小学校受験 ママのモヤモヤ飛んでけー!

お受験という造語の中で揺れるママ達。小学校受験指導、20余年間の経験から、ズバリ!悩めるママ達に真のアドバイスを。

コロナ禍での小学校受験 ー ネット情報に関して

2021年05月20日 | お受験ママへのアドバイス
 小学校受験は、ここ10年で大きく様変わりをしてきました。
それは、取りも直さず「インターネット環境」の充実によるもの、です。志願者側にとっても、学校側にとっても、これは利便性以上に効果的なものになっています。
 志願者が小学校の情報を調べたい、と言う場合にも、今ではすべての学校が立派なホームページをお持ちですからね。そのサイトを見るだけで、学校の様々な情報が画像と一緒に見ることができ、「楽しめる」時間にもなりました。
 ただ、「ホームページがある」とは言え、学校によってそのホームページは様々。手作り感が漂う、ほのぼのとしたものがある一方で、動画満載の最先端をいくものまで、本当にいろいろ、です。
 見る側としては、やはりホームページの「見栄え」についつい目がいきがち・・・そんなことはありませんか?ホームページは、あくまでも一つのツールでしかありません。決して、その学校そのものの評価を左右するものとなってはいけないもの、です。

 もう1点。
とても大事なことがあります。それは、「匿名性の高いサイト」や「出所の不確かなコンテンツ」を鵜吞みにしないこと。
 例えば・・・「我が家は~~~で合格を果たした!」のような書き込み。その反対もありますね。「うちの子は~~~だったのに、不合格だった。」こういう内容は「読み物」としてサラリと読むには良いですが、それらに過剰に反応し、「なるほど!じゃあ、~~~しよう!」とか「そうなのね。それでは、~~~は避けよう。」等々。
 大変失礼な表現をお許しいただくならば、昔から「勝てば官軍」と言うように、合格者家庭は、ご自分達の判断で、ご自分達したことのすべてが正しくて、そうしたが故に合格した、というふうに思いがちです。
 また、残念な結果に終わったご家庭は、ご自分達の「ひっかかったところ」を不合格の原因に違いない、と考えるもの。
 けれど、双方、決して「その通りです。それが合格の(不合格の)ポイントでした!」言われたわけではありません。
 人は誰でも「自分は何者か」を明らかにせずに話す時には、少々気が大きくなったり、多少の誇張をしたり、勝手な論理を展開したり・・・ということもありますね。
 確かに、インターネットは便利なものですが、誰も責任をとれないようなサイトやコンテンツには、自ら注意をはらうようにしましょう。

コロナ禍での小学校受験 - 子ども編①

2021年05月13日 | お受験ママへのアドバイス
 コロナ禍での小学校受験の「親の準備編」を前回は書きましたが、今日は「子どもの準備」について考えたいと思います。
 昨年度の秋の考査は、どの学校でも手探り状態。志願者の目、志願者の意識、ということにも気を遣われたことと思います。
 当時は、まだまだ「三密」という表現を頻繁に目に、耳にした時期ですから、たとえ考査という特別な状況ではあっても、「グループでの行動観察」は、なし、という学校が少なくありませんでした。
 しかし、今年の秋の考査では、十分な感染対策をした上で、ある程度は「行動観察」「グループ行動」も実施されるのではないでしょうか。
 子どもの「素顔」が如実に見える、というのが行動観察、ですからね。

 さて。
 みなさんは「行動観察」「グループ行動」とお聞きになり、我が子にどういう行動をさせたい、とお考えになるでしょうね?
 私の教室でも、まだまだ準備を始めてから日の浅い親御さん達に上記の質問をすると、大抵が「正しい行動をさせたい」「教室で正しい行動を教えてもらいたい」というお返事が返ってきます。
 では、みなさんがおっしゃる「正しい行動」とは、どういう行動でしょうか?
 これが、幼稚園や保育園というような、子どもにとっての社会性の高い環境下であれば、「他の子に意地悪をしない」とか「相手が嫌だと思うであろうことを言ったり、したりしない」のように、「正しい」は道徳観、倫理観に見合った行動、ということで分かり易いですね
 しかし、考査中の「課題」に取り組む場合、それがどんな課題であったにせよ、「正しい」「正しくない」という正誤に見合うような行動、というものは、ないのではないでしょうか? もちろん、課題そのものが理解出来ずに、仕方なくトンチンカンな行動をとってしまった、ということは稀にあるかもしれません。ただ、5,6歳ともなれば、自分の理解力が不十分だった、と思えば、「まわりの様子を見て、何となく理解できなかった分を補い、それなりの行動をする」ということは出来る場合は多いものです。

 話を元に戻し、結論からお話をしましょうね。
大事なことは、「○○をしてみてくれるかな」や、「あなたは、こんな時はどうする?」のような言葉かけが先生からあった時、子ども自身が「ぼくは、どんなふうに思うかなあ・・・どんなふうにしようか・・・」「わたしだったら、どうするかな?」と、自分自身で考え、そして、どのようにアクションを起こすか、起こせるか、です

