
2度、3度同じ間違いをしたからといって、○○小学校には行けないのでしょうか?
 
 そんなふうに怒鳴られるのは、ご自分が不安だから・・・でしょう?
全問正解するような子どもでないことに苛立ちを感じて、一人で焦るから、心ない「不確かなこと」を平気で言って、子どもを脅かし、わが子を怖じ気づかせ、学習への意欲を失わせる・・・
 そのくせ、わが子の悲しい顔を見て、しまった!と後悔するママも少なくありません(もちろん、中には、わが子の悲しい顔を見て、よけいに苛立ちを増幅させ、ヒステリックにまたまた怒鳴る「ほとんど病気」のお母様もおいでになるのですが・・・)

 何度も言うように、中学受験や高校受験と、小学校受験は根本的に違うものです。中学受験以降は、親の面接もなければ、親が志望理由を書いたり、アンケートに答えたり・・・ということはありません。
 つまり、中学受験以降は、確かに子どもの「テストの出来、不出来」が、ストレートに合否に響きます。
 しかし、小学校受験では、必ずしも「ストレートに響く」わけではないのです。そうであれば、親の面接や願書の志望理由等の必要はないでしょう。
 
 子ども達のペーパー学習や、考査を見据えた巧緻性の学習、運動などは、考査の「一部」であり、子どもの考える力を育てる一つの手段です そりゃあ、出来ないよりも、出来たほうが良いですね その思いはよくよくわかります
 しかし、例えば、何度も同じところで間違うお子さんに怒鳴るよりも、なぜ、間違うのか?何が理解の妨げになっているのか?を突き止め、それをクリアしてあげるほうが何倍も大切です

 目的もわからず、たんに親に連れられて、習慣的に教室通いをする・・・確かに、これでは子どもは意欲的には学べないでしょうし、その日のカリキュラムの出来映えによって、やる気に大きな差が出てくるでしょう。

 「なぜ、学んでいるのか?」そこを話してあげましょう
そして、その「なぜ学ぶか?」の答えは、「あなたが、もっともっといろいろなことを学んで、いろんなことが出来るようになったり、わかるようになったりして、今のあなたよりも、ずーっとかっこいいおにいさん、おねえさんになっていくためよ
 そうではありませんか?「私立の小学校を受験をするからよ!」などでは、答えにはなりません。

 中には、小学校受験、ということを、すでに親からさんざん言われ続け、ボンヤリとではあっても、小学校受験のために勉強をしている、と思っているお子さんもおいでになるでしょう そんな場合でも、やっぱり、本当のこたえは、「よりステキなあなたになるため」のはずです。

 そして、学校に関しては、「あのね、小学校にもいろんなところがたくさんあるのよ。ほら、あなたの知っている近所の○○小学校もあるし、Aちゃんが行ってる△△小学校もあるわよね。それで、今、お父さんとお母さんは一生懸命、あなたが一番幸せになれるような小学校はどこだろうか?と考えているのよ。だから、あなたは、小学校に行く準備で、いろんなことを勉強しているの。どんな小学校だって、がんばれる子どもをステキな子どもだって考えていらっしゃるもの。アリとキリギリスだって、ウサギとカメだって、がんばるってことは、大事な事だったでしょう?」というふうに伝える・・・実際、その通り、ですよね

 今日の学びが、よりステキな子どもになるための貴重な時間・・・ そうであれば、子どもだって、きっとがんばれるのです


小学校受験 お話の記憶

2009年03月19日 | 小学校受験のカリキュラム
 小学校受験、ペーパーの定番は「お話の記憶」です。
「うちの子は、どうもお話の記憶が苦手で・・・」と嘆くお母様は決して少なくはありません。でもね、そういうご家庭に限って、学習の方法を間違っていることが多いのですよ

 記憶・・・そう言われると、大人は、すぐに「覚えなければならない!」と考えます。たとえば、私たちが英語の単語を覚えたように。鉛筆は pencil ・・・本は book ・・・ というふうに。
 確かに、これは何回も声に出して発音し、頭で音を覚えていきます。そして、次はスペルを覚えるのですよね。これが、「記憶」という作業でした。
 しかし
「お話の記憶」で、この方法を用いると、どうでしょうか?
大人だって、あれほど多くのことを覚えられませんよ それに、英単語の場合は、覚えるべきものをリピートしていたわけですが、「お話の記憶」では、いったい、何をどの程度、覚えておけば良いのかもわからない・・・にも関わらず、お母様達は、「しっかり聞いて、覚えなさい!」と無理難題を押しつける・・・まさに、無理難題です

 「お話の記憶」のコツは、覚えることではなく、いかに「想像できるか」ということにかかっています。
 たとえば・・・私たちは、目で、目の前のものを見ている時にも、「夜のお献立は何にしようかしら?」と考えたら、頭の中に、いろいろと浮かんできますね。お魚かしら・・・と思ったら、シャケやブリの切り身が思い浮かんだり、お刺身が思い浮かんだり・・・実際、目に見えている画像とは別のものを「想像」しているわけです。画像で焼き付いたものは、なかなか忘れません

