今日の言葉
民衆の心は水のようなものである。強制的に塞き止めようとすれば溢れ出す。自然に道をつければ流れてゆくのだ
司馬遷「史記」
恩を仇で返した日産
2018年11月19日
ゴ-ン氏、帰国、即逮捕。
ニュース速報が流された当時、何で逮捕されるのか、驚きました。原因は、経費の個人流用、着服していたことでした。
日産の凋落の始まりでした。経営陣の確執で、目の上のたんこぶのゴ-ン氏を体よく追い出したように私にはみえました。
日産の赤字体質を大胆な政策で黒字に日本人の「なあなあ主義」を一刀両断し、V字回復を果たしました。大恩人です。
「ブッチギレ!技術のニッサン」CMのキャッチコピ-、とても刺激的でインパクトがあります。ナレータ-が矢沢永吉氏ですから最高です。
消費者は、車でも何でも、その会社のイメージから入り、商品の良し悪しはその次になります。経営陣の確執を世間に晒したことが、つまずきの始まりでした。
デフレ経済、コロナ禍でとどめ、当分、景気の回復はみこめません。そんな中、日産の大赤字を政府が資金を融通、再建に協力する方向で話しがすすんでいます。
政府保証で、日本航空が赤字から黒字回復したことがありました。そのとき
陣頭指揮にあたったのが、カリスマ経営者の稲盛和夫氏でした。日産の再建にも、稲盛氏のような人がいれば少しは見通しがたちます。しかし、現経営陣は、前最高経営責任者のゴ-ン氏を追い出し。責任回避した人たちですのでいかがでしょうか。
日産へてこ入れする資金は、結局のところ国民の血税です。返済できなければ、ドブに捨てるようなものです。現状のまま資金援助しても危険な臭いがします。投入するからには、きちんと経営理念を掲げ、指導される人、責任を取れる人を据える必要があります。
大企業ゆえに、倒産したら、多大な損失をこうむしり、大量の失業者をだし社会問題にもなりかねません。
こうなったのも、「ゴ-ン氏への裏切り」がことの始まりでした。
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