行雲流水の如くに

維新、公明の裏取引に疑心暗鬼の自民党。

20年間にわたって連立している自民党と公明党との仲が怪しくなってきた。

今回の騒動を見ていると、世の中は理屈で動くよりも打算や感情で動くものだということがよくわかる。

夫婦喧嘩なども似たようなところがあって、理屈で相手をやり込めようとしたらまず修復不能。

どちらかが素直に謝ることが一番良い解決方法だ。

 

維新はもともと自民党から派生した政党だから思考や行動パターンが似ている。

政策云々などと言う議論を重ねるよりは利害重視の「裏取引」が得意なのだ。

その意味では立憲民主党や共産党は真面目だから表の政策合意にこだわる。

もう少し自民や維新のやり方を真似たらよいと思うのだが、これは持ち味だから特徴を生かしたほうが良いのだろう。

 

公明党は大阪の小選挙区で4議席、兵庫で2議席持っている。

維新の会が対抗馬を立てず譲っているためだが、維新が対抗馬を立てたら全滅だろう。

そこで、公明党は東京で自民を応援しない代わりに維新を応援するという「裏取引」を結ぶのではと、自民は疑心暗鬼なのだ。

なんともドロドロした世界だが、これが現実と割り切って冷めた目で見ておくのも必要だ。

 

一葉目を蔽(おお)えば泰山を見ず

目先のことにとらわれると大きな道理を見失い、正しい判断ができなくなること。


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