今週の土曜日から大学入試センター試験が始まるそうです。共通第1次学力試験が始まったのが1979年、今から40年以上前になるんですね。11年後にセンター試験に変わったのだそうです。
ワタシは、自慢じゃありませんが限定的には親孝行者でした。小中高すべて公立、大学も国立大学に進み、浪人留年なし、滑り止めの学校も受けませんでした。貧乏教師の倅で、勉強好きでもない自分が考えたのは、親に金を出させたくない、短期間ではなるべく勉強し、それで確実に受かる学校や学部に行ければいい、けっして浪人してでも高望みしないということでした。
受験勉強などは、高校三年で沢山、早く大学に行って思う存分一人の学生生活を楽しみたい(ここから親不孝ゾーンに入ります)。ですから、超難関の大学に入る、望む分野の勉強をして将来就きたい仕事にまい進する、というようなちゃんとした信念など皆無でしたな。それでも人並みに学校を出て、おかげで堅気の会社に就職し、無事にサラリーマン生活は全うしました。
一定のハードルがあってそこを自分の努力で超えていくということを若いうちに経験すべだと思います。選考・選抜・入学試験などを避けることなく、きちんとこなしていく先にはそれなりの人生が開けます。それが当たり前の常識であり日本の平等社会のいいところなのです。
これが、通用しない、通らずに済ませるという多くの人もいます。抜け道も世の中には転がっています。一つは、学校に行かずにいきなり社会に出る(笑)。これは仕方ありません、自分でそうしたいならどうぞ、やりたいことがあって、その先に幾多の困難があろうと屁とも思わなければいいのですから。
もう一つは、推薦入学や、小中高大一貫教育校に進むのです。お金さえあればかなりこれは有望です。政財界の著名人、大金持ちなら学校を選ばなければ子供を受験勉強から解放させ、のびのびとした学生生活を保証できますね。早慶はじめ名門有名大学でも、一芸入学・AO入試とかいって怪しげな入学方法があるようです。もっと言えば、相当金を積めば裏の方から医学部でも入れるようです。「知らんけど」(笑)
こういう方は、金や親の威光の力で一般人以上の優位性を持ったまま社会に出られます。勉強に限っては、おつむが無くてもたゆまぬ努力をしなくても苦労なく卒業し、かえって更に優位な職業が待っていたりします。
我らが宰相だった安倍前総理は、成蹊大学ご出身、典型的なおぼっちゃん学校成蹊小学校から無試験で大学卒業ですね。極端に言えば何にもしなくても大学を卒業できる、受験戦争とは無縁の子供・学生生活であったんですね。
現総理菅さんも、高校卒業後就職して数年後に法政大学に通ったと報道されています。当初から集団就職し夜学を出て議員秘書になったという、貧乏人の息子が高卒から苦学してという美談・苦労話が表に出ていましたがいつのまにか、1部(昼間)に変わったそうです(笑)
1部でも2部でも、この際気にすることはありませんが、ご当人は少なくとも大学に通わせるだけの余裕のある実家に育ちながら、大学進学を前提とした高校生活ではなかったということでしょう。昔の夜学は、早慶などを除けば高校卒業していればほぼ無試験です。社会に出ておそらく安上がりの学歴が欲しかったんでしょうね。
さて、こうしたのんきで受験戦争の荒波にもまれないと、その後どうなるか。
テスト用紙には名前だけ書ければオッケー。これは巨人の終生名誉監督長嶋さん(笑)。
予め、出題される問題を頂けるのですねー。事前通告のない質問には回答不要ルールがあります。抜き打ち試験など論外!。いざ試験になると、官僚が作成した回答集が付箋付きになって手元に置けます。プロンプターに流されるというのもありです。しかも、質問(設問)とは違う回答(論点のすり替え)をしても「正解」!(みのもんたさん!)
間違って事前に伝えていない問題を入れようものなら、烈火のごとく怒って、出禁、質問者(出題者)は2度と呼ばれず下手すると首が飛びます。人前で恥をかかせたからです。
よく、国会でもインタビューでも「仮に何々~としたら」と投げかけた時、即座に、「仮にという問いには答えません」とおっしゃるのも両氏の共通点でしたね。政治家、ましては為政者たるもの、あらゆる事態を想定し、頭の中に答えを用意すべきなのです。仮にという質問が、荒唐無稽で実際にありえないという確信があれば、きちんと根拠を示して説明すればいいのです。それが説得力というものであり、国民を納得させる大きな要素なんですが。
事前に打ち合わせのない(許可していない)質問に答えず、検閲済みの質問(問題)にのみ、用意された回答を読み上げる、それ以外は「答えを差し控える」。答えに詰まったら質問者や周囲の官僚・大臣がフォローする(笑)、これだったら、ワタシにも総理が務まります。
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