小学校受験 ママのモヤモヤ飛んでけー!

お受験という造語の中で揺れるママ達。小学校受験指導、20余年間の経験から、ズバリ!悩めるママ達に真のアドバイスを。

小学校受験 - 自分の持ち物を、自分でチェックする

2015年04月07日 | お受験ママへのアドバイス
 おけいこバッグ・・・お教室通いの必須アイテム、ですね 
それぞれのお教室によって、多少の違いはあっても、みな、紺の地色に象徴されるおけいこバッグに、クレヨンや折り紙、ハンカチやティッシュ等が入っていることでしょう。

 私の教室では、受験時期の半年くらい前までは、リュックタイプのものであっても、紺色のシンプルなバッグでなくてもOKにしています なぜならば、持ち物を「受験のモード」に替えるよりも、まずは「自分の持ち物を、自分でチェックし、自分で管理すること」のほうに重きを置き、そちらに注意喚起を促しているから、です。

 このことを徹底していなかった頃は、お教室に入り、靴を靴箱に入れた後、バッグの中をゴソゴソと探し「あー ママ、上履き入れるの忘れたー」と、とても不満そうに眉間に皺をよせ、さも自分には何の落ち度もない、という顔で大声で言う子がよくいました もちろん、これは上履きに限ったことではありません。
 「クレヨンがない、ない ないよ、ママが入れるの忘れたんだ」とか「クリアファイルが入ってなーい ママが入れなかったんだ」などなど。
 私はね、そんな声を聞くたびに、間髪入れず「ちょっと待ちなさい~ それって、おかしいでしょう?上履きや、クレヨンは、ママの持ち物じゃなくて、あなたのものじゃないの?ママに入れてもらわなければいけないほど重いものでもないし。なんで、自分で支度をして、自分でひとつひとつチェックしないの?赤ちゃんじゃあるまいし、自分の持ち物を自分で揃えることも出来ないの???」と、強い口調で注意をしました

 そしてね、この話にはまだ続きがあります。
こういう「お忘れ小僧」達は、お迎えに来られたママ達に向かって、必ず先を競うようにしてママに言うのです
 「ママー、〇〇がなかったよ もう ママが〇〇を忘れたんだよー
するとね、ママもすかさず言います。
 「ごめんごめん ママ、すっかり忘れちゃったのね、困ったでしょう?ごめんね
っとね。

 いかがですか?おかしいでしょう?
こんなことを平気でしていて、口では「自分のものは大切にしましょうね」などと、猫なで声で言ったところで、ダメダメ 言葉は心にも届かない

 「自分のもの」「自分の大切な持ち物」という認識、意識が低い子どもに、物を大切にする習慣は身につかないと思います。

 3年ほど前でしょうか。「もちものひょう」というものをバッグに入れていた生徒を見つけました
その「もちものひょう」は、教室への持ち物をすべて子どもにもわかるイラストにし、それをパウチされたA4の紙でした。その子にたずねると、お母様がお教室に通うことが決まった時に作ってくれたのだそうです。その子は、毎週、家を出る前に、その「もちものひょう」を出して、自分で持ち物のチェックをするのだそうです。
 「私は絵が上手に描けないから、そんなことは出来ないわ」などと、つまらない言い訳はやめましょうね。
今では、様々な方法で、このような「子ども自身で持ち物を確認できるチェック表」を作り、持たせてくださっているご家庭が多くなりました

 自分の持ち物を、自分できちんとチェックし、バッグに入れ、出かける・・・
 帰ったら、お教室に忘れてきてしまったものはないか、もう一度チェック表を見て確認し、使ったお道具に「ありがとう」と声をかけ、バッグに片付ける・・・
 こういう日頃からの行いが伴って、自分のものへの愛着もわき、物を大切にする心が育っていくのです

 あなたは、ごめんごめんと、笑い、子どもに媚びる親ではありませんか?


        

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小学校受験 - ポカンと口は開いていませんか?

