日本人に生まれて

前期高齢者の仲間入りをしました。昭和、平成、令和を振り返りながら、日常の出来事を綴ります。

ひきこもり8050問題 ②

2019-10-05 13:16:00 | 日記
ひきこもりは自分の近くに存在する 

 なぜ、ひきこもりになるのか、十人十色で人それぞれに原因が違います。
自分もその傾向があります。「一つ、外出するのがおっくう、二つ、人と話すことに疲れる、三つ、気力か湧いてこない。一人、孤独の世界で時間を過ごすのが好き」休日は家にこもり趣味に没頭、ひきこもりの初期症状です。現在まだ、通勤しているので、世間の空気を感じているけれども、リタイアしたらきっと、朝寝朝酒朝湯大好き人間になり、怠惰な生活を送るような気がします。突然、解雇されたら、「ひきこもり」になる危なさがあります。そのようにならないためにも、健康を維持し、働き続けなければいけません。人間の得意技は取り越し苦労です。起ってもいないのに、どうしようと思い悩むのです。

  『憶測は人間を盲目にしてから走らせる』ベンジャミン・フランクリン

 今日は休日です。楽しく過ごします。昨日の記事の続きです。
 
 
途切れた支援 家族の孤独

妹は、母が2013年ごろ、区役所に兄について相談したことは知っていた。15年には、妹が母に付き添って再び区役所に相談。妹が取り寄せた区の記録などによると、医師から「幼少期から場面緘默があった」「外出をこわがる」などとして精神疾患の診断を受け、母は、兄の障害年金受給を申請しようとしていた。たが、妹が知らないところで中断していた。

定期的な往診によるケアが始まったが、昨年4月に区の担当者が母と電話で話したのを最後に途絶えていた。妹はそのことを事件後に知った。担当課は取材に「(母から)拒否があった」と話す

母の死後から発見までの半月間、兄は冷蔵庫に残った食べ物で命をつないでいた。沢井弁護士は「妹さんがたまたま訪ねていなければ、『共倒れ』のリスクがあった」と指摘する。

「お兄さんは爆笑問題の漫才が好きなんですって」。沢井弁護士からそう教えられた妹は驚いた。兄の部屋に置かれた辞書にたくさんの線が引かれているのもみつけた。兄が外の世界とつながろうとしていたように思え、胸をつかれた。

事件後、兄は精神障害1級の認定を受け、障害年金の支給が始まった。いま実家でひとりで暮らし、買い物などはヘルパーに頼る。他人を家に入れるのも兄にとっては精いっぱいの努力なんだ、と思う。

「若いころは『こんなお兄ちゃんがいたら結婚できない』とうとましく思ったことさえあった。でも、いまはただ、兄が望むように生きていてほしい」

そんな兄に最近、変化が起きた。妹が訪ねると、以前は閉じられていた部屋のふすまが、半分だけ開いているようになった。妹は兄の背中をみて無事を確認すると、台所に手紙を残して帰るようにしている。
            つづく