★ 女優かしら本谷有希子 ★
♦小説を書くのはマラソンするような原稿用紙にペン走らせて 松井多絵子
1昨日の夜、芥川賞決定お知らせのテレビの本谷有希子を見たとき「このひとは女優かしら」と思った。ステキだった。すぐに検索しても彼女のことはわからない。翌日、私は既に彼女のことを書いたことを思いだした。以前、 Besttweet Sign in with Twitterに選ばれたことがあった。♥「ことしの三島由紀夫賞の本谷有希子さんは、授賞式に超ミニスカート、茶髪 ♥ 巧妙なたくらみに満ちている作品だそうです。♥ 『自分を好きになる方法』 という受賞作」。あの彼女が!黒髪のオカッパに、高校生みたいな愛らしい顔に、、。
本谷有希子は1979年石川県生まれ。2000年に「劇団、本谷有希子」を旗揚げ。鶴屋南北戯曲賞、岸田国士戯曲賞を受賞している。小説では野間文芸新人賞、三島由紀夫賞を受賞、4回目の候補で芥川賞にかがやいた。受賞作は、専業主婦の主人公が、夫の顔とそっくりになっていることに気づく物語。他人から身内になる「夫婦」という関係の奇妙さを軽やかに描いた。昨年、第一子の女児を出産している。
選考委員の奥泉光は本谷の作品を「説話の構造を現代小説に生かすことに成功している。夫婦間の不気味な関係を巧みに描いた」と述べている。昨年10月に女児を出産、そして新年早々念願の芥川賞を、まさに両手に花である。この花々をこれから咲かせ続ける楽しみと努力、彼女の夫は詩人で作詞家、イケメンらしい。本谷有希子は今人気のNHKの朝ドラの「あさ」を思わせる。頑張る女は私たち女性のビタミン剤なのである。
♦ 散ることを忘れた黄色の薔薇があり花壺にまだ青春の薔薇
1月21日 松井多絵子