2015年02月10日 | お受験ママへのアドバイス
 町中で子ども達を見ていると、10人中半数近くは「口を開いている状態」であるのに気づきます ここ数年、私の教室でも、口が半開きの状態、という子どもが増えてきました。昔は、ほとんどそういう子どもは見かけなかったのですよ。
 あなたのお子様はいかがですか? テレビを見ている時、本を読んでいる時、お絵描きをしている時、折り紙を折っている時、等々、口を半開きにしていませんか?
 こんな時、こっそりと側に寄ってみるとハーフーハーフー・・・というかすかな音が聞こえる・・・ これは「口呼吸」で、医学的にも要注意です。

 最近では、医学的にも、この口の空いた状態で「口呼吸」をしていることに警鐘を鳴らすニュースや記事が目立ってくるようになりました。
たとえば・・・
  風邪を引き易くなります。 なぜならば、いろいろな菌やウィルスがダイレクトに喉を直撃してしまうからです。鼻での呼吸では、鼻毛や鼻粘膜によって体内に入ってくるウィルスを半分以上ガードしてくれているのですね。
  口臭や虫歯の原因になります。 なぜならば、口呼吸をしていると、常に口の中が乾き、唾液の分泌が悪くなって口腔内殺菌ができず、口臭になります。そして、口内殺菌が出来ないと、虫歯菌や歯周病菌の繁殖を容易にしてしまうのです。
  歯並びの悪さの原因になります。 なぜならば、常に口が開いているために舌の位置が下がり、歯が舌に押されて歯列が悪くなったり、あごの歪みをうんだりしてしまうのです。
 要するに、百害あっても一利なし ということですね。

 こういう医学的、歯科学的なことに関しては、専門のドクターにもっと正しく詳しいご意見をお聞きください。
むしろ「私の立場」からお話に、深く興味を持っていただきたいと思います。

 想像してみてください!
ここに2人の子ども(5歳児でも、10歳児でも、12歳児でもかまいません)がいます。2人とも、あなたのお子様ではありません。1人は、「口を半開きにした子ども」です。もう1人は「キュッと口を真一文字に結んだ子ども」です。
 いかがですか?2人のことを知らないあなたは、その目の前にいる2人をどのように見るでしょうか?
  
 子どもであっても、大人であっても、大事なことは「中身」です。当然です
でもね、初めてその子、その人を見た時には、その子、その人の「中身」までを見ることはできません そうであるならば、最初の印象、第一印象も、その子、その人の「中身」を想像し、判断する「大事な瞬間」であり、バロメーターにもなり得るのです。
 その「半開きの口の印象」がどのように人の目に映るか??? これは、親がまず、チェックして、考えてあげるべきことだと私は思います

 何か鼻腔内に問題があり、鼻呼吸が出来ない・・・ 口腔内に問題があり、口を閉じることが出来ない・・・そういうお子様がおいでになるかもしれません。そんな場合には、この話題は非常に失礼かつ不適切なもの、です。どうぞお許しください。
 でも、もし、あなたのお子様が口を半開きにして、口呼吸をしているとすれば、一日も早く鼻呼吸に直す親としての努力をし、きりっと口を結ぶことの大切さを、お子様自身にも理解できるよう、医学的なお話も、人にどのように見えるか?という「見た目」の話も、しっかりとしてあげましょう

 大切なことは「中身」であっても、やはり服装も立ち居振る舞いも、やっぱり大事なことです。そういう「見た目」も大切なことの一つであることを、まずは親が認識しなければ、何もかわっていきませんよ。

                 

  みなさまが、小学校受験準備をチャンスとして、お子様を成長に上手に導いていかれることを・・・そして、豊かな思い出深い受験準備をされることを願い、様々なサイトをご紹介いたします。

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小学校受験 - 相談サイトのご紹介

2014年12月27日 | お受験ママへのアドバイス
 小学校受験準備に役立てていただこうと、このブログを開設して、すでに数年が経過しました。
もっと直接的に準備のお役に立つような、カリキュラムの解き方などをご紹介するほうが、はるかにニーズは多いのかもしれません。
 
 けれど、加熱する「お受験」の世界に身を投じ、もがき苦しんでいるご家庭、進むべき方向が見えなくなって、不安の中にあるご家庭等、そういうたくさんのご家庭を知るにつけ、私のお役目は警鐘を鳴らすことであり、正しい方向を照らすことだと、年々強く思うようになりました。

 このブログでは、間違った親のリードに対してやんわりと批判をし、何とか本来あるべき「有意義で、価値のある、成長のチャンスとなる受験準備」をしていただけるように、さまざまな角度からテーマを探し、アドバイスとして書いています。