 つまり。
「太郎君は、(頭の中で、男の子を思い浮かべます)お母さんにおつかいを頼まれました。(ニコニコ顔のママが、太郎君に向かって、メモを持って一生懸命に話しています)八百屋さんに行って、大根1本とじゃがいも2個(八百屋さんのおじさんが、大根1本とじゃがいも2個を、袋に入れてくれているところを思い浮かべます)、帰りに花屋さんで赤いバラを3本買ってきてね。(八百屋さんの袋を持った太郎くんが、赤いバラを受け取り、帰っていくところを想像するのです)寄り道しないのよ!と言われました。(お家に向かって、一生懸命に歩く太郎くん・・・)」
 いかがでしょうか?
こういうふうに、画像を頭の中で思い浮かべれば、無意味に「大根、大根、大根を1本、大根を1本・・・じゃがいもを2個、じゃがいもを2個・・・バラ、赤いバラを3本、赤いバラを3本・・・」などとブツブツ言って覚えるよりも(実際には、なかなか覚えきれないものです)、はるかに、映像、画像として「想像する」ほうが、しっかりと記憶に残るものです。

 記憶は、ある意味、想像力です
そのことをしっかりと理解すべきです
 この点を理解し、子どもには、言ったものを「想像する」練習をさせてみましょう。きっと、お話の記憶に、大いに役立つはずです

 

まどか先生の教室「幼児教室マナーズ」

小学校受験は、子どもが大きく成長するまたとないチャンスです。
知識の詰込み、繰り返す訓練、長時間の強要・・・そんな親子共に苦しい準備を「うれしくはないけれど、それが正しい準備」などと、ある意味での諦めの境地で取り組む受験準備ではなく、子ども自身の頭で考え、判断し、行動できる力「人間力」を育てる受験準備。それが、幼児教室マナーズが27年間実践し、成果をあげてきた「まどか先生メソッド」です。小学校に入学した後も、親子共にいつでも相談に帰っていける場所、それが幼児教室マナーズです

小学校受験 「はなまる」に固執する子ども達

2009年03月10日 | お受験ママへのアドバイス
 年中児、年長児・・・この年代になると、ほぼすべての子どもが「はなまる」コレクターと化しています
 学習したことをしっかりと理解していようが、理解していまいが、ペーパーを解く段階になると、もう、はなまるをゲットすることしか頭にないようです

 私の教室の子ども達には、「自分で考え、理解することはすばらしい!そうして、賢くなってくことはとってもかっこいいし、ステキだ!」と教えています
 させられるから、しかたなく、イヤイヤやる・・・これでは、本当には賢くはなれないし、そんなサーカスの動物みたいなことはつまらないじゃない・・・と説いているのです
 ですから、これはちょっと自慢ですが、私の生徒達は、常に嬉々として学び、新しいことを学ぶことが嬉しくて楽しくて仕方がない、という様子です

 しかし、そんな私の生徒達でさえ、学習がペーパーに移ると、急にソワソワし始め、目が泳ぎだし・・・
 自分が即座に正答を導き出せないとなると、じっくり頭を働かせて考えよう!とするよりも、少なくとも今は誰かの解答を見て、とりあえずは「はなまる」をもらえるようにしよう!と心の中では思っていることがすぐにわかります

 とりあえずは「はなまる」・・・困ったものです。
これでは、いくら学習をしたところで、本末転倒。一応、次の学習への意欲の原動力となるように、全問正解した場合には「はなまる」をつけるのですが、子ども達の様子を見ていると、「はなまる」だけが独り歩きをしているように思えてなりません

 では、どうして彼らは「はなまるコレクター」になるのでしょうか?
もう、おわかりですね。それは、親が「はなまる」を喜ぶからです
  「おっ、はなまるじゃないか!いいねえ。よくがんばったね
 こうパパに言われれば、それは嬉しいですよね
  「あらー、今日は一枚もはなまるがないのねえ なんだあ。残念 今度はがんばらないとね
 ママの浮かぬ顔、全身で落胆を表すようなトーンでこう言われると、子どもは悲しいでしょう

 幼い子ども達がね。
自分がわからない時、ちょっとむずかしい時・・・目を皿のようにして、隣の子や、お向かえの子のペーパーにこっそりと目をやり、その後でこそこそと同じ印をつけている様子・・・
 想像してみてください かなり卑屈で、正直、とっても醜く、まるで大人のようです

 大切なのは、学習したことをしっかりと理解すること、です
わからなければ、何度も教わって、できるように、わかるようになればいいだけです
 わかってもいないのに、できもしないのに、ひとまねこざるのように人の解答を盗み、それではなまるをもらって、親に誉められる?!違うでしょう。

 「はなまる、をもらえることはステキなことだね でも、はなまるは、本当にわかってよかったね!という意味なんだよ。だから、はなまるがもらえなくても、君が一生懸命に頭をつかって考え、問題を解こうとしたのならば、それはとってもかっこいいことだよ さあ、今度こそ、きみがきちんと理解できるまで、一緒にゆっくりと考えてみよう
 こういう姿勢こそ大切であり、決して大袈裟ではなく、そういう親の姿勢が、本当の意味での「理解力の高い、考えることを惜しまない、聡明な子ども」を育てることになるのです

