
猪熊弦一郎現代美術館で開催中の「鈴木理策写真展 意識の流れ」に行きました。
写真はもちろんすごく素敵です。
タイトルはなく、3、4枚程の短い文章があり、
その中でも桜の写真の近くにあった文章が、すごく印象に残り、
意識はしていないけれども、言われるとほんと!そうだなぁと、
静かに思わせられました。
パンフレットには、こう書いてあります。
タイトルの「意識の流れ」は、「見るという行為に身をゆだねると、取り留めのない記憶や、
さまざまな意識が浮かんできて、やがてひとつのうねりの様な感情をもたらすことがある」
という鈴木自身の経験に基づいてつけられたものです。
目の前の写真と対峙し、そこに留められた多くのものを意識することで、
鈴木が「見た」時間を追体験し、見ることのみずみずしさをあらためて知ることとなるでしょう。
写真作品にタイトルなどが全くないって、
自由で気持ちがいいなと感じました。
そういう事なのでしょうか。
平日という事もあり、ほぼ貸切状態で、
まさに1枚1枚と丁寧に「対峙」のできる環境が、幸運でした。

松村建築設計事務所HP →http://www.matsumura-architecturaloffice.jp/