植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

安倍元総理斃れる この際きちんと考えるべきこと

2022年07月09日 | 時事
このところ嫌な事件や事故が続いていると思っておりました。
コロナ給付金を親子やグループで不正受給した連中、USJに出かけて孫をサークルに放置して死なせた祖母、ネットカフェの人質立てこもり、山手線を非常停止で止めた客と駅員のトラブルなどろくでもない、非常識で考えられないような荒んだ事件が続いてると思っていた矢先、安倍さんの銃撃事件であります。

いつの世にも「まちがいと気ちがい」どこにでもあると言いますが、頭のおかしい人間が、一定の割合でいることは紛れもない事実であります。ワタシの町内にも認知の方を除いても少なくとも3人は、要注意で、頭のどこかがが壊れているのであります。それが昔と違うのは、誰も気づかないで潜んでいるということと、人数が増えてきたと思えるのです。今回もそんな一人が命を狙ったのでしょう。安倍さんは、ワタシ達下々の世界の人間をさんざん蔑ろにしてきたのも否定できません。

失礼ながら安部さんをワタシは立派な政治家だとは思いません。金ぴかの議員の家系で総理大臣などの先祖が沢山います。閨閥を作っていてまさに「政治家安倍一族」の中の世襲議員であります。なんの苦労も無く大学を出て一流会社に就職し、親の議員秘書や政務官で修行したら、ポンと親の票田・地盤を引き継ぐ特別な境遇の方でありました。

このボンボンの政治家が、野党の自壊自滅、公明党との連立、選挙制度の変更で「自民党の盤石の政治環境」の中で総理大臣を続けられたのです。
その間、アベノミクスというじゃぶじゃぶの金融緩和、株式の官製相場を操作し、日銀への国債引き受けという禁じ手を始めたはいいが、景気はいっこうに上向かず、巨額の国家の負債、非正規雇用者の増加を残しました。実質賃金は伸びないのに消費税増税だけを敢行したので景気は腰折れ骨折し、車いす状態でありました。

また、「桜を見る会」、公務員法改正と黒川検事長問題広島の河合夫妻の大規模選挙買収、モリカケ問題など様々な疑惑を握りつぶし、沢山の犠牲者を出しました。公文書を改ざん破棄、国会での政官ぐるみの虚偽答弁を続け、法治国家でありながら「日本の政治家も官僚も安倍さんの意向で黒を白に変える」のがまかり通る風潮が国民の行動や考え方にも影を落としました。敵をたくさん作り恨みを買ったのは数百人や数千人ではききません。それでコロナになったら、まともな対応が出来ず形勢が悪いとみたかお腹が痛いと言って、さっさと退陣しました。

一党独裁、安倍さん一強政治が日本の国民の一人一人に、経済的にも信条的にも悪しき影響を与えた側面は否定できません。

亡くなった人をあしざまに言うのはワタシの本意ではありませんが、追悼し最大限の賛辞を贈り、褒めたたえるマスコミには違和感を覚えます。この際、安倍政治をもう一度検証して安倍さんの時代と決別し、重しが取れたのだから今度こそ日本を再生するためにどうすればいいかを考えるべきだと思うのです。

嫌いな政治家ではありますが、死んでほしい、殺してくれなどとは毫も思いません。それにつけ、警察やSPが大勢ついていながら、阻止行動や安倍さんの庇護・回避行動をとれなかったことは、誰が何と言おうが完全な落ち度・失態であります。SPは何をやっていたのだ!

どんな状況でも、一瞬も油断せず身を挺して用心を守るのがボディーガード・SPでしょう。襲撃直前に、防護用鞄を持った二人のSPが目を離して話していました。二回撃たれたなら少なくとも、安倍さんを押し倒して2回目の発射から回避しなければならなかったはずです。

これは、ある意味日本のリスクマネジメントの象徴であり、平和ボケの中の弛緩した防衛意識であります。尖閣諸島やら竹島、北方4島に跋扈する中国やロシアの艦船をぼーっとながめているのは同じ構図であります。あり得ないことが起きた、まさかの事態と誰しも思ったのでしょう。また元海自に所属していた人間が犯人というのも、何かの暗示かもしれません。

ロシアから核ミサイルが飛んでくるのもあり得ないと思っています。それが現実になるかもしれないと考えなくていいのですかね。日本の防衛はこれでいいのか、安倍さんが主張してきたように憲法改正は必要なのか、非核三原則も見直すか、・・・安倍さんは、ワタシ達にそんな課題を残して旅立ったのではないでしょうか。
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