 親がはなまるばかりを誉めていたら、知らず知らずのうちに、わが子は「ひとまねこざる」になってしまいますよ。
 人から盗んだ「○印」で、はなまるをもらえたとしても、本当はうれしくないはずですし、幼いながらも、どこかに良心の呵責のような思いは残っています。
 
 ところが、まるでその重い気持ちを払拭するような・・・
  「はなまる、良かったわね」というママの満面の笑顔があると・・・またまた、その子は「本当の学習の意義」を理解できずに、単なるはなまるコレクターに成り下がってしまいます


小学校受験 左右を教える

2009年03月09日 | 小学校受験のカリキュラム
小学校受験 - 左右の理解

 大人でも、たまに間違ったりしませんか?
とっても疲れた日に運転をしている時など、ナビで「右折」と確認しているのに、気づいたら左折のウインカーを出して、平気で左に曲がっていたり・・・
 私は、そんな時はいつも思うんです。もし、同じことを子どもがしたとしたら???きっと、瞬間湯沸かし器のようなパパ、ママは、間髪入れずに怒鳴るだろうなあって
 「何やってんの 右!右でしょ なんで左になっちゃうの もー、まだわかんないの」なーんて。

 私は、クラスで「左右」の学習をする時、必ず子ども達にこう言います。
 「方向はね、6つあるわけよ。上でしょ、下でしょ、前でしょ、後ろでしょ。どう?もう、上、下、前、後を間違う人なんていないでしょう?
 すると、子ども達はうれしそうに・・・
 「そんなの、間違うわけないよー
と言ってくれます。そこで、続けて言うのです。
 「じゃあね、あと残りは2つしかないのよねえ 残ってるのは『横』だけ。でも、横は、こっちとこっち、二つあるでしょ?「右」と「左」。すでに、あなたたちは4つも覚えちゃってて、間違わないほどしっかりわかってんだから、残りはたった2つだけでーす
 子ども達は安心します そっか、6つのうち、4つもわかってるんだもんな、残りはたった2つ。
 
 ところが 結構お母様方は、おどろおどろしい声で言うのです。
 「あー、手強いのが残ってるのよねえ みんな、なかなか覚えないし、覚えたと思ったら、またすぐに間違ったりして・・・なんでみんなこんなに左右は苦手なのかしら・・・
 などと、大きな声のひとりごとを言ったあと・・・わが子に「左と右」を教え始めます

 こんなに、最初から「むずかしいぞー!」「みんな混乱して間違うぞー!」などとインプットしてしまうと、子ども達は覚える当初から構えてしまって、「左右は間違うもの、苦手なもの」という潜在意識が芽生えてしまうんですね。

 そして、みなさん一様に、教える時には「これが右手 これが左手」のようにして、左右の手を使って教えるようです。親は、すっかりこれで「左右」を教え、理解させたつもりになります。

 でも、考えてみてください。
本来、左右は、「右側」「左側」ということですね。中央を境に、左側、右側、というふうに呼ぶわけです。
 右手は、右側にある手だから、右(側の)手、左側にある手だから、左(側の)手、ですね。そういうふうに「わかっている」のは大人、だからです
 多くの子どもは、最初、右手を「右手というもの」、左手を「左手というもの」というふうに理解します。要するに、固有名詞、として、その音を聞いているのです。

 ところが、親は、そんなことをわかっていな場合が多い・・・
ですから、右手左手を教えて、すっかり子どもが理解したと思いこみ、
 「じゃあ、これは右?左?」
とたずねます。親は、わが子が自分の両手を少し眺めた後に、きっと正答を答えるだろう!とワクワクと待ちかまえます
  
 でも・・・子どもは、いつまでも両手を交互にながめ・・・
小さい声で・・・不安げに・・・
 「こっち・・・右(手)?あっ、違うか・・・左?・・・えっと、右?・・・・」
 またまた親はカッとします 「ほらー、さっき言ったでしょう こっちが右手!こっちが左手!」・・・・

 よろしですか。
最初から、右側、左側、という方向であることを理解させなければなりません。左手、右手を教えているわけではないのですからね。
 
 右手 左手 と、手をパシパシ叩きながら教えたとしても、ちっとも伝わっていないこと・・・案外ありますよ
 それに、手にある傷跡や、ほくろを見て、「左右」を覚えている、おもしろい子も少なくはありません
 きちんと、右側、左側、という認識をさせていきましょう。

 

まどか先生の教室「幼児教室マナーズ」

小学校受験は、子どもが大きく成長するまたとないチャンスです。
知識の詰込み、繰り返す訓練、長時間の強要・・・そんな親子共に苦しい準備を「うれしくはないけれど、それが正しい準備」などと、ある意味での諦めの境地で取り組む受験準備ではなく、子ども自身の頭で考え、判断し、行動できる力「人間力」を育てる受験準備。それが、幼児教室マナーズが27年間実践し、成果をあげてきた「まどか先生メソッド」です。小学校に入学した後も、親子共にいつでも相談に帰っていける場所、それが幼児教室マナーズです