植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

いつもいい一日とは限らない

2022年02月24日 | 雑感
昨日は、ショッキングなことや悲しい事、つらいことで一日が終わりました。

 LINEに金融機関の現役時代の友人から訃報を貰いました。35年ほど前に勤務していた川崎支店の同僚で、10歳も年下の女性が病気で亡くなったそうです。細身で色白の笑顔が奇麗な娘さん、寿退職して以来、仲間ともほとんど音信が途絶えていたのです。連絡をくれた人によると10年ほど前に乳がんを患ったそうですが、亡くなったのと関係があるかもしれません。

 自分よりずっと若い方の知り合いが亡くなるのはとても切ないものであります。闘病生活はさぞかし辛かったろう、残されたご家族は悲嘆に暮れているだろうと考えると、日課の篆刻の手がなかなか動きませんでした。みんなともお付き合いが無く、コロナという時節柄家族葬なので弔問に行くのも難しいのです。

 すると九州の兄から体調が思わしくないので、次男の結婚式には出ないとの連絡が来ました。糖尿病が悪化したというのです。5年ほど前にあった時に血糖値が高い、という話を聞きましたが、病院にも行かず気にしていない様子だったのです。それがこの数年のうちに症状が進み抜き差しならない状況にまで陥ったそうです。九州の男は、気軽に病院には行きません。ワタシの父親も、50歳過ぎて高血圧でしたが、医者はあてにならない、自分で治すものだといって柿の葉っぱなどを食べていました。

 近所の親子で「藪医者」と評判の町医者にかかって薬漬けになって、一時寝たきりになったそうです。薬漬けのせいかどうかは知りませんが、糖尿病は、正しい知識と正しい療法を用いないと、どんどん進行する恐ろしい病気であります。かく言うワタシも、10年ほど前に「境界型糖尿病」の宣告を受けました。

 遺伝による生まれつきの因子で発症する「1型糖尿病」と生活習慣などに由来する後天的なものを2型というそうです。境界型というのは、すでに一生付き合うしかないレベルに達して、塀の向こうに落ちたら最後戻ってこれない境界線の上に立っているという意味です。薬と食事療法と有酸素運動をきちんと守って体重を減らせば、その数値は正常となりますが、油断して体重が増えたり糖質を沢山摂取すればすぐ悪化いたします。もう健康体には戻れないので、一年中、常に血糖値が急激に上がらない様、出来るだけ体を動かすように心がけなければならないのです。

 ワタシは、体重計と尿糖検知薬でチェックしながら、血中糖分の最近の平均値を表わすHbA1cの値が現状維持していて、普通の生活が保てております。甘いものはちょっとだけ、炭水化物は極力減らし、たんぱく質を多く食べております。難消化性デキストリンを飲み物に入れ植物繊維は不可欠であります。牡蛎はミネラル豊富で膵臓の機能回復に欠かせない食品の一つです。エアロバイクを30分、夕食後のステッパーを30分踏んで、体内の血液に溢れる糖分を先にエネルギーに変えて消費するのです。

 そして、今度は帰宅途中に「放置車両巡回車」に出くわしました。ここ数年駅から離れた老人ばかりの住宅地で見かけるようになりました。十何年ほど前か、駅前や繁華街の短時間の駐車違反を取り締まるため「民間委託」することにしたのです。「都市部を中心に常態化し、交通事故や交通渋滞を引き起こすなど、国民生活に著しい弊害をもたらしている 」ため駐車違反を強化して取り締まることなったのです。これは、実際は天下りや癒着となる民間団体を作り、定年後の警察官の再雇用とも言えます。あの交通安全協会がその象徴的存在です。

 こんな人通りのない住宅地、広い市道に数10分駐車して何の交通の妨げになり事故を誘発するというのか。ごく最近、近所で年老いたご両親が施設に入ったため、留守の実家を見に来てちょっと車を置いていた路地に駐車した息子さんの車に反則金を払わせたという実例がありました。うちの町内でも20数軒が要介助の独居老人、そうでなくても若い人は少なく、昼間にこの辺に来る車は、ほとんどが宅配やケアマネージャーなどが仕事に来ているのです。コインパーキングなど一つもありません、ただただ寂れ年老いた老人がひっそり暮らしている「限界集落」なのです。

 自治会長であるワタシは、見かねて監視員に「こんな場所で取り締まるのは年老いた住民にとって不利益を被る」誰も迷惑駐車などしない、と抗議しました。彼らに言っても仕方ない、警察にいくしかないのですが。とりあえず警察には電話をいたしました。

 そんなこんなで、なんとも心が騒いで落ち着かない一日でありました。糖尿病にはストレスが禁物なんです。
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