小学校受験 ママのモヤモヤ飛んでけー!

お受験という造語の中で揺れるママ達。小学校受験指導、20余年間の経験から、ズバリ!悩めるママ達に真のアドバイスを。

小学校受験 - こんな親ではありませんか?

2014年11月30日 | その他、もろもろ
 小学校受験を経験した親でなければ、決してわからない「苦しさ」「辛さ」はあります。
今どきの、〇〇あるある、というゲーム?をしたら、泣き笑いをしながら、「うんうん、あるある」「そうそう、そうだったよね」と語ることは山ほどあるでしょうね。

 しかし。
受験が終わり、ホッとした時に、経験者達がお互いのがんばりをたたえあい、共感しあったとしても、その内容によっては、まわりの世界からは非常に「冷やかに」見られていた、恥ずかしいことをたくさんしていたことを忘れてはいけないでしょう
 
 これは、日頃から親しくしている医療関係者が私に語ってくれたことです。
これから小学校受験に向かう方は、どんなに必死になったとしても、こんな親にはならないように・・・ すでに受験を終えた方は、自分がその渦中にいた時、もし我を忘れてこんな親だったとしたら、今、あらためて反省をし、正しい親になるべく努力精進してください

  子どもを対象とする医療関係者の立場として、最近の保護者に多くの心配をしています。「自分さえよければ良い」という考えの親が何と多い事か。特に小学校、中学受験をする親子にとても目立ちます。

 小学校受験を例にとれば、これまで普通に受診していた親子が、面接の始まる時期の1週間くらい前になると、親は「ご挨拶!」「お辞儀!」「先生の目をちゃんと見て!」と、診察後、怖い表情で言うのです。親がそれを強いている相手は「具合の悪い、愛する我が子」です。それを聞いていて、さすがに今はそんな言葉は無しでしょう?!と思ってしまいます。

 そんな言葉を親から受けて育った子どもが、はたして、成長した時、周りの人を本当に大切に思う心は育つのだろうか?と大いに疑問に思います。

 しかも、そういう親子の「普段の姿」と言えば・・・
子どもは診察中に動き回り、それを注意できない、注意しない親。
待合室では、子どもは土足で平気でソファにのぼり、また、その行為を見ても平気な顔をしている親。
これこれと本を読み散らかし、読んだ本を片づけず、そのまま放置して帰ってしまう親。
診察をし、医師が一生懸命に子どもの様子を伝えているにも関わらず、自分が聞きたい事だけ聞いて、とっとと帰ってしまう親。
 閉口しています。

 そんな親も、確かに必死に受験に向っていたのでしょう。
しかし、私自身が小学校受験を体験した親の1人だからこそ、「何が良くて、何が悪いかが分からないまま」の姿勢で、一生懸命に受験に向かったとして、いったい子どもはこれからどのように育っていくのだろうか?と、やっぱり首をかしげてしまうのです。


 小学校受験は、「家庭」が取り組むもの。子どもは、親の姿を見て育つことを忘れてはいけないでしょう。



         

 このブログの他の、お役立ちホームページのご紹介

   幼児教室マナーズ http://www.madoka-manners.com/ リニューアルされました
   まどか先生の親と子の相談室 http://www.manners-sodan.com/
   0歳からの小学校受験 http://www.madoka-smile.com/
   働くママ・ワーキングマザーの小学校受験  http://www.hataraku-mama.com/






小学校受験 - 感性を育てる

2014年11月14日 | お受験ママへのアドバイス
 小学校受験準備 = ペーパーの勉強 そんな公式を勝手に作り、やみくもに突っ走るご家庭がいかに多いか・・・本当に残念でなりません
もちろん、それを助長しているのが受験産業界なのですから、本当はそういうご家庭、ご両親には何の罪もなく、むしろお気の毒であり、一番の「被害者」なのではないか、とも思っています。
 
 4歳から6歳の2年間、子ども達は非常に大きく成長します。背も伸びて、赤ちゃん的な丸ポチャ体型から、シュッとした園児の体型になっていきますし、幼児語を早々と卒業し、かなり会話もしっかりとしてくる、という子ども達も増えてきます
 要するに、この時期は、本来、「いろいろな面での成長が望める」という時期なのです。そんな素敵な、たくさんの可能性を持った時期に、まるで盆栽を作るように机の前に縛り付け、「お勉強」という名のもとに何枚も、何枚もペーパーをさせる・・・
 豊かな教育を謳っている私立の小学校が、本当にこういうことを子ども達に望んでいるのか?あらためて考えてみてください

 ここ10年、子ども達が、いかに「身の回りのことを知らないか」ということに、愕然とします。
知っている虫の名前が「ゴキブリ」だけでは、あまりに悲しいですし、川と海の区別もつかず、自分が何人かも知らない・・・昔は、豊かな教育環境を求める、小学校受験を考えるようなご家庭の子ども達は、感性が豊か、でした。
 きっと、その当時は、そういうご家庭そのもの、そういうご家庭のご両親が、日々の生活を大切にする、暮らしに潤いとゆとりを持った方々だったのでしょう。今、私立小学校受験を目指すようなご家庭は、1歳、2歳の頃から外注的に幼児教室に通わせ、いろいろなお稽古事で忙しく、毎日の生活の中に「たくさんの素敵」を見出す時間的、精神的余裕がなくなっているのかもしれません

 風の音、雨の音、紅葉した葉っぱが落ちる様、葉っぱの上をカサコソと音をたてて歩く面白さ、沸騰したやかんからあがる湯気、カレーのお鍋のクツクツという音、etc.etc.
そんなどこにでもあることも、愛情を持って眺めたり、耳を澄ませたりしていると、それは「驚き」であり、「感動」であり、そして、それらはすべて「学びの源」となります。

 親こそが、そういう感性に敏感になり、同時に、この年齢の子ども達にとって、そういう感性を育てていくことが何よりも大切なのだと実感する、豊かな心を持っていなければ、今どきの受験産業が提供するような小学校受験準備に流されてしまう・・・ そんな毎日は、子どもにとっては百害あって一利なし。きっと親も疲労困憊でタメ息・・・

 中学生、高校生になった時、「勉強は出来るけど・・・あの子は、つまらない」「あの子は、成績はスゴイけど、勉強以外はちょっと・・・」そんなふうに思われる子どもが、我が子の理想像ですか?
 
 幼児期、特に4歳から6歳という小学校受験準備の時期と重なる期間は、子どもの感性の土台を作る時期です。
そういう認識なく、知らず知らずのうちに、親がひたすら感性の芽を摘む不毛の毎日を送るのは悲しすぎます そんな受験準備を、どんな小学校も、本当は望んではいませんよ。