小学校受験 ママのモヤモヤ飛んでけー!

お受験という造語の中で揺れるママ達。小学校受験指導、20余年間の経験から、ズバリ!悩めるママ達に真のアドバイスを。

小学校受験 季節と行事の理解

2008年12月27日 | 小学校受験のカリキュラム
 小学校受験の準備を始めたとたん、ほとんどのご家庭が驚かれるのが「季節や行事」に関する出題が、多くの学校に見られることです。
 昔から、「読み、書き、そろばん」と言われるように、「学習」というものは生活に密着したものではなく、学問を修めること、と皆が思っているでしょう。
 確かに、それは現代でも同じこと。
小学校に入学してから以降の12年間・・・子ども達はひたすら「算、国、社、理」、「数、国、社、理、外国語・・・」と、教えられて学ぶ、という学習が続きます
 ですから、中学受験、高校受験、大学受験と言うものは、それらの教科の習熟度、理解の深さや応用力が問われます。
 簡単に言えば、中学受験以降の入学試験とは、「どれだけ習ったことを理解し、それをどの程度まで応用できる能力があるか?」が問われる、のですね。

 しかし。
小学校受験というものは、もちろん、子どもの能力を判断し、一通りの評価をするわけですが、実際にはそれと同じくらい、時にはそれ以上に、「その子が、どんな家庭で、どんな親によって育てられているのか?」が重要になってくるのです

 なぜならば、私立小学校とは、高らかに謳ってはいないものの、暗黙の了解事項として、子どもの入学と同時に、その子のご家庭、ご両親も、その小学校との関係が生まれ、「○○校のパパ、△△校のママ」などと呼ばれ、言ってみれば「親もその学校に入学した」ことになる、そう考えているところです

 つまり学校は・・・入学と当時に子どもの教育をスタートさせ、1からその学校の方針によって育てていくことができますが、すでに「完成品」として育ってしまっているその親は如何ともしがたい

 そんな親の人間性、感性の豊かさ、生活の中の潤い・・・そういう「人としての本質」を知るための一つの手だてとして、その親によって育てられている子どもの「季節感、行事の理解」などを知りたいと思っているわけです
 もちろん、行事などは、日本文化に深く根ざしたものですから、そういうものをどれほど大切にし、自分のアイデンティティーに誇りをもっているか?てということも知りたいわけです。自分を大切にし、誇りの持てない人は、学校をも大切にできず、誇りの持てない人・・・と言えるでしょう。

 きっと、小学校受験における「季節の理解、行事の理解」は、ご家庭が思っている以上に、深い意味を持った考査内容なのですよ
 最後の最後は、「春の花、10個言ってご覧!!」式の丸暗記しか仕方はないでしょうが、それでも、どうぞ、出題の本質を理解していてください。

 

まどか先生の教室「幼児教室マナーズ」

小学校受験は、子どもが大きく成長するまたとないチャンスです。
知識の詰込み、繰り返す訓練、長時間の強要・・・そんな親子共に苦しい準備を「うれしくはないけれど、それが正しい準備」などと、ある意味での諦めの境地で取り組む受験準備ではなく、子ども自身の頭で考え、判断し、行動できる力「人間力」を育てる受験準備。それが、幼児教室マナーズが27年間実践し、成果をあげてきた「まどか先生メソッド」です。小学校に入学した後も、親子共にいつでも相談に帰っていける場所、それが幼児教室マナーズです
 

小学校受験 ○○校向けクラス、に安心は禁物

2008年12月14日 | お受験ママへのアドバイス
 「では、○○校向けクラスどうぞ!」
そのクラスの、最後の一人に滑り込むことができたなら、きっとお母さんは大きな安心感に包まれるでしょうね。私たち親子は、とてもラッキーだった!と。
 でも・・・

 小学校受験をしよう決めた時、確固とした学校名までは浮かばなくても、「こんな学校がいいなあ」とか、「こんなのはイヤだなあ」とか、ある程度のイメージは持たれるものでしょう。
 たとえば、学業への取り組みに熱心な学校が良い、とか、学業もさることながら、第一に情操教育に力を入れてくれる学校が良い・・・というふうに。
 漠然としたイメージではあっても、そういう「好み」は、確かな「親の教育への意志、親の教育観」なんですね。ですから、それがよほどの思いこみや無知からくるものではない限り、学校選びの柱となるでしょう

 そんな思いのある中、準備のための幼児教室に初めて足を運びます。
受験をなさるお子様が二人目、三人目のお子様ではない限り、そこは「未知の世界」のはず。
 ○○さんが通っていた教室、とか、△△さんが良いよと勧めてくれた教室・・・であったとしても、実際に自分の目で確かめ、感じる空気は初めて。きっと、独特の空気を感じ、よほど鈍化な方でなければ、少々の緊張と、複雑な不安と期待を持たれるのではないでしょうか
 そして、受付の方に「今日、初めてお邪魔をするのですが。」とお話になる・・・
 手慣れた様子で、いろいろと説明をされ・・・なるほど・・・ふーん、そういうものか・・・と思っている矢先に、
 「志望校はどちらですか?」
 「どんな学校を具体的にお考えでしょう?」
などとたずねられ、心の中では「ゲッ」と思いつつも、恐る恐るちょこっと頭にある学校名をお応えになる・・・
 
