小学校受験 ママのモヤモヤ飛んでけー!

お受験という造語の中で揺れるママ達。小学校受験指導、20余年間の経験から、ズバリ!悩めるママ達に真のアドバイスを。

小学校受験 - 私立校は、行かせていただくところ、です

2014年09月07日 | お受験ママへのアドバイス
 入学金を支払い、設備費とか施設費という名目の高い費用を支払い、毎月、月謝を支払っていく私立校
義務教育課程である小学校と中学校は、基本的に国民は無料で教育を受けることができます。これは、義務でもあり、権利でもあります。こういう認識の元、私立小学校に対して「大きな勘違い」をしている保護者は少なくはありません

 高額な費用を支払って行かせる学校・・・じつは、そうではなく、高額な費用を支払ってでも、通わせてやりたいと強く思う環境、それが私立校、なのですね

 人は居住地を決めれば、その地域に住む就学年齢児に、もれなく公立の小学校教育がついてきます。しかし、私立小学校受験をする、と決めることは、その「もれなく」の小学校入学を放棄し、敢えて、他校で学ぶことを志願するのです。それは、こちら側の勝手
 ですから、私立小学校とは、私達がわざわざ入学を希望し、学校側から入学の許可をいただき、通わせていただく学校・・・「行かせていただく」学校です。

 どの私立校にも、創立者がおいでになります。
その方は、長年教育に携わり、私財を投じて新しい学校を作られた方かもしれませんし、資産家が教育というものに意義を見出し、創立されたかもしれません。また、宗教家、宗教団体がその教えを柱として、教育の場を拓かれたのかもしれません。
 いずれにしても、すべての創立者は建学の精神を胸に、高い志を持ち、労力と時間、財を投じて学校を創立されました。そのもとに、それぞれの学校の教育理念に賛同するご家庭が集い、そこで親子ともに学び、尊い伝統が生まれ・・・受け継がれてきました。それが私立校、です
 その伝統を築いてきた一人一人の卒業生、卒業生家庭の前では、在校生ですら、何と小さな存在か
ましてや、志願者は、まだその域にも達していないのです。そうでしょう?

 みなさんは、志望校選びの段階では、たぶん、ご自分達の子育てへの展望、教育への深い思いを柱として、説明会や行事に足を運び、「ここは〇・・・ここは、まあ△かな・・・ここは×」のように、夫婦で云々されてこられたことでしょうね。それは当然、です
 けれど、志望校として向かい合う学校が決まれば、そのご自分達が「主・中心」となる姿勢は「そこまで」だと認識しましょう。
願書に向かい、居ずまいを正して、一筆一筆心を込めて名前や住所、志望理由等を書くその時点から、ご自分達は「小さな存在」になります。

 伝統ある各学校に出会え、志願者として向かわせていただけることに感謝し、各学校に対して「畏敬の念」を持ち、こうべを垂れる・・・これが、私立校に向かう基本の姿勢。私は、この20数年間、ずっとそう考えてきました。

 私は、私立校の「まわしもの」ではありませんよ
けれど、私自身が私立校で教育を受け、人の親、社会人になりました。また、我が子二人も私立校で教育を受け、ささやかながらも今は社会人として世の中のお役に立てるようになりました。そして、キャリアとして、私立小学校受験に向かう立場として長年を過ごしています。
 このすべての年月から私は、ペーパーがどうしたこうした・・・とか、面接でのベストの受け答えは・・・云々、そんな薄っぺらな考えや姿勢で、尊い私立校という環境に向かって欲しくはない、と強く感じています

 どうぞ、この基本に立ち返り、充実した、意味のある小学校受験の時間を過ごしてください


        

 このブログの他の、お役立ちホームページのご紹介

   幼児教室マナーズ http://www.madoka-manners.com/ リニューアルされました
   まどか先生の親と子の相談室 http://www.manners-sodan.com/
   0歳からの小学校受験 http://www.madoka-smile.com/
   働くママ・ワーキングマザーの小学校受験  http://www.hataraku-mama.com/



小学校受験 - 母親の不安、イライラは伝染します!

2014年09月03日 | お受験ママへのアドバイス
 10月から始まる首都圏の私立小学校受験。神奈川県では出願も始まりました。早い学校では、今月の半ばから親子面接も始まります。

 ああ・・・もうダメだ 間に合う気がしない 何度言っても同じことを間違う ごあいさつをきちんとしない 本人には自覚がない ああ、私は気が狂いそう 夫は私の不安を理解してくれない 夫は受験に協力的じゃない etc. etc.

 今まで、ご相談にみえた方々の声であり、メールをくださるママ達のつぶやきであり・・・考査まで2カ月を切ったこの時期、お母様達の不安やイライラは、むしろ考査直前の時期よりも、もっと急激に高まります
 それはなぜなのか、ご自分の気持ちを分析したことはありますか?

 小学校受験をする多くのご家庭では、年長児の夏休みは「夏期講習」や「夏休み特訓」等、長期の休みを利用した特別の企画に参加されます。経済的にも、時間的にも非常に負担は大きく、心の中では「大変だわ・・・」と嘆いているのですが、でも、実際には、もっと別のプラスの意識が働いているのです。
 それはね・・・こんなお気持ちです。
  これだけの投資をしたんだもの、がんばらなきゃ 
  こんなに親子でがんばってるんだから、きっと成果は大きいわよ 
  9月になると、ああ、いよいよだわ 

 ・・・とか。
不思議な昂揚感、興奮、やる気、のようなもので突っ走ります。
でも、そんな夏が終わり、普通の生活に戻ると・・・急に現実が目の前に現れてくる。何となく、カウントダウンの時計の秒針の音だけが聞こえるような気がするのです 違うでしょうか?
 私はこれを、秘かに「ママの9月病」と呼んでいます

 子ども達はね、理不尽なリードによって自己を否定されたり、ダメージを受けるような暴言で傷つけられたり、本当の意味での肉体的な疲労困憊さえなければ、必ず「やったこと、経験したことは、何らかのプラス」にしているものです
 でも、「そんなことはない うちの子の場合は、ちっともやってきたことが身に付いていない」と思われるならば、たぶん、それは親が勝手に「理想の我が子」をイメージし、様々な投資によって、その「見返り」を求めた・・・だけだと私は思います。

 「理想の我が子」論議は、また別の機会にするとして・・・
とにかく 確かに、これから考査までの2カ月間は、非常に大きな意味を持つ、大事な時期です。この時期にグーンと伸びる子もいれば、この時期にダメになっていく子も少なくありません。
 決して大袈裟ではなく この時期の子どもの「心の平安」は、親にかかっています。心が平安な子どもは、受験を糧にして成長していきますが、心が荒み、不安な子ども達は、悪循環を生んでしまうものです

 ママの笑顔、家庭の穏やかな空気が、子どもにとっての最高、最良の環境です
お母さんの不安やイライラは、そのままで子どもに伝染します。それは、あっという間ですよ

 この22年の間に、ほんの数回ですが「まどかせんせい、わたし、せんせいの おうちで せんせいと いっしょに すみたい! ママは おこってばかり。おうちに かえりたくない・・・ ママは わらわないの・・・」と言われたことがあります。
 想像してみてください 愛する我が子が「あなたを拒否している」ことを・・・こんなに悲しいことはありません

 お母様の不安やイライラは、必ず子ども達に伝染します。何度も書きますが、ママの笑顔が最高の環境です

                  

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