こちらが、前回の外食うどん後のお散歩の時に見つけた気になる建築。
(空き家部分を撮影させていただきました。)
家に戻って調べてみると。
どうやら1976年3月号の「新建築」に記事が掲載されているもよう。
何が気になったかというと、建物自体は、年数が結構経っているようなのに、
中庭を4戸の住まいが取り囲んだプラン。
しかも、お隣さん同士の2階の部屋が、どうも屋上ベランダでつながっている感じ。
緑もあって、なんだかわくわくする団地。
現代であれば、そうめずらしくもないのですが、
1976年辺りにこのレイアウトは、かなり斬新だったのでは。
そう竣工当時の事を想像すると、わくわく感で、ひとりテンションがあがり。
家に戻ってからも、撮影した写真をもとに、忘れないようにスケッチしながら、
まだまだ興奮冷めやらずの私。
リノベーションしたら、すごく面白くなりそうなのになとか。
棟名の外壁の箱文字がいい感じだったとか。
玄関ドアが、空色だったのが、かわいかったなとか。
もし、1棟(4戸分)買い取れたら、どうする?とか。
主人は横で、どこがどのように、これだけ私のテンションを上げているのかが、
全くもって理解不能とのこと。
ちなみに「新建築」の作品解説は、瀬戸内海歴史民俗資料館を設計された山本忠司さん。
タイトルは「可変型住宅への提案」とありました。
解説を読みたくなり調べていくと、国立国会図書館の資料にぶちあたり断念。
この団地の設計は、香川県土木部建築課。
山本忠司さんは、1974年はまだ香川県建築課でいらっしゃった様。
その時代、何かを考え抜かれて熱意のあった建物というのは、
時が経っても、自然と何かしらが伝わってくるものがあるのだなと思いました。
出来る事ならば、毎年少しずつでも手を加えながら、
長く、大切に、そして楽しく暮らしていってもらいたいなと、ひとり勝手に思っております。