 「では・・・幸い、今、○○校向けクラスに空きがあります どうぞ」と言われ、あれよあれよという間に、「○○校」がすっかり「具体的な学校の名前」として感覚の中で定着してしまい・・・
 実際に我が子がその「○○校向けクラス」に通い始め、まわり全員がその学校に向けて準備をし、意識を高めている中に身を置いてしまうと・・・

 親はいつのまにか、「我が子は、こうしてしっかりと準備をしていれば、いずれうちの子は、○○校に入学するのだ」という感覚にとらわれてしまうでしょう。

 ○○校では、こういうことは禁物・・・
 ○○校の場合は、こういう事に重点を置いて・・・
 ○○校の面接にはこういうお洋服を・・・
のように、次から次へと新しい情報が入ってくると、知らず知らずのうちに、気持ちはすっかり「○○校」に向いていくのは自然の成り行きです

 けれど。
本当にそれで良いですか?
 ○○校・・・への思いは正確ですか?
 ○○校に何度も足を運び、五感でその学校を感じ、ご両親の肌に馴染む学校でしたか?
 ○○校に愛着が生まれただけで、ご自分達の教育観に本当にフィットするかどうか、確かめましたか?

 こういう「すっかり、その気になってしまった。すっかり、その気にさせられてしまった」ということは、よくあることです。
 準備の教室に、悪意は・・・ありません。提供される情報も概ね正確ですし、むしろ、細かいところまで、よく調べられた、感謝すべき情報でしょう。
 もし、多少のトリック的な悪意をあなたがのちのち、感じるとすれば、それは教室は、あなたの意志が確固としたものなのか、まだまだ漠然としたものなのか?を、確かめなかった、というだけです
 あくまでも、自己責任によって、その「○○校向けクラス」を選んだのです、よね。
 
 ですから、「すっかりその気」になり、あたかも、そのクラスで準備を続ければ、その学校に入学できる・・・と、思いこんでしまう・・・そんな思考の流れに流されてしまったのは、受講する側の勝手、なんですよ
 確かに、○○校向けのクラスにいれば、○○校の考査に関する情報も多く、『確率』としては、その学校の考査で高得点を採る可能性は高いでしょう。
 
 しかしです。
絶対に、あなたは親として、受験準備を始めた時から受験が終わるまで、「冷静に物事を見て、自分でしっかりと判断する」という姿勢を守り、それに徹してください
 「流されない自分」を持ち、教室やインターネット、ネット上の掲示板まで、すべてを上手に使いこなし、「受験のプラス」になさってください
  
 「○○校向けクラス」で、安心をしないこと
それは、あくまで便宜上のクラス分け、なのですから



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小学校受験 脅かしは禁物ですよ、お母さん!

2008年12月04日 | お受験ママへのアドバイス
 小学校受験の準備を始めたとたん、急に意地悪で、怖―いお母さんに変身する・・・そういう家庭は少なくありません

 母親とは元来、ブツブツといつまでも文句を言う種族ではありますが、それでも、健気な子ども達は、結構「うちのママは優しい」と、総じて評価の高いのがお母さん
 そんな得な存在にも関わらず・・・お母さんは、幼い子どもに対しては、かなりの勝手者です ご自分でその意識はありますか?
 
 
 お教室に通い始め、やっとほっとした・・・と思ったのも束の間。大抵のお母さんは、通い始めたその時から、次から次へと新しい不安と、新しい悩みを抱え、お一人でそれを発酵させていきます

 つまり。
  課題に取り組む我が子の姿が意欲的ではない・・・とか。
  課題に取り組んでも、他の子ども達に比べると、スピードが遅い・・・とか。
  何度も、同じような躓きをする・・・とか。
 まさに、お母様は不安の総合商社です そして、必ず、その不安のとばっちりを受けるのは、本来は愛して止まない「我が子」なんですねえ。
 
 そして、心ない、我が儘なお母様は、時にはねちねちと、時には夜叉の顔をして、子どもに言うのです。
 「あなたねえ、こんなにママに言うことが聞けなかったら、良い小学校に行けないわよ
 「もう、何度言ってもわかんないんだから!お利口じゃないと、小学校に入れてもらえないよ

 どうです?本当にそうですか?
 誰がそんな怖いことをママに伝えたのですか?

・・・どうでしょう?日頃は、一番「ウソは泥棒の始まり!ウソをついちゃいけません!」などと厳しい口調で言っているママが、一番の「ウソつき」ですよ

 子どものいけない点、直さないといけない面を叱るのは、人間的な向上を目指すためであったり、道徳心や社会性を育てるためであって、「私立校、国立校受験をするから」ではありませんよね
 
 良い子にならないと、良い小学校に行けない!というような叱り方は、言ってみれば、程度の低いお母さんが・・・
 「ほら、あんたが悪いことするから、おとなりのオバサンが怖い顔して睨んでるよ」と注意することと、レベル的には何ら違いはないのです

 お母さん、愛する我が子を、自分の不安を和らげるための対象にしてはいけません
 困ったさんの未熟な母になるのは、みっともない、ですよ