世界経済がますますグローバル化する中で、最近の人類は歴史上初めて、「グローバルな崩壊」を経験する可能性が出てきました。今日では各国の経済が相互につながっているので、一つの国家の経済が崩壊すると、ほかの国の経済にも甚大な影響を与えることになります。歴史上、社会は一つひとつ崩壊していきましたが、お互いに影響しないことが多かった。
イースター島の社会が崩壊したとき、世界の誰もその事実を知りませんでした。今では、たとえばソマリアやアフガニスタンが事実上崩壊すれば、それはほかの大陸の国にも多大な影響を及ぼします。それほど各国は政治的・経済的に密接に絡み合っているのです。 ―ジャレド・ダイアモンド―
これはジャーナリスト大野さんが、ジャレド・ダイアモンドをはじめ、ユヴァル・ノア・ハラリや、ダニエル・コーエンなど「知の巨人」8人と対話した論考集。
ジャレド・ダイアモンドは、資源をめぐる文明の崩壊について語っている。
サブタイトルにあるように、AIと格差社会は、今後の世界の重要課題。私たち一人ひとりがしっかりと考えなければ、と思う。