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YUKARI note

大好きな建築をしながら過ごす日々

 NISHIZAWA TAIRAさん

2011-02-20 | 建築
 「現代建築のつくり方」 建築家 西沢大良 講演会

昨日、講演会に行ってきました。
以前、チラシをたまたま見かけた時、「なんだ?この外壁は?」と惹かれて、行きました。

この建物は、静岡県にある木造の教会(プロテスタント)です。

気になっていた外壁は、レッドシダーの割り肌板 無塗装仕上げでした。
(レッドシダーは、腐りにくいので、よく、屋外のデッキに使用される材木です。)

割り肌にした理由は、
カンナをかけないので、木の表面の繊維が傷つけられず、より、持ちがいい為。
あと、光があたったときに、木の凹凸で、陰影ができ、1日の内に何度も、姿を変化させるとの事でした。
木材ですので、10年後には、炭化で、外壁は、黒くなる様です。

10年後に見てみたくなりますよね。

2時間ほどの講演の中で、色々な建築の話を聴けて、とても勉強になりました。
話の中で常に、出てくる言葉が、『光』でした。
建物と『光』との、良好な関係で、その建築の魅力をさらにUPさせています。
でも、どの建築も、ちゃんと意味のある『光』の活用ばかりでした。

最後に質問コーナーがあり、『光』について質問をしてみました。
内容は、やや講演を聴かずして理解するのには、無理がありますので、割愛させて頂きますが。(ゴメンナサイ)

その答えの中で、一番印象的だったのが、
「私は、現場を見る瞬間、図面を見る瞬間、作った模型を見る瞬間、参考にとった写真を見る瞬間、
何一つ逃さないように、集中してみます。こうなるかな、という想像はせず、目の前で起きている事を、見逃さないように集中します。」

そこから、色々な『光』と出会い。
偶然出会った『光』との瞬間を見逃さず、今度は、その瞬間の『光』を建築に確実に取り込み、再現させる為に、
努力・工夫・検討の試行錯誤を繰り返し、積み重なって作品ができているようです。

偶然を必然に変えちゃうんですね。
そんな、たいらさんは、『数学者』になりたかったらしいです。

良く分かる気がします。
文系の私には、「想像」なくして世の中、生きていけません。

でも、理系だろうが、文系だろうが、
大切なのは、「その瞬間に起きている事を見逃さない」ように、努力する事ですね。
わかりました。努力します。たいらさん!

やはり、本よ読むのも大切ですが、今まさに、生きてる建築家の方のお話を聴くという事は、
とても、いい勉強になり、刺激になりました。
コメント
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