 残念ながらこのブログの中では、個々の疑問や質問にお答えすることは叶いません。ただ、もっと違う角度から小学校受験について知りたい・・・疑問や不安を解消したい・・・という場合には、同じく私が書いている別のサイトもお役立てください。
 それらのサイトのほうで、よりご家庭にフィットした項目が見つかり、準備への理解が深まったという方、このブログを読まれたことがきっかけとなり、受験準備を始められたという方、ブログやHPを読むだけでは疑問は解消せず、直接ご相談においでになった方、等々、みなさま、いろいろなかたちで、役立ててくださっています。

 この回は、敢えて様々なサイトをご紹介いたします。みなさまが、小学校受験準備をチャンスとして、お子様を成長に上手に導いていかれることを・・・そして、豊かな思い出深い受験準備をされることを、心より祈っています

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小学校受験 - お正月を大切に祝う

2014年12月23日 | お受験ママへのアドバイス
 小学校受験には、行事や季節に関する問題が頻繁に出題されます。
「そうそう、そうなのよね・・・でも、うちの子は、季節に弱いのよ」とか、「行事をきちんとやっても、ちっとも覚えません」という声が聞こえてきそうです。確かに、子どもの記憶という意味や、季節や行事のペーパーの出来不出来という面では、ママ達のタメ息の意味は十分に理解できます。こういうタメ息は、むしろ何処も同じ、なので、ご安心ください

 それにしれも・・・
そもそも、どうして小学校受験では、行事や季節に関する問題が出題されるのでしょうか?
こんなにグローバルな世界になり、外国語教育に熱心に取り組んでいる学校はたくさんあるにも関わらず、ですよね。
 なぜ出題されるのか?それは、今の現代社会では、「日本人としてのアイデンティティーをしっかりと育ててもらわずに、身体だけが大人になってしまった未熟な日本人が横行していて、それを立派な教育者達が憂いているから」に他なりません。

 今の若いお父様、お母様は「グローバル社会」という錦の御旗の前に立ち、何よりも英語に代表される外国語を大事にして我が子を育てなくてはならない、と考えている方々は多いでしょうね。確かに、そうです
 けれど、言葉が手段である限り、「その言葉を使って、人は何を語るか?!」のほうが、どんなに大事なことか

 その意味において、私立校の誇れるような外国語教育は、人寄せパンダ的な要素を含んだものでもあります。外国語教育への熱心な取り組みをアピールしなければ、現代の両親が「この学校は、今の時代にも関わら、なんと遅れた学校だ」という認識を持ってしまうであとうことを理解しているのです。
 だから、とりあえずは「ネイティブスピーカーの先生にお願いし、週に〇回も英会話の授業を行っています」謳えば、両親達は、「まずはこの学校は時代にマッチしている」と二重丸を付けてくれる・・・

 もう一度、「伝統」や「文化」というものをしっかりと捉え、お父様、お母様が考えてみてください
想像をしている以上に、日本人は「日本人としての意識」に欠け、伝統や文化に対する理解が薄い・・・外国の人達は、もっともっと、自分の国を愛し、自分の国について知っていますよ

 年末年始には、たくさんの日本の文化が詰まっています。
1つ1つのものに意味があり、それを長きにわたり、私達の先祖は守り、受け継いできたのです そして、そういうものを何よりも大事に考えているからこそ、私立の小学校受験には、行事や季節の問題が多く出題されるのではありませんか?

 湿気の多い日本では、木造家屋の中で、その湿気を適度に吸ってくれるために、畳や障子、襖というものがありました。
でも、もう都会の暮らしでは、後戻りはできません また、後戻りをする必要もないでしょう。ただ、畳や障子、襖の存在を知り、その意味を知り、寒暖をも楽しんだすばらしい日本の文化を知ることこそ、国際人になる一歩だとは思いませんか?
 そういう本当の意味でのグローバルな人間を育てたいとどの私立校も考えているのです。

 喪中でお正月をお祝いできないご家庭も、お祝いをできない意味を伝えることで、祝う意味を教えることができますね。

 どうぞ、今一度、親こそが行事の意味を知り、それを学び、楽しむ柔らかい感覚、感性を持ってくださいね
親が楽しむことは、子どもだって楽しいと感じることができるのですよ。
 「教える」「教え込む」のではなく、子どもに「伝え」て、共に「楽しみながら、学ぶ」姿勢を持ってください


 「幼児教室マナーズ」のホームページが新しくなりました。 是非一度、ご覧ください。 

 

