小学校受験 ママのモヤモヤ飛んでけー!

お受験という造語の中で揺れるママ達。小学校受験指導、20余年間の経験から、ズバリ!悩めるママ達に真のアドバイスを。

小学校受験 - 何を目指し、何を求めるのですか?

2009年10月25日 | その他、もろもろ
 小学校受験ほど、「見えない」ものはありません。
違った言い方をすれば、中学、高校、大学受験の場合は、しっかりとした合格するための指標や基準があり、塾や予備校はそれを十二分に把握した上で準備を進めさせます
 問題をスムーズに解き、時間内に終わらせ、解答が間違っていなければ「限りなく合格に近い」と言えるでしょう。
 
 では、小学校受験の場合は?
もちろん、準備すべきことはたくさんありますし、どんなお教室でも「何をするか?」がわからないわけではありません
 しかし、合否の基準というものは、極わずかの「高得点がすべて」という学校以外は、曖昧?なかなか把握できない・・・と言わざるを得ません
 実際には、学校側としては合否の基準は「曖昧」でも何でもなく、然るべき判断基準というものがあり、それに則って「願書の内容、面接、考査」をみてを合否の結果を出しているわけです。しかし、残念ながら、志願者側には中学受験、高校受験のように、明解ではない・・・ものです。

 ここでは、こんな話しをしてみましょう
 先ほどは「極わずかな、高得点がすべて、という学校」という表現をしましたが、そういう学校をA校、としましょう。
 そして、B校は、数値に置き換えられるような子どもの能力以上に、学校と家庭、学校と両親とのフィット感をすこぶる大切にする学校です。
 C校。こちらは、子どもの能力と家庭と学校とのフィット感を「5:5」で考える学校です。ただ、子どもの能力も、知育的能力以上に、その子の感性に起因する能力を重視する・・・
 さあ、どう思われますか?A校、B校、C校・・・この3校の合否の指標は同じだと思われるでしょうか?

 中学受験が一般化されてきた現代、多くのご家庭では、小学校受験というものを、中学受験のミニヴァージョンのように受け止めているようです。
 つまり、すべての私立小学校が「A校」だ、というふうに考えている・・・でも、それは違うのです
 こういう誤解が誰からも正されることなく、自ら知ることもなく、ひたすら子どもの準備に奔走する・・・これではあまりに残念です

 せっかく私立小学校での教育を求め、目指すのであれば、各学校の難易度や倍率、業者の出す偏差値ばかりに目を留めるのではなく、あらためて各学校が真に目指す教育とはどういうものなのか?ご自分の家庭が我が子にどんな教育を受けて欲しいと願っているのか?を、しっかりと知る努力、その必要があると思います

小学校受験 - 言いたい人には言わしておきましょう!

2009年10月12日 | お受験ママへのアドバイス
 今は、「何でも一緒にする」というのが、子育てに限らず世の中の風潮のようです。それは、個性没と言うよりも、不安な人が増えたということでしょう
 インターネットの普及で、様々な情報がいつでもどこでも簡単に手に入るようになり、自分の力で考え、判断し、時には大決断をする・・・というような、時にはリスクを伴うかもしれない恐ろしい作業をしなくても、「みなと一緒にする、みなと一緒である」というほうが楽であり、不安を緩和させる安全な道・・・と思うでしょうね。
 そんな社会にいると、自分で考え出したことが結果的に突飛で、他人に驚かれたり、ちょっと風変わり扱いされることは是非とも避けたい!そう思うようになっていくのも自然な成り行きです。
 
 とにかく。
特に不慣れな子育てをしている時期の母親は、不安人種の中でもその筆頭にくるでしょうね。だから、ママ達は集い、一緒に行動し、安心するための情報をたくさん集め、心の平安を求めて、「私達は一緒」の思いを持って子育てをする・・・
 
