先日たまたま目にしたテレビ番組、「お宝鑑定団」に、一人のお爺さんが竹内栖鳳という画家の作品を出していた。
120万円だったか、かなり高額で購入したものだそうだが、鑑定の結果は偽物だった。
その絵がこの「海幸」で、偽物と並べると違いは歴然。鱗の一つひとつが輝いて、新鮮そのもの。
東の大観、西の栖鳳とまで言われている人で、美術家にとっては常識なのだと思うが、私は初めてこの画家の名前を知った次第。
一番好きなのは「斑猫」という作品。
竹内栖鳳は、風景や人物はもちろんのこと、いきものを描いた作品がすばらしい。
徹底的に対象を観察し、幾度も写生を重ねた結果なのだと思う。
明治35年の作品「大獅子図」なども、今にも動きだしそうな迫力。当時の人たちは大変な驚きをもって観賞しただろうな。
美術は大好きだけれど、知らない人が多すぎる。
生きている間に、あとどれくらいこんなすばらしい作品を知ることができるだろうと思うと、少し焦る。
それはともかく、娘がプレゼントしてくれたこの本、これからも楽しみに眺めよう。
(*´Д`)