小学校受験 - 感性を育てる

2014年11月14日 | お受験ママへのアドバイス
 小学校受験準備 = ペーパーの勉強 そんな公式を勝手に作り、やみくもに突っ走るご家庭がいかに多いか・・・本当に残念でなりません
もちろん、それを助長しているのが受験産業界なのですから、本当はそういうご家庭、ご両親には何の罪もなく、むしろお気の毒であり、一番の「被害者」なのではないか、とも思っています。
 
 4歳から6歳の2年間、子ども達は非常に大きく成長します。背も伸びて、赤ちゃん的な丸ポチャ体型から、シュッとした園児の体型になっていきますし、幼児語を早々と卒業し、かなり会話もしっかりとしてくる、という子ども達も増えてきます
 要するに、この時期は、本来、「いろいろな面での成長が望める」という時期なのです。そんな素敵な、たくさんの可能性を持った時期に、まるで盆栽を作るように机の前に縛り付け、「お勉強」という名のもとに何枚も、何枚もペーパーをさせる・・・
 豊かな教育を謳っている私立の小学校が、本当にこういうことを子ども達に望んでいるのか?あらためて考えてみてください

 ここ10年、子ども達が、いかに「身の回りのことを知らないか」ということに、愕然とします。
知っている虫の名前が「ゴキブリ」だけでは、あまりに悲しいですし、川と海の区別もつかず、自分が何人かも知らない・・・昔は、豊かな教育環境を求める、小学校受験を考えるようなご家庭の子ども達は、感性が豊か、でした。
 きっと、その当時は、そういうご家庭そのもの、そういうご家庭のご両親が、日々の生活を大切にする、暮らしに潤いとゆとりを持った方々だったのでしょう。今、私立小学校受験を目指すようなご家庭は、1歳、2歳の頃から外注的に幼児教室に通わせ、いろいろなお稽古事で忙しく、毎日の生活の中に「たくさんの素敵」を見出す時間的、精神的余裕がなくなっているのかもしれません

 風の音、雨の音、紅葉した葉っぱが落ちる様、葉っぱの上をカサコソと音をたてて歩く面白さ、沸騰したやかんからあがる湯気、カレーのお鍋のクツクツという音、etc.etc.
そんなどこにでもあることも、愛情を持って眺めたり、耳を澄ませたりしていると、それは「驚き」であり、「感動」であり、そして、それらはすべて「学びの源」となります。

 親こそが、そういう感性に敏感になり、同時に、この年齢の子ども達にとって、そういう感性を育てていくことが何よりも大切なのだと実感する、豊かな心を持っていなければ、今どきの受験産業が提供するような小学校受験準備に流されてしまう・・・ そんな毎日は、子どもにとっては百害あって一利なし。きっと親も疲労困憊でタメ息・・・

 中学生、高校生になった時、「勉強は出来るけど・・・あの子は、つまらない」「あの子は、成績はスゴイけど、勉強以外はちょっと・・・」そんなふうに思われる子どもが、我が子の理想像ですか?
 
 幼児期、特に4歳から6歳という小学校受験準備の時期と重なる期間は、子どもの感性の土台を作る時期です。
そういう認識なく、知らず知らずのうちに、親がひたすら感性の芽を摘む不毛の毎日を送るのは悲しすぎます そんな受験準備を、どんな小学校も、本当は望んではいませんよ。


小学校受験 - 私立校は、行かせていただくところ、です

2014年09月07日 | お受験ママへのアドバイス
 入学金を支払い、設備費とか施設費という名目の高い費用を支払い、毎月、月謝を支払っていく私立校
義務教育課程である小学校と中学校は、基本的に国民は無料で教育を受けることができます。これは、義務でもあり、権利でもあります。こういう認識の元、私立小学校に対して「大きな勘違い」をしている保護者は少なくはありません

 高額な費用を支払って行かせる学校・・・じつは、そうではなく、高額な費用を支払ってでも、通わせてやりたいと強く思う環境、それが私立校、なのですね

 人は居住地を決めれば、その地域に住む就学年齢児に、もれなく公立の小学校教育がついてきます。しかし、私立小学校受験をする、と決めることは、その「もれなく」の小学校入学を放棄し、敢えて、他校で学ぶことを志願するのです。それは、こちら側の勝手
 ですから、私立小学校とは、私達がわざわざ入学を希望し、学校側から入学の許可をいただき、通わせていただく学校・・・「行かせていただく」学校です。