 ここ10年ほど、子ども達は「こじんまり」としてきました
良くも悪くも、突飛なことをしたり、言ったりしない、ということでしょうか。「突飛」という言葉には、マイナスのイメージがありますが、でも、その突飛さの中には、時には「クスっと笑える、空気を和ませる言葉だったり、行動だったり」「ああ、子どもらしくて、いいな」と感じられるもの、でもあります。しかし、そういうことは極端に少ないですねえ。
 また、子どもに課題を与えた時、そこに親がいる場合には、多くの子ども達は自分の言ったこと、したことが親から評価されるか、否か?がとても気になるらしく、必ず親の法をチラッと見て、顔色を確かめる?
 パパやママが喜んでくださる表現をすれば、とても「模範的なお子さん達」です
 もし、いつもいつもそうであったとしたら、「キラっと光る時間」はいつ、でしょうかね・・・このような、教えられたような、模範的な行動を、もし「それこそが良いこと」として大人から強いられたとするならば、残念ながら「想像力の低下」「発想力が乏しい」という面が目立っていくことでしょう。

 「こんな時には、~~~しないさい!」
こういうふうに教え、その教え通りに繰り返し、繰り返し練習をしたとしても・・・そういう「Aならば、Bのようにしなさい」という教えでは、対応できないことのほうが多いのです。それは、考査でも同じです。

 あまり例を上げずに、抽象的な書き方をしたために、あまりピンとこないかもしれませんね。次回は、いろいろと例をあげてみることにしましょう。
とは言え、前回に書いた「親の準備編①」も、今回のトピックスも、万事に通じる大切なことです。読み込んでみて、ご自分のお子様への対応と照らし合わせてみてみてくださいね。きっと、いろいろとヒントは見えてくるはず、です。

「教える」ではなく、「考えさせる」を
 「慣れさせる」のではなく、「考える習慣」を
 こんなものもご参考に

 

まどか先生の教室「幼児教室マナーズ」

小学校受験は、子どもが大きく成長するまたとないチャンスです。
知識の詰込み、繰り返す訓練、長時間の強要・・・そんな親子共に苦しい準備を「うれしくはないけれど、それが正しい準備」などと、ある意味での諦めの境地で取り組む受験準備ではなく、子ども自身の頭で考え、判断し、行動できる力「人間力」を育てる受験準備。それが、幼児教室マナーズが27年間実践し、成果をあげてきた「まどか先生メソッド」です。小学校に入学した後も、親子共にいつでも相談に帰っていける場所、それが幼児教室マナーズです




 

コロナ禍での小学校受験 - 親の準備編① 

2021年05月12日 | お受験ママへのアドバイス
  小学校受験をする、と決めたら、このコロナ禍であっても準備は不可欠です。
今まで「普通」に出来たことが、ほぼほぼ出来ない今の状況下で、ご両親の焦りのお気持ちを思うと、胸がつまります
 こんな現状で、みなさんがとても大切にされるものが「インターネット」ですね。いやー、本当に便利です。居ながらにして、たくさんのことが可能になる 今まで時間をかけ、足を運び、集めていたような情報までもが、まさにパジャマのまま、真夜中にでも手に入れることが出来るのですから。
 2020年春のコロナの拡大以降、いろいろと志願者募集や説明会、行事見学等に模索をされていた学校側も、2021年に入ってからは、多くの学校が「自校の方針」をお決めになり、比較的スムーズに執り行われるようになっています。

 ただ、やはり決定的なマイナスは「学校を五感で感じること」ができないこと、だと私は考えています。 
私は、自分の教室のホームページの中にも何度も書いているように、「ご家庭と学校のフィット感」は非常に大切なものです。子ども達には、確かに生来の個性はありますが、まだまだそれらは確定的なものではなく、今後の様々な経験の中で養われ、培われていくものであり、小学校受験をする年齢では「柔らかい個」が存在するだけ。
 むしろ、小学校に入学後、その子の個性は新しい教育環境の中で「その学校の子ども」として育っていくもの、です
 しかし、如何せん、親は完成品。良くも悪くも、なかなか完成された個性は、新しい何かからは影響を受けにくく、そうなるとそこには「違和感」が生じてくる・・・親は「この学校って、実際にはこんな感じだった訳え?」と不快感を感じ、学校側も「困ったものだ・・・やっぱりあの親はちょっと違ったかな。」と感じ始める?

 いかがでしょうか?
少しだけでも「ご家庭と学校のフィット感」ということの意味を、感覚的にわかっていただけたでしょうか?
 昔から「百聞は一見に如かず」という諺があります
例えは良くはないかもしれませんが・・・引っ越しを考え、家を選ぶとき、ネット上で「これしかない!」「これに決めよう!」と思っていた物件に実際に足を運んでみたら、「何となく違うかな・・・」と感じた。こんな経験はありませんか?
 間取り良し、環境よし、価格よし でも、どうも何かが違う・・・

 とは言え、今は以前のように「実際に行って、感じる」ということの出来ない状況です。仕方がありません
でも、そういう状況下だからこそ、上記のようなことが本当は大切なんだ、ということを知っておき、そういう感覚を持ち、そういう感覚を研ぎ澄ませた上で、たとえそれが「インターネット上」であっても、万事に向き合っていただければ、と思っています。

 

まどか先生の教室「幼児教室マナーズ」

小学校受験は、子どもが大きく成長するまたとないチャンスです。
知識の詰込み、繰り返す訓練、長時間の強要・・・そんな親子共に苦しい準備を「うれしくはないけれど、それが正しい準備」などと、ある意味での諦めの境地で取り組む受験準備ではなく、子ども自身の頭で考え、判断し、行動できる力「人間力」を育てる受験準備。それが、幼児教室マナーズが27年間実践し、成果をあげてきた「まどか先生メソッド」です。小学校に入学した後も、親子共にいつでも相談に帰っていける場所、それが幼児教室マナーズです