月曜日。仕事から帰宅する途中、母が通っているデイサービスの管理者から電話がかかり、母が自宅で倒れていると近所の人から通報があった、と。
慌てて帰宅すると玄関先にデイの職員さんも心配して見に来てくれていた。
部屋に入ると、近所の方と叔母が、倒れている母に付き添ってくれていた。
テーブルの上に日本酒のパックと、おつまみ。
顔を赤くしながら畳にあおむけに倒れ、痛い痛いとわめいている。
「救急車を呼ぼうか迷っていた・・・。」と、叔母。
デイの職員や近所の方にお礼を言って、すぐに救急車を呼ぶ。
救急車の中で、消防隊員の質問に答え、病院についてからは医師や看護師に状況を伝える。
本人は子どものように痛い痛いとわめき続け、情けなさで胸がいっぱいになる。
飲酒して転倒し、肋骨を2本折っていた。
幸い入院させてもらえることになり、現在はかかりつけの病院に転院しリハビリ加療を続けている。
アルコール中毒ではないけれど若い頃から晩酌の習慣があったから、高齢になった今でも私に隠れてお酒に手を出すことあったのだろう、と思う。
でもこんなに大変なことになったのは、熊本地震以来二度めだ。
いずれも私が一番しんどい時。何だか狙っているかのようにそういう時なので神様を恨みたくなる。
転倒しては家財を壊す母。熊本地震の時は嘔吐するまで飲酒して畳を総替えしなければならなかったし、先日は引き戸のガラスを割ったのだった。
母が入院した時、あまりの開放感と母のことなど全く心配していない自分に驚いた。私は母のことが嫌いなのだと改めて気がついた日だった。