 どの私立校にも、創立者がおいでになります。
その方は、長年教育に携わり、私財を投じて新しい学校を作られた方かもしれませんし、資産家が教育というものに意義を見出し、創立されたかもしれません。また、宗教家、宗教団体がその教えを柱として、教育の場を拓かれたのかもしれません。
 いずれにしても、すべての創立者は建学の精神を胸に、高い志を持ち、労力と時間、財を投じて学校を創立されました。そのもとに、それぞれの学校の教育理念に賛同するご家庭が集い、そこで親子ともに学び、尊い伝統が生まれ・・・受け継がれてきました。それが私立校、です
 その伝統を築いてきた一人一人の卒業生、卒業生家庭の前では、在校生ですら、何と小さな存在か
ましてや、志願者は、まだその域にも達していないのです。そうでしょう?

 みなさんは、志望校選びの段階では、たぶん、ご自分達の子育てへの展望、教育への深い思いを柱として、説明会や行事に足を運び、「ここは〇・・・ここは、まあ△かな・・・ここは×」のように、夫婦で云々されてこられたことでしょうね。それは当然、です
 けれど、志望校として向かい合う学校が決まれば、そのご自分達が「主・中心」となる姿勢は「そこまで」だと認識しましょう。
願書に向かい、居ずまいを正して、一筆一筆心を込めて名前や住所、志望理由等を書くその時点から、ご自分達は「小さな存在」になります。

 伝統ある各学校に出会え、志願者として向かわせていただけることに感謝し、各学校に対して「畏敬の念」を持ち、こうべを垂れる・・・これが、私立校に向かう基本の姿勢。私は、この20数年間、ずっとそう考えてきました。

 私は、私立校の「まわしもの」ではありませんよ
けれど、私自身が私立校で教育を受け、人の親、社会人になりました。また、我が子二人も私立校で教育を受け、ささやかながらも今は社会人として世の中のお役に立てるようになりました。そして、キャリアとして、私立小学校受験に向かう立場として長年を過ごしています。
 このすべての年月から私は、ペーパーがどうしたこうした・・・とか、面接でのベストの受け答えは・・・云々、そんな薄っぺらな考えや姿勢で、尊い私立校という環境に向かって欲しくはない、と強く感じています

 どうぞ、この基本に立ち返り、充実した、意味のある小学校受験の時間を過ごしてください


        

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小学校受験 - 母親の不安、イライラは伝染します!

2014年09月03日 | お受験ママへのアドバイス
 10月から始まる首都圏の私立小学校受験。神奈川県では出願も始まりました。早い学校では、今月の半ばから親子面接も始まります。

 ああ・・・もうダメだ 間に合う気がしない 何度言っても同じことを間違う ごあいさつをきちんとしない 本人には自覚がない ああ、私は気が狂いそう 夫は私の不安を理解してくれない 夫は受験に協力的じゃない etc. etc.

 今まで、ご相談にみえた方々の声であり、メールをくださるママ達のつぶやきであり・・・考査まで2カ月を切ったこの時期、お母様達の不安やイライラは、むしろ考査直前の時期よりも、もっと急激に高まります
 それはなぜなのか、ご自分の気持ちを分析したことはありますか?

 小学校受験をする多くのご家庭では、年長児の夏休みは「夏期講習」や「夏休み特訓」等、長期の休みを利用した特別の企画に参加されます。経済的にも、時間的にも非常に負担は大きく、心の中では「大変だわ・・・」と嘆いているのですが、でも、実際には、もっと別のプラスの意識が働いているのです。
 それはね・・・こんなお気持ちです。
  これだけの投資をしたんだもの、がんばらなきゃ 
  こんなに親子でがんばってるんだから、きっと成果は大きいわよ 
  9月になると、ああ、いよいよだわ 

 ・・・とか。
不思議な昂揚感、興奮、やる気、のようなもので突っ走ります。
でも、そんな夏が終わり、普通の生活に戻ると・・・急に現実が目の前に現れてくる。何となく、カウントダウンの時計の秒針の音だけが聞こえるような気がするのです 違うでしょうか?
 私はこれを、秘かに「ママの9月病」と呼んでいます

