朝日歌壇の失恋の歌
朝日歌壇賞の発表が先週あり、昨日の投稿から次の朝日歌壇賞を目指して投稿する方も多いであろう。☀を抱くためには毎週欠かさず投稿すること。そうすれば・・・。
1月18日は何故か失恋の歌が第1首に☆が2つ。成人の日が過ぎたばかりなのに、、。
♦ 永田和宏選 ♦ 佐佐木幸綱選
☆ もうニ度としたくなかった夜9時の駅のホームで泣くような恋
(船橋市) 酒井 知衣
<永田評> 酒井さん、悲しい思い出だが、詠うことによって浄化される記憶もある。
<佐佐木評> 第一首、羨ましいような、ただ一途な恋の歌。ややレトロな感じがするの は、駅のホームがでてくるからだろう。
夜9時は今日が終わりはじめる淋しい時刻でもある。まして駅のプラットホームには孤独が漂う。こんな時こそ詠めばいいのだ。短歌は恋の辛さを収めるのにふさわしい詩形だ。朝日歌壇は社会詠、時事詠が多いが濃いの歌がもっとあってもいいのではないか。今度の朝日歌壇賞は老若男女の熱い恋の歌が、これは私の予想であるが。地球も温暖化している。
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この歌集と『若山牧水』並びに過去の全業績に対して昨年、第38回現代短歌大賞。
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