





脚本の冒頭3行を読んで出演を即決。
この役は彼にしか演じられない。
紆余曲折の末、10年の月日を費やし
ロチェスター伯爵は蘇り、そしてまた去っていった。





机の上の書籍に腰を下した猿が、破いた白紙片を傍らの男に差出し、
男はその猿に右手で勝利の月桂の冠を授けようとしている。
この男は人間に絶望し、シニシズムから
まだしも猿として存在した方がましだと思っていた。
映画でも登場する猿の寓意は定かではありません。
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1665年5月26日、エリザベス・マレットを誘拐。ロチェスター17歳。
1667年1月29日、20才で結婚。
結婚後の13年間ではロンドンに出ては大酒と放蕩に
身を持ち崩し、田舎にある領地に戻っては、
妻子と団欒を過ごすという生活の繰り返し。
彼の人生は何故、自虐的、かつ神を信じなかったのか?
1665年、オランダの海戦に挑む若き日のロチェスター。
そして、その戦いで親友のウィンダムが
自分の目の前で大砲にやられて死ぬ。
前夜二人は聖書に誓いを立てた。
どちらかが戦死しても
死者の国の報告と共に戻ってくる誓いだ。
勿論、ウインダムが戻ることはない。
これがその後の人生を裏付ける事になる。
(残念ながら映画ではこの戦争シーンは削除されています。)
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観るたびに切なく・・心に響くシーン。
最後の最後まで妻には男としてありたかった。
体の自由がきかずにおしっこを漏らしてしまう。
これは男としてはもとより、人間として一番の屈辱では?
それでも、妻に虚勢を張り続けるロチェスター。
渾身の力をふりしぼり、椅子から身を投げ出す。
強く抱きしめるエリザベス「生きて・・・」




歩く事さえできず軽々とオールコックに抱きかかえられ

椅子に座る。だが・・・哀しくも

おしっこを漏らしてしまう

妻エリザベスに虚勢を張り続ける

「生きて・・・・」

命の終わりを悟り、「自分の為に・・・」

この長セリフシーンはワンテイクで撮られており、
ジョニーの演技に圧倒された共演者・エキストラは
演技の後に拍手喝采が起こらんばかりだった。




リジー。許さないぞ。生きる喜びなど教えて・・

1680年7月26日・33歳 ロチェスターの波乱に満ちた人生の幕は降りた。

使用人の服をたたみ、静かに立ち去るオールコック

女優として成功をおさめたリジー。
心に秘めた思いを隠し、ロチェに別れを告げる。
当時はいかに女優としては成功しても、階級の差があり
あくまでも「娼婦」位の扱いだった。
生きていくにはパトロンとしてエサリッジに
頼るのは仕方ない事だったのか?
その後・・・・・
エリザベスはロチェの後を追う様に、1年1ヶ月後亡くなり
息子も父親の死後2年足らずで亡くなった。
ジェーンはロチェより一ヶ月前に亡くなっている。
エリザベス・バリーは生涯、独身を貫き二人の子供を育て55歳で亡くなった。
二人の子供はロチェとエサリッジの子供である。



では、よろめきながら退場しよう。
聖書にヨダレを垂らし
針先で踊る天使を見つめながら・・・・
さて私が好きか?諸君は私が好きか?
私が好きか?
これでも私が好きか?
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参考にしたパンフレットとフォトブックです。
リバティーン・フォトブック パンフレット


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The Libertine を「コメンタリー字幕」で
一度、全編ご覧なる事をお勧めします。
映画の魅力が増すとともに、映画に携わった人達の
熱い想いが伝わります。
ジョニーの役者としての力量や凄みを再認識出来ます。
観終わった後に、拍手したくなりました



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以前「いつか南の島で暮らしたい」のももさんが
ロチェスターについて熱く深く語ってあります。
違った切り口の記事を是非ご覧になって下さいませ↓
パンフで盛り上がり編
ロチェを語りつくすPART1
ロチェを語りつくすPART2
ロチェを語りつくすPART3
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バキューーン(^_-)-


ぼくちゃん・・恥ずかしい。照れるジョニー。

わんこがジョニーを見てる。映画に出てたね。

チャールズ2世と手を繋いでるよね?



チャールズ2世の愛犬が・・う

丁度チャールズが「小便を~」のセリフの時、
あまりのタイミングに削除しなかったそう。
「わし・・・知らねぇど・・」

(

最後に(^_-)-☆を!
それではこれにて、ロチェスター劇場の幕を
閉じさせて頂きます。
長々とお付き合い感謝いたします

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10/18は私の悩み「迷子」・・・・・

どうかよきアドバイスをお願いします。

最近、悪化したみたいな気がする