 子ども達はね、理不尽なリードによって自己を否定されたり、ダメージを受けるような暴言で傷つけられたり、本当の意味での肉体的な疲労困憊さえなければ、必ず「やったこと、経験したことは、何らかのプラス」にしているものです
 でも、「そんなことはない うちの子の場合は、ちっともやってきたことが身に付いていない」と思われるならば、たぶん、それは親が勝手に「理想の我が子」をイメージし、様々な投資によって、その「見返り」を求めた・・・だけだと私は思います。

 「理想の我が子」論議は、また別の機会にするとして・・・
とにかく 確かに、これから考査までの2カ月間は、非常に大きな意味を持つ、大事な時期です。この時期にグーンと伸びる子もいれば、この時期にダメになっていく子も少なくありません。
 決して大袈裟ではなく この時期の子どもの「心の平安」は、親にかかっています。心が平安な子どもは、受験を糧にして成長していきますが、心が荒み、不安な子ども達は、悪循環を生んでしまうものです

 ママの笑顔、家庭の穏やかな空気が、子どもにとっての最高、最良の環境です
お母さんの不安やイライラは、そのままで子どもに伝染します。それは、あっという間ですよ

 この22年の間に、ほんの数回ですが「まどかせんせい、わたし、せんせいの おうちで せんせいと いっしょに すみたい! ママは おこってばかり。おうちに かえりたくない・・・ ママは わらわないの・・・」と言われたことがあります。
 想像してみてください 愛する我が子が「あなたを拒否している」ことを・・・こんなに悲しいことはありません

 お母様の不安やイライラは、必ず子ども達に伝染します。何度も書きますが、ママの笑顔が最高の環境です

                  

 こんな記事も読んでみてくださいね 
  「小学校受験 - 無理を強いてはいけません」


小学校受験 - ペーパーばばあ、になっていませんか?

2014年08月26日 | お受験ママへのアドバイス
 ペーパーばばあ
誰のことかって?そう、ママのことですよ

 ペーパーを前に、うなだれる我が子の前に立ち、鬼の形相で「なんでわかんないの」「昨日もやったじゃない」「この間だって、間違ったわよ」と怒鳴りまくる・・・

 6年後、中学受験を目前に控えた子ども達が、中学受験準備で必須の地道な努力を嫌い、何度も同じ計算問題を間違えたり、漢字の書き取りでケアレスミスをしている場面ならば、この鬼の形相も「あり」だと思います。
 何てったって、中学受験では、偏差値がすべて、ですから

 かなり根性が悪く、ママの前だけでは素直な良い子を装い、子ども達の中では超意地悪なA子ちゃんでも・・・
 勉強が出来ると有名だけれど、とんでもない乱暴者で、自分の気に入らないクラスメイトを殴るB男くんでも・・・
中学受験では、算、国、社、理、のその日のテストで高得点をとれば、必ず合格がやってきます。おめでとう、よくがんばりました、よくできました、とね。

 でも、小学校受験は、決してそうではありません。
学校と家庭との相性・・・ 子どもの人となり・・・ ご家庭の持つ空気感・・・ そんなすべてが関係するのが、小学校受験の合否です。

 あなたのお子様は、ペーパーの「シーソー」の問題が不得意でした
 あなたのお子様は、ペーパーの「回転」の問題で簡単なミスをしました
 あなたのお子様は、ペーパーの「つりあい」の問題で、十分な理解がなかったと思います

 本当に、こういうことが、合否の決定打になる、と思いますか?
 本当に、そんな近視眼的なことで、学校が子どもに×印をつける、と思っているのですか?
 不合格は、「あなたの子どもはダメな子です」と言われることなのだ、と思うのですか?

 出願の時期がスタートする前に、鏡の前に立ち、ご自分の顔が「ペーパーばばあ」になっていないか、確かめてみてください
その顔が「ママ、大好き」と我が子に言ってもらえる顔でしょうか?

 私立の各小学校が求めている保護者は「ペーパーばばあ」なのでしょうか・・・
もし、あなたに最後に残った細やかな良心があれば、その顔が「初めて我が子を抱いた時の感動」の顔と同じ人物なのか、確かめてみてください 20余年、小学校受験準備に携わってきた、私からの切なる願いです


        

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小学校受験 - 言葉を正しく発音する

2014年04月03日 | お受験ママへのアドバイス
 就学前、言葉は「音」であることに気づいていますか?
「言葉は文字でできているのではなく、音でできている」のです。文字とは、その音を記録するため、便宜上、出来上がった人間の知恵、です。