 けれど。
このママ友。「みなと一緒」のことをしている時には、すこぶる不安を緩和してくれるオアシス的集団ですが、ひとたび、あなたが「ちょっと違うこと」をしようとした時には、たちまち厄介な怪物になってしまうでしょう。
 その「ちょっと違うこと」の最たるものが、幼稚園受験や小学校受験でしょう
 それまでは「私達は仲間よ、私達は一緒よ」と一種の連帯感を持って過ごしてきたのに、突然、あなたが「特別な人」になろうとする!?
 今までは横一列だったあなたが、頭一つ?体一つ?飛び出そうとしている!?
口に出して「そ、そ、そ、そんなあ」と言ったり、露骨にイヤな顔をしなくても、本音は「あなただけ・・・なんで?なんでそんなことになるわけ?許せない!」という思いや空気が生まれ、たちまち関係はギクシャクしてくる・・・
 今までは一番近しい、一番心やすらぐ仲間達が、異分子になろうとしている・・・そのとたん、異分子になったあなたを「標的」にして、急にママ友達は団結し、集中砲火を始める・・・それも静かに・・・密やかに・・・でも、確実に、強烈に、辛辣に

 きっと、あなたは悲しい思いをされるでしょうね。「今まで、あんなに仲良しのママ友で、良き理解者だったのに!なぜ??」
 
 いえいえ、それはあなたの妄想だったのですよ
女子校のおトイレ友達が、所詮は「お手洗いに行くための仲良しごっこの相手」だったように、私学を目指すあなた達親子を目の敵にするようになったママ友達は、所詮は、子育ての不安を慰めあうための仲良しごっこの相手だった・・・
 そこまで言い切ってしまうのは乱暴ではあります。ママ友の関係なんて、みな「軽く、はかなく、つまらないもの」と言うつもりはありません。しかし、それでもやっぱり「当たらずとも、遠からじ」のはずです。
  
 もしあなたのご家庭の幼稚園受験や小学校受験を期に、急に態度が変わってしまうような人であったならば、残念ながら、それはその程度のものだった、ということです

 あなたが本当に大事にすべきことは受験ですか?それともママ友ですか?
あなたが、受験そのものが子どもにとって、家族にとっての一大事!という認識をしていなかったとしても、我が子のために「小学校受験(幼稚園受験)を選択し、真面目に親子で取り組もう」と決めたのであれば「我が子のチャンス」と「不安を癒すママ友」と、どちらを優先したいでしょう?  
 答えはでるでしょうね・・・

 むかーし、むかし。
私自身も、2人の子どもの母親として、幼稚園受験、小学校受験の時には、そういう苦い経験をたくさんしました。
 娘が急によく泣くようになると、待ってましたとばかりに・・・
 「あらー、きっと疲れてるのよねえ。幼稚園受験のためのお勉強ってやつ、大変なんじゃないの?かわいそうに・・・」の声。
 それは、小学校受験の準備をしていた、毎日元気いっぱいだった息子にも向けられました。
 「Tちゃん、うちの子が言うには、急に幼稚園で乱暴になったんだって。きっとストレスなのよねえ、受験準備の・・・」
 さすがに、幼稚園でお友達にいやな思いをさせているのであれば大変だと思い、息子とも話し、幼稚園にもおたずねをしたところ、何も変わった様子はない、とのこと。
 気分が萎えました・・・
 
 もし、受験準備を機に、ママ友達の様子が「違って」きたら・・・もう、あがかないことです
 そういうママ友達の豹変は、あなたにとってはとても残念でしょうし、悲しいに違いありません。
 時には人間不信の思いも生まれてくるかもしれません 
 でも、あなたの大切な子どもを育てるのは「あなた自身」です 誰かに育ててもらっているわけではないですよね? 
 確かに、多くの人に支えられ、たくさんの親切や思いやりによってあなたは子育てをしてきたことでしょう。
 中でも、ママ友達との時間は、あなたの心のよりどころであり、何度も助けてもらったかもしれません・・・
 けれど、ママ友があなたにとっての「癒し」ではなく、「重荷」や「悩み」になってとしたら???
 
 ママ友との関係は、ケセラセラ
思い悩まず、思い煩わず
 今のあなたにとって、あなたのお子様にとって、大事なものは何なのか?それを考え、ママは笑顔でいないといけません
 

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