箍(たが)
もはやこのような漢字を見ることが無くなった。
桶の周囲にはめる、竹や金属で作った輪をいう。(最近は桶自体がプラスチックだから箍でしめる必要もない)
このタガが緩むと桶はバラバラになって壊れる。
日本財政は今やこのような状態。
国会では補正予算29兆円の審議がなされているが、中身は極めていい加減だ。
しかし野党がいくら反対しようが、与党は数を頼んで可決してしまうだろう。
与党内から歯止めをかけようという動きもない。
財務省が抵抗しているようだが財務大臣が弱い。
英国は日本よりはるかに健全財政だが、前首相が大減税(それも富裕層有利な)主張をきっかけに英国債やポンドが急落。
首相は即辞任だ。これが世界の常識だ。
こんな時によりによって防衛費を倍増させようとしている。
経済規模が拡大していない国が防衛費を倍増などさせたら国家破綻の一里塚だ。
約5兆円の増加だが、財源が決まっていない。
黙っていたら将来的に大増税の波がやって来るだろう。
財政健全化に関し、立憲民主党の枝野幸男が「消費税減税を主張したのは間違いだった」と発言しているが、その真意をもっと聞いてみたい気がする。
次のような主張と合わせて発言しているから彼の発言をはなから否定することもないだろう。
富裕層の所得税、大企業の法人税、金融所得課税の増税などで今後増え続ける社会保障費の増額を賄うべきだ。