最近読んだ本。
いつも、楽しく読ませて頂いている方の本のブログ(☆)に紹介をされていて、読みたくなり購入をしました。
すごくすごく良かったです。おそらくこのまま、私の中で、今年一番の本になると思います。
本当に素敵な言葉がだくさんあるのです。いろんな感情やいろんな考え方の生まれる。
(以下引用)
「読むことには、書くこととはまったく異なる意味がある。書かれた言葉はいつも、読まれることによってのみ、この世に生を受けるからだ。比喩ではない。読むことは言葉を生みだすことなのである。」
(『悲しみの秘義』若松英輔 2019/12/10 文藝春秋)
今まで、たくさんの本を読んできたのですが、まさか、ただ本を読むだけの自分が、こんな立場だったとは。とても光栄で、本が好きで良かったと、心から思わせてくれる言葉になりました。
子どもの頃は、本の世界に入り込むことが、純粋に楽しくて、楽しくて。大人になるにつれ、時々どうして私は本を読んでいるのだろう、と考えることもあり。でも、読みたくなる気持ちが、どこからともなく湧くので、その欲求を満たすために、また別の本を手に取り読む。時には、もう単に、活字さえ読めれば、本を読めない欲求が少し和らぐからと、例えば、取説だったり送付状に書かれた小さな説明文や、浴槽の中で、入浴剤の入っていた袋の裏を音読したりとか。(笑)
でも、少し前ごく最近から、もしかして言葉が好きなのか、という考えに至ることがしばしば。本が好きというよりも、言葉が好きなのかも、と。だから、余計に印象的な文章でした。
他にも、たくさんご紹介したい言葉があります。が、ここは、ぜひ、一度この本を手に取って、読んで頂きたいなと思います。
しています。しています。
この本を読もうと思った理由は、これからきっと残りの人生を進むにつれ、言葉にさえしたくない、でも決して避けられない悲しみを迎えることがあり、それに備えて読んでみたいと思ったからです。
『悲しみの秘義』 読む人、読む度、それぞれのさまざまな読後感が生まれると思います。
☆いつも楽しく読ませて頂いているブログ「ひつじ日和」さん。ご紹介させて頂きます。感謝を込めて。
松村建築設計事務所
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