 私立の各学校では、外国語教育に力を入れながらも、時にはそれは人寄せパンダ的な意味合いでの重要性であり、実際には「現代の子ども達の日本語力の低下」を憂いていらっしゃることに、是非ぜひ気づいてください。
 だからこそ、ペーパーではなく、個別テストでの「先生との対話力」であり、行動観察での「会話力チェック」になっているのです。

 みなさんは、我が子の発音をしっかりと聞いていますか?
子どもも3歳くらいになれば、すっかりおしゃべりも上手になり、時には一緒に「パパの悪口」などにも付き合ってくれる・・・だから、すっかり「うちの子は、言葉が早い」とか「十分に会話をしている」という錯覚をされていることが多いものです。

  ぱれる → たべる
  すたべきー → スパゲティー
  てべでぃ → テレビ
  すれびだい → 滑り台
  すろくま → 白熊

 これらは、すべて実際に私の教室の生徒達「年中児」が間違って使っていた言葉です。これらはほんの一例にしかすぎません。彼らは大真面目にこの発音で話し、日々、家庭生活をしていた、ということです。
 食べるも、スパゲティーも、テレビも、滑り台も、白熊も、決して珍しいとか、難しいという言葉ではなく、子ども達が普段の生活の中で、よくよく使う言葉でしょう。
 このように頻繁に会話の中で使っている言葉・・・言い換えれば、親は頻繁に自分の耳でこれらの言葉を聞いているはずの言葉が、間違っているのです。
 でも・・・彼らは、残念ながら家の中ではこの発音の間違いを指摘されることもなく、暮らしていた、ということになります。子どもには責任はありません。
 これらの発音の間違いを、彼らとの会話の中で気づいた私は、自尊心を傷つけないように矯正していきます。

 こういう発音の間違いは、「ラ行が言えない」とか「サ行がタ行になってしまう」というものではありません。舌や口の動かし方が未発達なために、なかなか特定の音や特定の行が正確に発音できない、ということはめずらしいことではありません。
 しかし、上記のような発音の間違いは、単純に「最初から間違って覚えてしまい、間違いを指摘されなかったため、それを正しい言葉と認識して使い続けている」にすぎません。

 スパゲティーやテレビは外来語ですが、「すべりだい」は「滑る」「台」であり、「しろくま」は「白い」「熊」です。そのように解説をすると、パッと笑顔になり「ああ、なんだあ、そうだったんだああ・・・」と自分で何度も繰り返し、発音しています。
 
 是非、たまには我が子との会話に、耳を澄ませてみてください!
かなり大きくなってから、発音を直すのには時間がかかりますし、何より「間違ってずっと使ってたんだ」「だから、時々、お友達が笑ったりしたんだ」と、すっかり自尊心を傷つけてしまうことにも成りかねません。

 正しい日本語力。小学校受験の時には、子にも親にも求めらてている重要な力、です


  
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 新しいサイトをアップしました

「働くママ・ワーキングマザーの小学校受験」
 http://www.hataraku-mama.com/ 

 今では、多くのママ達が自分のキャリアを活かし、仕事をしながら子育てをしています。それが決してめずらしいことではなくなった現代でも、「働くママは、小学校受験には不利」という考え方が定着しているのが、私立小学校受験の世界です。
 しかし、小学校受験について語られるさまざまな「意見やアドバイス」が、単なるウワサ、流言飛語なのか、それとも真実なのか?
 それを確かめるすべがない・・・これでは動きようがありませんね。

 まずは、正しいことを知ること
その上で、ママが仕事を持っているご家庭では、どのように小学校受験に向かうべきなのか?どんな心構えが必要なのか?
 そういうポイントを十分に理解し、取り組んで欲しいと願っています。
たくさんの項目を用意しました。是非、ご覧ください!
 働くママ達、必見です


 


小学校受験 - 我が子を受け入れられない親

2013年12月01日 | お受験ママへのアドバイス
 小学校受験を決めた時から、ほとんどの親は「理想の子ども像」を頭の中に思い描きます。
そして、少しでもその理想像に我が子を近づかせようと必死になる・・・そうすることが合格すること、親の決めた志望校に入学できる条件 なぜか、そう信じて疑わないのが親なのですよね。
 今の我が子を受け入れない 自分の描く理想像に近い子どもばかりに目がいき、我が子が見劣りしていると秘かに嘆く なんと悲しいことでしょう

