植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

探し物と忘却はセットです

2022年02月14日 | 雑感
朝から探し物です。

 家内からは、以前から一年中探し物をしていると指摘され、揶揄されております。はい、その通りです(笑)

 人間というものは、多かれ少なかれ探し物の連続の人生であり、その多くの時間を探し物に費やしていると言っても過言ではありません。生きるための目的やその手段を探し、自分探しの旅に出て、老いては自分の存在意義を探す、死ぬまでその繰り返しでしょう。

 目覚めた時、真っ先に手を伸ばして探るのが眼鏡とスマホとタッチペンです。一番で探しているのが目覚まし時計のストップボタンの人もいるでしょう。起き上がれば、自分の着替えを探します。冷蔵庫を開け朝ご飯の材料を探し、朝食用のパンのありかを探し、バターを探してそのバタースプーンを探す。

 必要な物がいつも所定の位置にあれば、あるいは、置き場所を忘れていなければ、探すまでもなく見つけることが出来ます。しかし、時間は数秒で済むとは言え、やはり瞬間的に探していることがほとんどであります。ですから、記憶力が確かな人や、普段の整理整頓がきちんとしていれば探し物に費やす時間や回数は少なくて済みます。そんなことはわかっているのですが、年取るにつれ、品物が増えるに従い、それが段々できなくなるのです。

 今朝の探し物は、とりあえずは自治会関係の非常用物資購入の「領収書」でありました。年度末を控えて精算を済ませなくてはなりません。ワタシが、自治会の使用目的で立て替えたネットで買った品物が、未精算のままだったのですが、領収書が見つかりませんでした。これはもしかしたら市の補助金を受けるための必要資料として提出した可能性があります。清算することを想定してそのコピーを取ったような記憶もありますが、それが見当たらないのです。もしかしたらすでに会計に渡して、現金を受け取ったかと会計さんに確認したところ支払われていませんでした。

 そして捜索開始後10分で、別の領収書を発見。自治会の会合に出た際の会費の領収書でした。「あぁ忘れていた」。これは公費なのできちんと清算してお金を貰うきもの、金額の多少にかかわらずきちんとすべきものです。更に、机の上のビニール敷からレシートが出てきました。これは、ゴミの集積場に設置したスチールメッシュかごを固定するチェーンと南京錠の費用、これも立て替えていました。すっかり忘れていたのです。

 次に、倅から頼まれていた「カフスボタン」を探すのを思い出しました。結婚式に使いたいといっていたのです。それで急遽そっちを探すことにしたのですがしまった場所を忘れていて見つかりません。もう十年以上使っていないのです。

 肝心の防災用品の領収書は出てきません。ワタシは、そういう時「諦めがいいので」、代替手段で間に合わせます。今回は注文先から送られてきた発送メールです。これには、「発注者名」・注文品の明細からワタシのクレジットカードで決済されたことまですべて記載されていますから、ある意味単なる領収書よりも信頼性と認証性を備えているのです。それで次に過去の削除済み電子メールを、遡って探す作業が加わりました。これは、あるかないかわからない、どこにあるか判然としない探し物とは違って、探すべき場所が特定されているので楽でありますな。

 そんなさ中、忘れていたゴミ出しを思い出しました。おっと、今日は月曜日で家庭ごみの日、こっちが先か。(→ここでブログは中断してごみを出しに行きます)

 ということで、朝の探し物は一旦これまでとしました。出てきた領収書と領収書代わりの書類で合わせて3件、これで自治会長の前渡金(仮払い)の清算書を作り、会計さんに届けるととりあえず、今日のミッションM-2が終了です(M-1はゴミ出し)

 探し物がすべていけない無駄な作業かというとそうでもありません。忘れていた領収書が出てきたので、6千円ほど損をせずに済みました。高島屋の商品券2千円、使える眼鏡3個。更に、あちこち探すうちに大量の電池が見つかりました。ほとんどが未使用で、その数70個以上ありました。リモコンの電池交換などの度に、探すのが面倒で「いいやいざという時の備えだ」と階下のコンビニで買っていたのがいつの間にか溜まっておりました。
 本来ならば、ここで電池の残量計があるので使えるものかどうかをチェックするところなのですが、その残量計がまた見つかりません。いつもあった場所には無く「遠くに行っているはずもない」ので、そのうちひょっこり出て来るとは思いますが。とりあえず、目につきやすいところに電池をひとまとめにして箱に入れ「電池」と書いて置いておこうと思います。

 これ以上家探しすると、収拾がつかなくなるので室内探検はこれまでにしておきます。
 
 事程左様に、なにか探し物をしているうちに他の探し物を思い出し、以前していたものを発見して喜んでると、最初に探していたものを忘れています。そして他の用事を思い出して、探し物を止め、しまいに何を探していたかを忘れ、探し物すること自体を忘れる。
 自慢じゃないが物の整理が苦手なワタシレベルになると、一定の歳になった時、これが、日常になるのです。
コメント
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