日々のあわ

毎日の生活の中で見つけたもの、考えたこと、感じたことなどなど、つれづれなるままに・・・。

愛、時をこえて

2007-09-23 | 観ました
吉野圭吾くんファンのCちゃんの誘いで観劇・・・。ううむ・・・なんと言ったらよいか・・・言葉少な・・・っていうか。
不思議な舞台でした。
正直申し上げて、この役は吉野くんである必要はなかったね・・・というのが共通の結論でした(-_-;)。高山右近役なんだけど、踊れる吉野くん、手足の長い吉野くんが活かされてないっていうか、だからといって芝居で新境地開拓っていうのでもなく・・・なんだかなー・・・でした。

時代は関ヶ原の戦いの直前。
そもそも、石田三成が商人から西洋の古い棺桶を買い、封印を解くとドラキュラが甦り・・・という設定からして怪しい。
そのドラキュラは昼間は出雲のお国の姿を借りて妖気をふりまき、三成の野望を成就させるために暗躍する。そこに細川ガラシャ夫人が現れ、お国にただならぬ妖気を感じ・・・しかし惹かれるものがあり・・・阿国(ドラキュラ)もまた・・・みたいな、理解に苦しむストーリー展開。阿国は男でもなく女でもない設定。
ガラシャ夫人と三成に仕えている侍女の二人が歌舞伎の女形・・・物腰、声、話し方に笑わずにいられない私・・・、でもだれも笑ってない。苦しかった。
三成、細川忠興も歌舞伎界。かなりの大芝居。
こてこての時代劇かと思えば、ドラキュラはタキシードにマントで髪型オスカル・・・。そして、ドラキュラとガラシャ夫人は元宝塚・・・この二人のシーンになると清く正しい自己陶酔の世界に入っていき・・・。

音楽は、太鼓に笛からいきなりロック・・・。
メイクも統一感ナシ・・・。
すべてがチグハグ。
天井からブランコみたいなのでドラキュラが降りてきたり、子どもだまし風な忍者の術とか(くもの巣みたいなのが手から飛び出すような)・・・いろんな舞台の寄せ集め的なカンジで・・・。
このちぐはぐ感をねらったのかもしれないけど、奇想天外もここまでくると具合悪くなるっつうの。

役者に責任はない・・・みんなうまいし一生懸命やってるし。
なんでこういう発想に至ったのか脚本・演出家に話を聞きたい・・・。

深く考えちゃいけないということはわかっているけど、三成が「ドラキュラ!」と呼びかけるのはヘンだし、だいいち何語でしゃべってるのさー。
ドラキュラが三成に「家康との決戦の場所はどこがよいか」と訪ねられていきなり「関が原・・・」というのもぷっと笑いそうになった。よくそんな場所知ってたね。

終わったとたん、カーテンコールも待たずに出てきてしまった。そんなの初めてでした。私以上に吉野くんファンCちゃんにとっては耐えられない舞台だったようです。
この作品、どうせやるなら、コメディーお江戸でござるとか吉本新喜劇のように思いっきりずっこけお笑いにしたほうがよいのではなかろうか・・・。
つっこみどころ満載の舞台でした。

あ、そうそう・・・劇場に向かう時、またしても号外をもらいました。新首相が決まったらしいね。期待薄。


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