 現在は私立小学校の高学年になっている男の子のご家庭ですが、その方は受験準備をされるために、約1年間、非常に遠方から、一時間以上もかけて私の教室に通ってくださいました。
 その方が初めて相談においでになった時、私はご相談の内容をお聞きし、耳を疑い、そして、お母様と一緒に泣きました。
 仮にAさんとしましょう。Aさんは、坊ちゃんを連れて、いくつもの受験準備の教室の体験を受けたり、試しに通われたそうですが、どこのお教室でも「おたくの○○君は受験に向いていない」「積極性の足りない子どもでは、受験には対応できない」「表情に乏しく、よく泣くお子さんなので、受け入れがたい」etc.etc.
 確かに、Aさんの坊ちゃんは積極的なお子さんではありませんでしたが、お話をお聞きすると大変穏やかで心優しく、思慮深さの感じられるエピソードがいっぱい。
 はじめの頃は、そんなにふうにマイナスポイントばかりを指摘されても、Aさんはそのたびに「うちの子は優しい子だし、家では創意工夫をしてよく遊んでいるし・・・」と思っていたそうです
 けれど、それも1回や2回だけではなく、いくつもの教室、何人もの先生に指摘されると、さすがのAさんも、「うちの子は、ダメなのだろうか?」「そんなにこの子は、劣っているのだろうか?」と、平常心で我が子を見られなくなっていった・・・とおっしゃいます。
 ちょうどそんな時、私の教室のホームページにたどり着き、ご相談においでくださったのでした。

 Aさんの場合、不幸中の幸いだったのは、やはりこのママが、最後まで「積極性がないのも、声が小さいのも、よく泣くもの事実だけれど、でも、この子は優しい良い子だと思う」と、我が子を受け入れ、評価し、心底愛し、そういうあたたかい思いを坊ちゃんに向けていらしたことでした

 考えてみてください
もしAさんが幼児教室で「あたなの子どもはダメです」と言われるたびに「ほら、また言われたじゃないの もっと大きな声で答えなさいよ」「どうしてちゃんとご挨拶できないの?いつもママが言ってるでしょ」「なんで泣くのかなあ しゃんとしないさい!ほら、まわりのみんなはちゃんとやってるじゃない。泣いてるのはあなただけよ」とマイナスの言葉ばかりを浴びせかけ、鬼の形相で怒鳴り、延々と文句を言い、時にはに口もきかない・・・そんなことをしていたとしたら?
 きっとAさんのところの坊ちゃんは「捨て子」になってしまい、情緒不安定になっていったことでしょう けれど、最後の最後のところでAさんは、息子のマイナス面も十分に理解し、認識しつつも、プラスの部分も認め、評価をし、愛情を持って接していたのでした。だからこそ、その後の正しいリードで、この子は伸びていったのです

 捨て子なんて大げさな!と思われるかもしれませんが、4歳、5歳の子どもは、親しか頼る人はいないのです ママこそが、一番、愛してもらうべき相手で、最も子どもが心寄せる人、ですよね。違いますか?
 そのママに「あなたはダメな子なのかもしれない・・・」「もっと、○○ちゃんのように、~~できる子だったら良かったなあ・・・」などと思われるとしたら、それは、物理的には捨てられてはいないかもしれませんが、心で捨てているのと同じですね

 そこにいるのは、あなたの子どもです。
あなたのDNAを受け継ぎ、無垢に生まれてきた後、あなたに毎日、育てられた子どもです
 我が子を受け入れられない親・・・そんな無慈悲で残酷な親を、どんな学校が保護者として評価し、求めてくれるでしょうか?
 血を分けた我が子を受け入れられず、批判ばかりしているような親は、きっとどんな学校に入学をしても、自分の思い通りの対応でなければ、先生や学校を批判し、文句を言うようなモンスターペアレンツになるでしょうね。

 受験準備に限らず、まずは我が子を「受け入れる」「受け止める」大きな器と大きな愛情が子育ての基本です。何事も、そこからスタートしていくのです

 いかがですか?あなたは、モンスターペアレンツの卵になってはいませんか?
あなたの子どもは、あなたの子どもに生まれてきて良かった、と思っているでしょうか?あなたが「ああ、○○ちゃんのような子どもだったらなあ・・・」と一瞬でも思ったとしたら、きっとあなたの子どもは「ああ、△△ちゃんのママのところに生まれたかったなあ・・・」と思っていることでしょう