植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

ワタシ的スイカ栽培

2021年04月28日 | 植物
 ホームセンターにはこの時期夏野菜を中心とした苗が出そろいます。最後に熱帯性のオクラ、ゴーヤあたりでだいたい終わりです。スイカも、もともと暑い砂漠地帯のような地域に自生した植物で、暑さと乾燥した大地が大好き、低温、日照不足、多雨は禁物で、日照り・カラ梅雨の年には甘くてよいスイカが取れるのです。

 スイカの植え付けも今頃が適期と言われます、というのは一昔前の常識。亜熱帯化した日本の気候、とりわけ長い梅雨と集中豪雨、早い時期の台風など、かつての日本では無かった天候が近年多くなりました。のんびり気温が上がってから植え付けすると、花が咲いて授粉する時期に雨が多くなる、実が太り始めるころに梅雨が始まり生長不良になるということが3年続きました。せいぜい最初の一個がなんとか食べられくらいで、あとはあまり甘くない、小さいまま、中が赤くなる前に酸っぱくなるなど話になりませんでした。

 考えられる対策は、ビニール屋根の下に植える、高い土盛りをしたてっぺんに植える、ビニールシートのマルチングなどです。それでもやはり低温・日照不足になればいい結果は得られません。

 そこで、昨年唯一成功したすいかの屋上栽培を拡充するという計画です。屋上は日照・乾燥・高温と三拍子そろっているのです。ここまでは数週間前のブログに書きました。

 屋上緑化によって地球温暖化抑制に資する、メダカプールの過熱を抑えるグリーンカーテン、甘くて瑞々しい小玉スイカを食べる、という一石三鳥のプロジェクトでありますな。すでにプラ船などを用いたスイカ用大プランターに、花野菜などの培養土と川砂・赤玉土・腐葉土を混ぜた土を盛ります。花壇の縁から2,30センチ上に出るようにしました。これに有機化成肥料・ぼかし肥料などを混ぜ込んで準備完了です。

 まず、苗が出回る前に、種を買ってきて温室で発芽させる、という試みをしました。順調に芽を出したまではよかったのですが、伸びだす前に早々にスイカ接ぎ木苗を発見、急遽作戦変更し、速攻で植えました。

植えたら、かねて準備のつる誘引用のメッシュフェンス設置です。百均で2Mの支柱をたくさん買い込んで組み上げ、これに害獣防護用ネットを張りました。15㎝のマス目がちょうどいいのです。これを横置きに二つ、立て掛けるのが一つです。
今朝はこんな感じ。



 
つるは、地面などに這わせ風などでぐらぐら動かないようにするのがスイカ栽培のコツでもあります。露地植えのスイカだと「ワライラズ」を敷き込み泥撥ねを防ぎます。屋上ではネットが固定できていれば着花も問題ありません。心配すべきは雨で舟に水がたまることです、もう少し経ったら特大ごみ袋90㎝を被せます。雨水がかからない様にガードし、水はあくまで、切らし気味にコントロールするのです。

 これで、小玉スイカ3本、大玉1本、計4本の苗を植え付け済みであります。大玉すいかは、この花壇とネットのスペースではやや不十分かもしれません。物は試し、少なくとも小玉スイカの授粉に役に立つはずです。すでに、花が咲いて雌花がついたものもありましたが、これは、株がもう少し生長するのを優先するために惜しみ惜しみ摘み取りました。

 つるがいっぱいに広がれば約10㎡分のグリーンカーテンになります。日陰になるところにメダカプールを置きます。涼しげな屋上ガーデンの昼下がり、日陰でメダカを眺めてまったりするワタシの姿が浮かびます。その前には収穫まじかのスイカがゴロゴロしているはずであります。

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