日本ほど仕事に取り憑かれている文化を見たことがありません。
これは歴史学者でありジャーナリストのルトガー・ブレグマンの言葉だ。
日本には「過労死」という言葉があるが、オランダ語にそんな単語はないという。
英語では、death from overwork.
余り名誉なことではない。
しかしこれだけ働けばさぞや生産性が高いかというとそうでもない。
やらなくても良いような仕事をせっせと行っているのではないか。
しかも同調圧力が高いから、自分の仕事が終わっていても周りの様子をうかがいながらだらだらと残業を続けている。
もうぼちぼちこんな文化は改めたらどうだろうか。
欧米でも似たような現象はあるようで、働くイギリス人の37%、オランダ人の40%、ベルギー人の30%が自分のやっている仕事は全く意味がないと感じているそうだ。
日本では非正規雇用をどんどん拡大してから、極めて質の悪い社会が出来上がった。
非正規雇用は、アルバイト、家計補助、定年後の人に限られるべきで、若い人であってはならない。
自民党政権とそれに同調した財界が作り出した現在の日本社会は、あってはならない社会だ。
これを糺そうとする政党や政治家を(特に非正規の人たちは)応援すべきである。
選挙に行かずに諦めていたら何も改善されないことを肝に銘ずべきだ。
経営者にとってみれば、労働者をモノ扱いして利益を上げることは比較的容易であろう。
中小零細企業が経営上やむを得ずする分には同情の余地がある。
しかし内部留保をため込んでいる大企業が堂々と行っているのは許さるべきではあるまい。
企業の中にも見直しがなされ非正規雇用廃止の動きもある。
そんな企業は応援したいものである。