植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

祝賀御列の儀 君が代で始まり君が代で終わる

2019年11月11日 | 時事
 今朝、起きてみると庭の土が湿っておりました。いくらか水たまりも出来ていて夜中にまとまった雨が降ったのですね。今月はじめての降雨、先の台風の後、ほとんど雨が降りませんでしたから植物たちにとっては恵みの雨です。心なしか空気も柔らかくしっとりしております。

 夏の乾燥が続いた時に、やむなくホースで散水したりしますが、小一時間撒いても、土を手にすると、数センチしか水が浸透していません。まさに焼け石に水状態です。雨の力は偉大です。一方で昨日、相模原市で台風21号の際に、大量の土砂に押し流された民家から遺体が発見されました。慈雨も一つ間違えば恐ろしい天災の原因となります。台風や豪雨災害は、地球温暖化にともない、近年とみにその脅威を増しており、今後もそれ以上の災害になる可能性が強いのです。

当地平塚でも、地震より台風の方が怖いという人々の会話が増えています。「来年も台風が来たら、転居も検討しないと」等と。穏やかな1級河川「相模川」であっても来年氾濫しないとは限りませんから。

 一方昨日は、抜けるような青空、雲一つない秋晴れの中、天皇即位の祝賀パレードが、国事行為として開催されました。
 神の国日本に生まれて、国民が天皇家を身近に感じることが出来る最大の式典でありました。御料車のオープンカーに乗り込んだ両陛下は優しい笑顔に包まれ、丁度仲のいいご夫婦が子供の授業参観か運動会に出かけるときのような柔らかで晴れやかな表情を見せていました。

 また、時折雅子妃が目じりを指でぬぐう仕草が、妃殿下のこれまでの長くつらい道のりを感じました。打ち振られる夥しい日の丸の小旗を見て万感迫るものがあったのではと推察しますね。即位後、見違えるような明るい表情と自信に満ちた立ち居振る舞いは、ワタシらあたりにとっても誇らしく、また、一人の女性の自立と幸福をも体現しているように感じました。

 鏡のように磨き上げられた御料車に、西日が差して反射し八方に光芒が広がり、まばゆい黄金の光に包まれた様は、終生忘れ得ぬ神々しいばかりの光景でした。

ワタシたちの住むこの国が、これ以上大きな災害に襲われることなく、天皇家の弥栄の皇統を願い、国民一人一人が穏やかで健やかな日々を送れるように素直に思える一日でありました。

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