行雲流水の如くに

防衛費倍増よりも科学技術予算を倍増せよ

防衛力強化に向けた政府の有識者会議が岸田首相に報告書を提出した。

座長が元駐米大使の佐々江賢一郎だ。

メンバーの顔触れを見ると意図的なのか、憲法の専門家が入っていない。

シナリオはもう出来上がっているから、小うるさいことを言うメンバーは最初から入れないということか。

そしてなぜかマスコミ関係者が数名入っている。日本経済と読売新聞だ。

マスコミ関係者はこのような問題には中立でいるべきではないか。

 

岸田首相はアメリカのバイデン大統領に防衛費増額を約束している。

だから、国会で何の議論もせずに、我が国憲法が守ってきた「専守防衛」に抵触する議論はすっ飛ばす。

さらには増額の財源にも踏み込まない。

いったいこの国の主権者はだれだと思っているのか?

岸田首相はハト派と言われているが、そのうち「サギ派」と言われるのではないか。

中条きよしのような「臆面の無さ」(ずうずうしい)にも増して、もっと悪質だ。

 

日本人の思考の最大の盲点は、

社会現象に対する科学的分析能力の欠如。

日本はアメリカやロシア、中国と違って自給に近い経済システムを持たない。

この経済生命線を守るためには、全世界に情報網を張り巡らし機敏に動いて戦争の目を摘み取らねばならない。

そのために必要なのは軍備力を倍増するより、科学技術力や情報能力を倍増することの方がよほど大事だ。

そうすれば科学的分析能力を高めることが出来るだろう


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コメント一覧

megii123
楕円と円さん、おはようございます。
御指摘の通り、「有識者会議」は政府がやりたい方向に誘導するための「談合機関」みたいなものです。
考えようによっては国家の命運を決めるわけですから、オリンピックの談合に比較して数段悪質です。
マスコミがこのような会議にのこのこと出ていく気がしれません。
特に日経新聞と読売新聞の今後の論調には要注意です。

そうですね、会食文化と言うのは日本の伝統なのか自民党はその点したたかですね。
私も現役の時は「したりされたり」しましたから大きなことは言えませんが、確かに効果はあります。
いわゆる「一宿一飯の恩義」というやつですね。
dsnchar1
行雲流水さん>〝有識者会議〟は要注意ですが、ここで頭出ししたことが数の力で政治的にオーソライズされていく光景は何度も見てきたのに、その渦中に新聞社が入っているのは国民にとって悲劇です。
安倍政権の時に新聞が上から下までいそいそと会食に出掛けた時からジャーナリズムが死に始めたと思っています。
国会議員をきちんと選ぶことから始めるより方法はありませんね。
megii123
menusanさん、こんにちは。
「段々きな臭いことが進んで行きますね」
私も同じ感じを持っています。
日経新聞と読売新聞が、軍拡路線に向かう「有識者会議」メンバーに入っていることを危惧します。
どうして入ったのでしょう?
1931年の「満州事変」を契機としてマスコミ特に朝日新聞は、批評や批判を忘れ軍部の報道機関に変わりました。
朝日新聞は戦後大いに反省していますから二度と同じ過ちはしないでしょう。
要注意の新聞は、日経新聞と読売新聞です。
産経は、はなから片寄っていますからそのような目で見るので危険性は少ないでしょう。

御指摘の「専守防衛」や「武器輸出三原則」はその通りだと思います。
しっかりした議論、特に国会でなされることが必要ですね。

「徴兵制」はあり得ないと思いますが、国民が油断しているとなし崩しにその方向へ行くとも限りません。
本来は自衛隊の在り方についてもっとしっかりした議論が必要ですが、今回の有識者会議のメンバーに軍事の専門家は一人だけですね。
megii123
fumiel-shimaさん、こんにちは。
保守とか右翼ならぬ「妄想をたくましくする蒙昧なる徒」が結構おりますね。
リアルな現実が把握できないようなので、私はなるべく当たり障りのないことでお茶を濁します。

保守とか右翼であれば、自分の国は自分たちで守る気概と覚悟が求められます。
ところがその辺は曖昧にして「アメリカお助け!」みたいなところに走る人たち。「幻想にとらわれてゲームしている」のでしょう。
何ともやり切れません。私もあきれています。
megii123
kenちゃん、こんにちは。
確かに「会社経営」においては経営指標を無視してはやっていけません。
その意味で「科学的分析能力」は必須ですね。
その重要性に気付かれたのはさすがです。

ところが政治家になると途端に新興宗教の教祖ならぬ信徒に成り下がって「妄論を吐く」、見ておれません。
東大出が何人もいるのに政治資金収支報告書一つ作れない?
記憶力だけでの学力コンテストの弊害ですね。
Unknown
総合防衛費は「防衛力強化に関する政府の有識者会議」で法人税の増税は、原案から削除。防衛費の財源は、報告書で国民全体で負担。増税を提起しています。
おっしゃるように有識者会議のメンバーに「マスコミ関係者が日本経済と読売新聞」ですね、これでは当然反対の意見は出ません。

しかしながら自衛隊員は減少し補充をどうするのでしょうね?
まさか「徴兵制」?
Unknown
段々きな臭いことが進ん行きますね。
専守防衛が敵基地攻撃能力を反撃と言う言葉で誤魔化そうとしています。
プーチンのウクライナ攻撃と北朝鮮のミサイル発射でマスコミもやたらと危機を煽り、もう明日にでも攻撃されるように報道しています。このことから世論も左右され流されています。

日本国憲法第9条との関連で「専守防衛」とは、「相手から武力攻撃を受けたとき初めて防衛力を行使し、その態様も自衛のための必要最小限にとどめ、また保持する防衛力も自衛のための必要最小限のものに限る」とあります。
ましてや、「敵基地反撃能力」は明らかに専守防衛に反します。

また武器輸出まで云々とまで言われています、「武器輸出三原則 」は武器 輸出 規制および運用面の原則を政府答弁などで明らかにされています。原則として武器および武器製造技術、武器への転用可能な物品の輸出が禁じられていますが、1967年以降、時の各首相は憲法解釈を拡大し、閣議で定義を確認する曖昧さもあるのも現状です。
fumiel-shima
行雲さん、こんにちは。

仰ることすべてに大賛成です。
私も以前、行雲さんのこの記事の最後のマーキング部分と同じようなことを書きましたら、身分も明かさない人物から、『アメリカに頼り、共に軍備力を上げないでどうするのだ・・アメリカをないがしろにすると日本が攻撃された時にアメリカは助けてくれないのだ・・云々』と戦争へ突っ走ることへの正当性のようなコメントが入り、現状を把握できない人たちの単純さに呆れたことがあります。
knsw0805
行雲さん、おはようございます。
全文読んだ瞬間「我が意を得たり」でした。私は常々「社会現象に対する科学的分析能力の欠如」のことを思っています。現役時代はいつも「科学的分析能力」を高めることに集中して来ました。私は過日行雲さんが説いた「知力はあるが智恵と倫理観無き政治家」これこそが今の日本の政治家最大の問題点だと思いますし、学力至上主義が生んだ弊害だと考えています。
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