WIND BENEATH MY WINGS

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迷走し始めた「子どもに年20ミリシーベルト」

2011-05-03 23:22:46 | 環境全般
【プレスリリース】
誰がどう決めたか?迷走し始めた
「子どもに年20ミリシーベルト」政治決断(2011/05/02)
からの情報です。

福島の原発事故を受け、文部科学省が19日に発表した
学校等の校舎・校庭等の利用判断における放射線量の
暫定的目安「20ミリシーベルト」は混迷を深めています。

この問題を憂慮する市民グループなどのの呼びかけにより、
政府交渉が開かれました。

交渉は、まず厚生労働省、次いで、文部科学省、
原子力安全委員会と行われたましたが、
下記のように「20ミリシーベルト」の認識や
決定プロセスに関して、省庁側は、
明確な回答を行うことができなかったばかりでなく、
原子力安全委員会は、「20ミリシーベルト」を
基準としては認めていないと発言。
この基準を、どの省庁がどのように決めたか、
迷走していると言われても仕方ない状況です。



◆厚生労働省:
「放射性管理区域(0.6マイクロシーベルト/時以上)
で子どもを遊ばせてはならない」
しかし、放射性管理区域と同じレベルの環境で子どもを
遊ばせることの是非は答えず。
(実態:福島県の学校の75%以上が管理区域と同程度の汚染)
◆文部科学省:
自治体の除染作業に「ブレーキはかけないが、やる必要はない」
◆原子力安全委員会:
「20ミリシーベルトは基準としない。
20ミリシーベルトを安全とする専門家はいない」

厚生労働省は、放射性管理区域(0.6マイクロシーベルト/時以上)
で子どもを遊ばせてはならないと発言したものの、
放射性管理区域と同じレベルの環境で子どもを遊ばせることの
是非については回答しなかったそうです。

原子力安全委員会は、「20ミリシーベルト」は基準として
認めていないと発言。また、安全委員会の委員全員および決定過程に
かかわった専門家の中で、この20ミリシーベルトを安全とした
専門家はいなかったと述べたそうです。
原子力安全委員会は、19日14時頃に助言要請を受け、
16時に「20ミリシーベルト」を了解すると回答しているが、
この間、正式な委員会は開催されなかったものの、
4名の委員が参加する会議が開かれたそうです。
これをなぜ正式な委員会としなかったかについては、
明確な回答はなかったそうです。

原子力安全委員会は、福島県放射線健康リスク管理アドバイザーが、
「100ミリシーベルト以下であれば、安全」
と繰り返していることに関して、
「調査し、それが事実ならば対応する」と発言しました。

文部科学省は、屋外活動を許容する「毎時3.8マイクロシーベルト」
という基準に関して内部被ばくを考慮していないことを認めました。
理由として、ほこりなどの吸引は、全体の被ばく量の2%程度であり、
軽微と判断したと説明しています。
しかし、内部被ばくの評価の前提としたデータを示さしませんでした。

市民グループ側は、
「20ミリシーベルトという基準が、だれがどう決めたのか。
原子力安全委員会の議論の過程で、20ミリシーベルトを安全だとした
専門家、委員は一人もいない。
すなわち、20ミリシーベルトを了解した決定そのものの根拠が
崩れたということ。
20ミリシーベルトによって、福島県の子どもたちが
さらされているリスクをこれ以上放置するべきではない。
政治的な決断が必要だ」
として、20ミリシーベルト撤回をあくまで求めていく姿勢です。

<発出元・連絡先>
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)
大阪市北区西天満4-3-3星光ビル3階 
Tel: 06-6367-6580 Fax:06-6367-6581
グリーン・アクション
京都市左京区田中関田町22-75-103. 
Tel: 075-701-7223 Fax: 075-702-1952
福島老朽原発を考える会(フクロウの会)
新宿区神楽坂2-19銀鈴会館405号 同事務所AIR気付 
tel:03-5225-7213 FAX.03-5225-7214
FoE Japan
東京都豊島区池袋3-30-8 みらい館大明1F  
Tel 03-6907-7217 Fax: 03-6907-7219

<映像>
110502 「20ミリシーベルト」撤回要求対政府交渉「厚生労働省との交渉」 http://www.ustream.tv/recorded/14425019
110502 「20ミリシーベルト」撤回要求対政府交渉「文科省、原子力安全委員会との交渉」
http://www.ustream.tv/recorded/14425805
110502  記者会見
http://www.ustream.tv/recorded/14427064

福島にて

2011-05-03 21:56:56 | 私らしく生きる。気づきと学び
秋田行きの中継地点である福島に到着。

原発と避難生活、風評被害に苦しむ福島。

夫が以前、福島県の職員だったため、
その頃の自宅がそのまま残っています。

(左奥です)



2歳の次男が障子をぼろぼろにして、
みんなで張り替えた思いでも(^^ゞ





「セカンドハウス」というのはこっぱずかしい、
散らかった、何もない家ですが
家族にとって「第二の家」であることは確か。

また、夫にとっては、自分で建てた
かけがえのない家です。

福島といっても、中通りにあるここは、
お店も街も本当にいつものままです。

それでも、家が無事なのをこの目でみて
ほっとしました。
と同時に
「住まないんだから売ってしまえば~」
「寒いから冬は行かない」
と文句ばかりいっていた私が、
この家と福島を結構好きだったことに
今更、気づきました。



福島の隠れ名所・仁田沼の水芭蕉(昨年撮影)


同じく隠れ名店 ゆず沢の茶屋



また、夫にとって、福島県やこの家が、
とても大切だということを再認識しました。

好きだった浜通りの温泉はどうなったか?
釣にいったところはどうなったか?

夫は、彼なりに、さぞ心を痛めていたことでしょう。

そして、平和なここでも、
テレビのL字画面で
「義援金受け取り方法」の文字があり、
ここが被災地であることを思い知らされました。



そして、多くの犠牲者、家を失った方々、
いまもなお避難生活をなさっている厳しい現実を考えました。

ここから福島原発までは、直線で約70キロ程度。

科学的な検証・それに基づいた議論が
しっかりなされないまま、政争の具となり、
いちばん大切な安全への科学的議論がないまま
日本の原子力政策は暴走した。

エネルギー政策について、
今、根本的に見直さなければならない。

あまりにも大きな代償でしたが。




秋田へ

2011-05-03 11:13:49 | 嬉しい!楽しい!面白い!ワクワク!
連休の後半を利用して、
秋田のおばあちゃんに
会いに行きます。


(秋田県大館市)


90歳を過ぎても、まだ頭はしゃっきり。

戦後を生き抜き、
家を2回火事で失ったおばあちゃんには、
怖いものはあまりない。

停電の中、なんとか通じた電話では、
家族を引っ張る気迫がまだまだ残っていました。
そして、今回の震災で、
多の命が失われたことに心を痛めていました。

90歳を超えてもなお、
地元の福祉に貢献し、政治にモノ申し、
「私たちがやるべきことは」
という視点を忘れない、
本当に素敵なおばあちゃんです。



おじいちゃんが死んでから、
バラ園が大館市に託され、
その中にある自宅に棲んでいます。
(公園は大館市のもの。家はばあちゃんのもの)
門を空けたりしているんだけど管理人?

(2009年秋)




気がついたらライブカメラまで設置されていました。
http://ww2.city.odate.akita.jp/cgi-bin/livepic/rose/index.shtml


市の公園の中に棲んでいる人って、
あんまりいないですよね。(^^ゞ