植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

正月元旦にえらいことになりました 嵐のあとの地震

2024年01月02日 | 時事
昨年暮れから、ワタシ達年寄り夫婦だけの家に、3家族9.5人が集まってきました。普段二人だけの静かな住宅地の家がいっぺんに人が増え「嵐が吹き荒れる」ような状況に一変いたしました。
0.5人は、次男の奥方のお腹の中にいる、ワタシにとっては二人目の孫娘であります。来月が予定される産み月で「臨月」といっても差し支えありません。子宝に恵まれず「妊活」で苦労して授かった命、なんとか無事にこの世に出てきて欲しい、その一心で、昨日早朝の初詣には千円のお賽銭を奮発いたしました。

長男には小5の男の子を筆頭に3人の孫がいて、5人で新潟から帰省して来ておりました。これに次男夫婦三男夫婦が参集し、大晦日から昨夜まで好きなだけお酒を飲み、たらふくひっきりなしにご馳走やお菓子を食べる、という二日間であったのです。元旦の朝はお節料理に寄せ鍋でありました。


お節は昨年路地から飛び出してきた軽乗用車が家内の車の側面に衝突しました。その運転していたご主人が高齢ながら料理人。その縁で4世帯に一つづつお節の折詰めを頼んでいてのです

そして昨夕は、次男の嫁さんの実家から送られてきた超高級の飛騨牛1.5㎏、お向かいのMさん夫婦からいただいた幻の焼酎「魔王」などもあり今や遅しと全員が夕餉を心待ちにしていたのです。


14時からは、男子サッカー日本代表のタイとのテストマッチを心待ちにし、フル代表とは言えない初選出の選手中心のユルイ前半で0-0、後半は戦術を変え南野・中村などの一線級を投入したらなんと5点!!、これだけ変わるんですねー。

そうして、一旦みんなが思い思いの格好で好きなことをやり始めた16時過ぎ、いきなり地震速報が飛び込んできました。第一報は10分過ぎでした、能登半島の北を震源地として震度5+程度マグニチュード5.7の地震が発生したというものでしたが、数分後震度7(マグニチュード7.4!!!)との速報が流れてこいつはえらいことになった、と直感しました。
その時にはNHKの女性アナウンサーは強い口調どころかほぼ絶叫して「避難しろーー、家に中にいるな・高いところへ逃げろ」を連呼し始めていました。こんな実況は初めて聞きました。

数分後には日本の反対側400㎞近く離れている当地平塚も緩く長い大きな横揺れが起きました。真っ先に思い浮かんだのが「東日本大震災」で、原発事故であります。あれが、日本の経済や復興に大きな影を落としました。北陸方面には数個の原発があるはずだと思いだしたのです。もし、あの時のような「核爆発・放射能の拡散」が起きたら大変なダメージが生じるはずです。

一番近い石川県の発電所は操業停止中であったと報じられ、今のところ無傷の様であります。厳寒期の北陸で寒風吹きすさび、場所によっては吹雪のような降雪もあるでしょう。そんな中で震源地に近い能登半島の北部には道路の崩壊・地元消防団や警察などの機能停止、家屋の倒壊・インフラの崩壊と大変な状況であろうと気の毒でなりません。火災も発生し、水道電気が止まり、携帯電話もつながらないような地域もあるようです。そんな真っ暗な寒さの中で動きも取れず助けも来ないという被災者が数十・数百人といるに相違ないのです。

とはいえ、ワタシ達には為す術もなく、8人の大人はただテレビの特別実況放送とスマホの報道・動画やユーチューブなどの情報にくぎ付けでありました。
そうして6時に差し掛かった頃、今度はワタシの血中糖度が下がって危険領域に入ってきました。糖尿病を患って、普段極力糖分・炭水化物を摂取していないので、高血糖から半日で低血糖まで大きくふれるのです。脳に糖分が運ばれなくなると徐々に朦朧とししまいには意識不明になると聞きます。

「あぁーワシの血糖値が限界を超えた」の一言で、あっという間に室内の雰囲気が正月バージョンに戻りました。8人の大人が一斉に立ち上がり、食事の準備・座敷へ食卓の支度にかかったのでありました。孫娘のおむつ交換も待てずに乾杯、すき焼きに一気に突入したのです。石川県などの被災地の皆さんには申し訳ないが、やはりお正月を味合わないと始まりません。


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